6章 ハナダジムの戦い
――八年前。まだヒナが六歳だった時だ。迷子になったヒナに話しかけたのが、ミズカだった。
「どうしたの?」
泣いてるヒナは優しく声をかけられた。
「ママとパパがいなくなっちゃって……」
迷子になった。ヒクヒクと喉を鳴らしているヒナを見過ごせなかったのだろう。ミズカは泣き止まない自分の頭を撫でてくれた。
「わかった。一緒に探してあげる。えっと……、あたし、ミズカ。あなたの名前は?」
「ヒナ」
少し不安になりながらもヒナは答える。ミズカはニコッと笑った。そして、ヒナの手を繋ぎ、両親を一緒に探してくれた。きっと両親も心配しているはずだ、と。
「ヒナちゃんの両親はいますかー!!」
彼女の声はよく通った。ヒナの手を引っ張りながら、ミズカはまずヒナが行った店をまわった。町の人達は親切で、協力してくれたのだが、中々見つからない。ヒナは、また段々と不安になってきていた。顔を歪める。それを悟ったのか、ミズカはヒナに話しかけた。
「ヒナちゃんは、何歳なの?」
「六歳」
「そっか。あたしの弟と同い年なのね」
ミズカの表情は少し嬉しそうだった。
「お姉ちゃん、弟いるの?」
「そう。すっごく泣き虫なのよ。あの子が迷子になったら、人見知りだし、大泣きされて手がつけられないかな」
ヒナは、同い年の男の子がすぐに泣いてしまうという話に面白さを感じた。さっきまで自分は泣いていたが、目の前のミズカのおかげで、安心感を覚えている。先程は不安になったが、ミズカは途中で諦める人ではなさそうだ。
両親を見つけてくれる。ヒナはそんな気がした。同時にそんなミズカの温かさに何故か懐かしさを覚える。
「お姉ちゃん」
「ん?」
「大昔に会ったことない?」
ミズカは意味がわからず首を傾げた。一緒にいたエーフィも小首を傾げている。しかし、ヒナを否定することはしなかった。
「ヒナちゃんが、そう思うなら会ったことあるかもね」
ニコッと笑うミズカに、自然とつられて笑った。その後すぐに両親と再会でき、ヒナはミズカと別れた。そして、十歳になった時、北風使いの話を知り、ヒナは自分の前世を思い出したのだ――。
「どうしたの?」
泣いてるヒナは優しく声をかけられた。
「ママとパパがいなくなっちゃって……」
迷子になった。ヒクヒクと喉を鳴らしているヒナを見過ごせなかったのだろう。ミズカは泣き止まない自分の頭を撫でてくれた。
「わかった。一緒に探してあげる。えっと……、あたし、ミズカ。あなたの名前は?」
「ヒナ」
少し不安になりながらもヒナは答える。ミズカはニコッと笑った。そして、ヒナの手を繋ぎ、両親を一緒に探してくれた。きっと両親も心配しているはずだ、と。
「ヒナちゃんの両親はいますかー!!」
彼女の声はよく通った。ヒナの手を引っ張りながら、ミズカはまずヒナが行った店をまわった。町の人達は親切で、協力してくれたのだが、中々見つからない。ヒナは、また段々と不安になってきていた。顔を歪める。それを悟ったのか、ミズカはヒナに話しかけた。
「ヒナちゃんは、何歳なの?」
「六歳」
「そっか。あたしの弟と同い年なのね」
ミズカの表情は少し嬉しそうだった。
「お姉ちゃん、弟いるの?」
「そう。すっごく泣き虫なのよ。あの子が迷子になったら、人見知りだし、大泣きされて手がつけられないかな」
ヒナは、同い年の男の子がすぐに泣いてしまうという話に面白さを感じた。さっきまで自分は泣いていたが、目の前のミズカのおかげで、安心感を覚えている。先程は不安になったが、ミズカは途中で諦める人ではなさそうだ。
両親を見つけてくれる。ヒナはそんな気がした。同時にそんなミズカの温かさに何故か懐かしさを覚える。
「お姉ちゃん」
「ん?」
「大昔に会ったことない?」
ミズカは意味がわからず首を傾げた。一緒にいたエーフィも小首を傾げている。しかし、ヒナを否定することはしなかった。
「ヒナちゃんが、そう思うなら会ったことあるかもね」
ニコッと笑うミズカに、自然とつられて笑った。その後すぐに両親と再会でき、ヒナはミズカと別れた。そして、十歳になった時、北風使いの話を知り、ヒナは自分の前世を思い出したのだ――。
