2章 姉
「そう……。まあいいわ。話を戻すけど、あたし達は、ある事情で、君のことを知ってるの。さ、オーキド研究所に行くわよ。事情はそこで話すから」
ニコッと笑い、ヒナが軽く説明した。タカナオは了承し、二人について行く。さっき助けてくれたのだから、おそらく悪い人たちではない。ここがポケモンの世界だということも何となくもう察している。
しばらく歩いていると見覚えのあるような景色が広がった。彼の眼前には、大きな建物があり『オーキド研究所』と書かれていた。
ゲームの中なのか、何なのかわからなかったが、この光景はアニメで見ている。
まさか……、と、タカナオはごくりと息を飲んだ。リョウスケが気にせずにインターホンを鳴らす。
「おぉ、ご苦労じゃったな。入って来て良いぞ」
「お邪魔します!」
インターホンから嗄れた声が聞こえると、リョウスケとヒナは中へと入る。
「ほら、お前も入れよ」
「え、うん……」
リョウスケに言われ、タカナオも入った。客室に案内され進むと白衣を着たおじいさんと18歳くらいの男子が2人と、女性が1人いた。
タカナオには見覚えがある。見覚えというよりは、面影と言った方が良いだろう。彼は、この少年少女がまだ10歳だった時を知っている。別に直接会ったことがあるわけではない。それどころか、存在すらしていないと思っていた人物だ。
「リョウスケ、ありがとな」
「いえいえ。サトシさんもお疲れ様っす」
リョウスケの言葉に確信を持った。赤いキャップを被った青年の名前はサトシというらしい。信じたいような、信じたくないような。
タカナオは目をしばたたかせた。目の前にいるサトシという人物は、アニメのポケットモンスターの主人公。タカナオが知っているのは、10歳の彼なのだが。
つまり、ここは他でもない。ポケモンのアニメの世界ということになる。そして、オーキド研究所ということは、カントー地方のマサラタウンだ。やっと自分の居場所を把握した。
――じゃあ、白衣のおじいさんは、オーキド博士で、その隣にシゲルで……、サトシの隣にいるのはカスミか……。
たしかに、ポケモンという生き物が存在するため、アニメのキャラクターが存在していてもおかしくない。が、タカナオにとっては複雑な気分だった。
「サトシが、疲れているわけないでしょ……。こんなピンピンしているじゃない」
「カスミさん、サトシさんが可哀想ですよ……」
ヒナの言葉にタカナオの中で確信する。が、今度はなぜ自分がここに連れてこられたのかがわからない。
「どうやら、混乱しているみたいだね」
シゲルだと思われる人物に話しかけられてドキッとした。考え事をしていたせいか、ボーっとしていたのだ。
ニコッと笑い、ヒナが軽く説明した。タカナオは了承し、二人について行く。さっき助けてくれたのだから、おそらく悪い人たちではない。ここがポケモンの世界だということも何となくもう察している。
しばらく歩いていると見覚えのあるような景色が広がった。彼の眼前には、大きな建物があり『オーキド研究所』と書かれていた。
ゲームの中なのか、何なのかわからなかったが、この光景はアニメで見ている。
まさか……、と、タカナオはごくりと息を飲んだ。リョウスケが気にせずにインターホンを鳴らす。
「おぉ、ご苦労じゃったな。入って来て良いぞ」
「お邪魔します!」
インターホンから嗄れた声が聞こえると、リョウスケとヒナは中へと入る。
「ほら、お前も入れよ」
「え、うん……」
リョウスケに言われ、タカナオも入った。客室に案内され進むと白衣を着たおじいさんと18歳くらいの男子が2人と、女性が1人いた。
タカナオには見覚えがある。見覚えというよりは、面影と言った方が良いだろう。彼は、この少年少女がまだ10歳だった時を知っている。別に直接会ったことがあるわけではない。それどころか、存在すらしていないと思っていた人物だ。
「リョウスケ、ありがとな」
「いえいえ。サトシさんもお疲れ様っす」
リョウスケの言葉に確信を持った。赤いキャップを被った青年の名前はサトシというらしい。信じたいような、信じたくないような。
タカナオは目をしばたたかせた。目の前にいるサトシという人物は、アニメのポケットモンスターの主人公。タカナオが知っているのは、10歳の彼なのだが。
つまり、ここは他でもない。ポケモンのアニメの世界ということになる。そして、オーキド研究所ということは、カントー地方のマサラタウンだ。やっと自分の居場所を把握した。
――じゃあ、白衣のおじいさんは、オーキド博士で、その隣にシゲルで……、サトシの隣にいるのはカスミか……。
たしかに、ポケモンという生き物が存在するため、アニメのキャラクターが存在していてもおかしくない。が、タカナオにとっては複雑な気分だった。
「サトシが、疲れているわけないでしょ……。こんなピンピンしているじゃない」
「カスミさん、サトシさんが可哀想ですよ……」
ヒナの言葉にタカナオの中で確信する。が、今度はなぜ自分がここに連れてこられたのかがわからない。
「どうやら、混乱しているみたいだね」
シゲルだと思われる人物に話しかけられてドキッとした。考え事をしていたせいか、ボーっとしていたのだ。
