3章 旅立ちの朝
地下に着くと、すぐにサーナイトに指示を出し、警備員を催眠術で眠らる。
「リョウスケのご両親ですか?」
「そうですが……」
牢の中にいる男性と女性が頷く。何か言いたそうだが、シャイルはすぐにサーナイトを見た。
「サイコキネシスでなんとかなるか?」
牢の鍵を壊せるかと聞けば、サーナイトは頷いて、すぐに壊す。
中にいるリョウスケの両親を引っ張り、地下から外へ繋がるドアを使って外へ出た。そして、外の警備員を眠らせたマルナと合流する。
「あの貴方達は……?」
リョウスケの母親が口を開いた。未だに状況が掴めていないらしい。
「俺達は、ただの旅の者です。たまたま、通ったのですが、何やらこの建物が怪しくて、入って調べてみてただけなんです」
そう言いながら、マルナを見た。マルナは、大きく頷いている。
「俺達が悪い奴とは考えなかったのか?」
「人間、悪い人でもいい心を持ってるものです。それに俺は、あなた方が悪いなんて一切考えていませんでした」
リョウスケの父親に聞かれ、シャイルは笑って返した。笑っていることなど向こうにはわからないだろうが、少しでも伝わればと思う。
「どうせなので送ります。何処に住んでいますか?」
そして、2、3歩と、住んでいる場所を聞いた。もちろんマサラタウンなのはわかっている。しかし、聞かないと怪しまれる情報だ。
「これ以上、迷惑をかけるわけには……」
「いいえ、迷惑だなんて思いません。そうですよね、シャイル様」
「あぁ」
マルナはニコッと笑うと、リョウスケの両親の腕を引っ張る。両親は顔を見合わせると、二人だけでは到底帰れないと思ったのか、お互いに頷きあった。
「じゃあ、お言葉に甘えるとしよう。マサラタウンだ」
「了解です」
シャイルはサーナイトにお礼を言い、モンスターボールへ戻す。陽が昇る前に着けば、リョウスケ達と鉢合わせることはないだろう。そう思いながら、シャイルはマサラタウンを目指した。
「リョウスケのご両親ですか?」
「そうですが……」
牢の中にいる男性と女性が頷く。何か言いたそうだが、シャイルはすぐにサーナイトを見た。
「サイコキネシスでなんとかなるか?」
牢の鍵を壊せるかと聞けば、サーナイトは頷いて、すぐに壊す。
中にいるリョウスケの両親を引っ張り、地下から外へ繋がるドアを使って外へ出た。そして、外の警備員を眠らせたマルナと合流する。
「あの貴方達は……?」
リョウスケの母親が口を開いた。未だに状況が掴めていないらしい。
「俺達は、ただの旅の者です。たまたま、通ったのですが、何やらこの建物が怪しくて、入って調べてみてただけなんです」
そう言いながら、マルナを見た。マルナは、大きく頷いている。
「俺達が悪い奴とは考えなかったのか?」
「人間、悪い人でもいい心を持ってるものです。それに俺は、あなた方が悪いなんて一切考えていませんでした」
リョウスケの父親に聞かれ、シャイルは笑って返した。笑っていることなど向こうにはわからないだろうが、少しでも伝わればと思う。
「どうせなので送ります。何処に住んでいますか?」
そして、2、3歩と、住んでいる場所を聞いた。もちろんマサラタウンなのはわかっている。しかし、聞かないと怪しまれる情報だ。
「これ以上、迷惑をかけるわけには……」
「いいえ、迷惑だなんて思いません。そうですよね、シャイル様」
「あぁ」
マルナはニコッと笑うと、リョウスケの両親の腕を引っ張る。両親は顔を見合わせると、二人だけでは到底帰れないと思ったのか、お互いに頷きあった。
「じゃあ、お言葉に甘えるとしよう。マサラタウンだ」
「了解です」
シャイルはサーナイトにお礼を言い、モンスターボールへ戻す。陽が昇る前に着けば、リョウスケ達と鉢合わせることはないだろう。そう思いながら、シャイルはマサラタウンを目指した。