6章 ハナダジムの戦い
「その言葉、忘れんなよ!」
その時だった。飛び込み台に隠れているステージの裏から、つるのムチが出てきて、ジンとリンクを見事に捕らえた。そして、ニッと笑ったリョウスケとフシギバナが舞台裏から出てくる。
「リョウスケ!?」
「そんな驚くなよ。ずっと客室にいたんだから、異変に気づくのは当たり前だろ?」
ヒナが驚いた表情で、彼の名前を呼ぶとリョウスケは人差し指で鼻を擦りながらそう言った。
「エーフィ、他の敵に催眠術だ」
エーフィは頷くと、扉の所で固まっている敵達に、催眠術を食らわして眠らせた。
「ピジョット、フシギバナに翼で打つ」
「デンリュウ、雷パンチだ!」
敵はフシギバナに攻撃しようとするが、リョウスケは素早くデンリュウを出し、ピジョットを戦闘不能にさせた。
「よくやったデンリュウ、戻ってくれ。フシギバナは、この馬鹿二人をタカナオ達の観客席の方まで投げつけろ」
フシギバナは頷き、タカナオ達の近くの観客席まで二人を投げつけた。敵の二人は席に激突する。それを見ると、リョウスケは舞台裏から、タカナオ達のいる観客席まで移動して来た。
「ちっ、退散するぞ」
「エーフィ、金縛り」
リンクが逃げようと動くが、エーフィの金縛りにより、動けなくなった。ジンも同じようかな動けない。
「まさか、まだそこの裏切り者と旅をしているとは、とんだ誤算だったな」
「ほんと、君達、馬鹿にもほどがあるんじゃない?」
「リョウスケを悪く言うな!」
叫ぶような声でタカナオは言った。
「君ら組織のせいで、どれだけの人が、巻き込まれてると思ってるんだ。僕は正直言って、争いなんか嫌いだ。たしかに、強くはなりたいけど、早くここから逃げ出したい」
「タカナオ……」
ヒナとリョウスケは彼を見た。初めて、彼の本当の気持ちを知った。
「だけど、巻き込まれちゃいけない人が沢山いるんだ。この場にいた観客の人達、リョウスケにヒナ、カスミ、ハルカにヒカリ。他にも沢山いる。お姉ちゃんだってそうだ……」
声が震え、終いに涙がドッと出てきた。思っている事が溢れ出て来る。
「なんで……、なんで……、世界の破滅なんか考えなくちゃいけないんだ。どうして、平和を考えられないんだ……!」
何処でもそうだ。人は人を苦しめようとする。悪くもない人を悪く言ってイジメたり、追い詰めたり。タカナオが平和な道を通っていても、ミズカがそうだったため、よく知っている。
しばらく沈黙が続く。
「……苦労の知らない若者に何がわかる」
沈黙を破ったのはリンクだった。視線を向けると、見たことのない、悲しそうな表情だった。
「苦労は知らない。だけど、苦労してる人なら沢山知ってる」
タカナオは静かに言った。
「でも皆、苦労しても未来を信じて必死で生きてる。未来を信じないで、そんな彼らの未来を奪って……何になるの?」
「未来などない」
「僕達は、占い師から直接聞いたのさ。世界は破滅するって」
タカナオの質問に、敵の二人はそう答えた。その言葉に、タカナオ達は目を見開く。
「占い師って……。まさか……」
カスミが口を開いた。ヒカリとハルカは顔を見合わせる。敵の二人は頷いた。
その時だった。飛び込み台に隠れているステージの裏から、つるのムチが出てきて、ジンとリンクを見事に捕らえた。そして、ニッと笑ったリョウスケとフシギバナが舞台裏から出てくる。
「リョウスケ!?」
「そんな驚くなよ。ずっと客室にいたんだから、異変に気づくのは当たり前だろ?」
ヒナが驚いた表情で、彼の名前を呼ぶとリョウスケは人差し指で鼻を擦りながらそう言った。
「エーフィ、他の敵に催眠術だ」
エーフィは頷くと、扉の所で固まっている敵達に、催眠術を食らわして眠らせた。
「ピジョット、フシギバナに翼で打つ」
「デンリュウ、雷パンチだ!」
敵はフシギバナに攻撃しようとするが、リョウスケは素早くデンリュウを出し、ピジョットを戦闘不能にさせた。
「よくやったデンリュウ、戻ってくれ。フシギバナは、この馬鹿二人をタカナオ達の観客席の方まで投げつけろ」
フシギバナは頷き、タカナオ達の近くの観客席まで二人を投げつけた。敵の二人は席に激突する。それを見ると、リョウスケは舞台裏から、タカナオ達のいる観客席まで移動して来た。
「ちっ、退散するぞ」
「エーフィ、金縛り」
リンクが逃げようと動くが、エーフィの金縛りにより、動けなくなった。ジンも同じようかな動けない。
「まさか、まだそこの裏切り者と旅をしているとは、とんだ誤算だったな」
「ほんと、君達、馬鹿にもほどがあるんじゃない?」
「リョウスケを悪く言うな!」
叫ぶような声でタカナオは言った。
「君ら組織のせいで、どれだけの人が、巻き込まれてると思ってるんだ。僕は正直言って、争いなんか嫌いだ。たしかに、強くはなりたいけど、早くここから逃げ出したい」
「タカナオ……」
ヒナとリョウスケは彼を見た。初めて、彼の本当の気持ちを知った。
「だけど、巻き込まれちゃいけない人が沢山いるんだ。この場にいた観客の人達、リョウスケにヒナ、カスミ、ハルカにヒカリ。他にも沢山いる。お姉ちゃんだってそうだ……」
声が震え、終いに涙がドッと出てきた。思っている事が溢れ出て来る。
「なんで……、なんで……、世界の破滅なんか考えなくちゃいけないんだ。どうして、平和を考えられないんだ……!」
何処でもそうだ。人は人を苦しめようとする。悪くもない人を悪く言ってイジメたり、追い詰めたり。タカナオが平和な道を通っていても、ミズカがそうだったため、よく知っている。
しばらく沈黙が続く。
「……苦労の知らない若者に何がわかる」
沈黙を破ったのはリンクだった。視線を向けると、見たことのない、悲しそうな表情だった。
「苦労は知らない。だけど、苦労してる人なら沢山知ってる」
タカナオは静かに言った。
「でも皆、苦労しても未来を信じて必死で生きてる。未来を信じないで、そんな彼らの未来を奪って……何になるの?」
「未来などない」
「僕達は、占い師から直接聞いたのさ。世界は破滅するって」
タカナオの質問に、敵の二人はそう答えた。その言葉に、タカナオ達は目を見開く。
「占い師って……。まさか……」
カスミが口を開いた。ヒカリとハルカは顔を見合わせる。敵の二人は頷いた。
