3章 旅立ちの朝
「さて、お前は何処に行きたい?」
「ニビジム」
リョウスケが聞くと、タカナオは即答だった。もう決めていたらしい。ちゃんと理由はある。場所的にマサラタウンから近いというのもあるが、ニビジムは岩タイプのポケモンを扱っている、水タイプのゼニガメをもらったタカナオにとって相性が良いのだ。エーフィも相性は普通。そうなれば、勝てる見込みはあると思ったわけである。
「タケシさんとジロー君の所ね」
ヒナの言葉に、タカナオは首を傾げた。
「ジローって人、タケシの弟だっけ? タケシもいるの? ブリーダー目指してるんじゃなんの?」
おかしい。たしか、タケシはブリーダーになると言ってジムリーダーを辞めたはずだ。それがヒナの発言は家にいるみたいな発言だ。ブリーダーを諦めたのだろうか。それとも自分が違う風に感じ取ってしまったのだろうか。
「今は、ブリーダーではなくて、ポケモンドクターなのよ。そっか、君の観ているアニメじゃ、タケシさんはブリーダーを目指しているのね!」
ニコッと笑いヒナが言う。その事実にタカナオは驚いた。自分が知らぬ間に、タケシという人物はポケモンドクターになっているらしい。ポケモンドクターという仕事が実際どんなものなのかは知らないが、とりあえずポケモンの病気などを治す仕事なのだろうということは想像できた。
「タケシって、今、家にいるの?」
「普段は、依頼があったらカントー地方の中どこでも飛んでいく、出張ドクターなの。だから家にいないことの方が多いんだけど、今回はミズカさんの件もあって少し休業するみたい」
どうやらタケシも家にいるらしい。サトシとカスミを知っているくらいなのだ、姉はきっとタケシのことも知っている上に、仲間だったはずだ。だから姉のために休業までしてくれているのだろう。
「だったらトキワジムからの方が良くねぇか? ちょうどトキワシティ通るしよ……」
「いや、ニビジムにするよ。僕、タケシにお姉ちゃんの事とかも聞きたいんだ」
タカナオは、ただジムをしているだけでは時間の無駄だと思ったのだ。リョウスケとヒナは顔を見合わせると、彼の考えを理解したようで、「わかった」と頷いた。
「んじゃトキワシティは素通りな!」
「決まりね」
リョウスケとヒナの言葉にタカナオは頷いた。三人は再び歩き始めたのだった。
「ニビジム」
リョウスケが聞くと、タカナオは即答だった。もう決めていたらしい。ちゃんと理由はある。場所的にマサラタウンから近いというのもあるが、ニビジムは岩タイプのポケモンを扱っている、水タイプのゼニガメをもらったタカナオにとって相性が良いのだ。エーフィも相性は普通。そうなれば、勝てる見込みはあると思ったわけである。
「タケシさんとジロー君の所ね」
ヒナの言葉に、タカナオは首を傾げた。
「ジローって人、タケシの弟だっけ? タケシもいるの? ブリーダー目指してるんじゃなんの?」
おかしい。たしか、タケシはブリーダーになると言ってジムリーダーを辞めたはずだ。それがヒナの発言は家にいるみたいな発言だ。ブリーダーを諦めたのだろうか。それとも自分が違う風に感じ取ってしまったのだろうか。
「今は、ブリーダーではなくて、ポケモンドクターなのよ。そっか、君の観ているアニメじゃ、タケシさんはブリーダーを目指しているのね!」
ニコッと笑いヒナが言う。その事実にタカナオは驚いた。自分が知らぬ間に、タケシという人物はポケモンドクターになっているらしい。ポケモンドクターという仕事が実際どんなものなのかは知らないが、とりあえずポケモンの病気などを治す仕事なのだろうということは想像できた。
「タケシって、今、家にいるの?」
「普段は、依頼があったらカントー地方の中どこでも飛んでいく、出張ドクターなの。だから家にいないことの方が多いんだけど、今回はミズカさんの件もあって少し休業するみたい」
どうやらタケシも家にいるらしい。サトシとカスミを知っているくらいなのだ、姉はきっとタケシのことも知っている上に、仲間だったはずだ。だから姉のために休業までしてくれているのだろう。
「だったらトキワジムからの方が良くねぇか? ちょうどトキワシティ通るしよ……」
「いや、ニビジムにするよ。僕、タケシにお姉ちゃんの事とかも聞きたいんだ」
タカナオは、ただジムをしているだけでは時間の無駄だと思ったのだ。リョウスケとヒナは顔を見合わせると、彼の考えを理解したようで、「わかった」と頷いた。
「んじゃトキワシティは素通りな!」
「決まりね」
リョウスケとヒナの言葉にタカナオは頷いた。三人は再び歩き始めたのだった。