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2章 姉

「なんで、ポケモンがここに……」

間違いなく、ポケモンだった。タカナオもアニメは小学生の時にやめたが、ゲームは今でもやっている。

リングマはその一匹なのだ。無論、アニメやゲームの中だけで存在しているポケモンは、現実にはいないはずなのだが。固まっていると、少女はにこりと笑う。

「あら、驚くことはないわ。これから貴方は、このポケモンがいる世界へ行くのよ。リングマ、破壊光線」

リングマに技の指示を出した。破壊光線は文字通り、破壊力が凄まじい光線。当たったら、ただの怪我では済まないだろう。タカナオは咄嗟のことで動けなかった。その間にリングマは光を溜め、それを一気に放つ。

「フシギバナ! ソーラービームでぶっ飛ばせ!!」

その時だった。どこからか少年の声がし、タカナオの目の前にポケモンのフシギバナが現れた。そして、同じくポケモンの技であるソーラービームを放つ。破壊光線はぶつかり合い、爆発した。

「リングマと思ったら、次はフシギバナ……」
「何ぼーっとしてんだ。ほら来い!!」

フシギバナの持ち主の少年は、ボーっとしているタカナオの腕を引っ張りながら、フシギバナをモンスターボールへ戻した。

赤混じりの髪の毛にベスト。リングマの少女ほど派手ではないが、あまり見かけないような格好だ。 

「俺達をもとの世界へ戻してくれ!」

少年は手鏡を手にすると、ドアを出した。そして、タカナオを引っ張り、その先へ走って行った。

「シャイル様、上手くタカナオと言う少年をポケモン世界へ導きました」
「わかった。すぐに戻れ」
「はい」

少女はポケモン世界での携帯、ポケギアで誰かに連絡すると、風のようにその場から消えて行った。
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