10章 8年前

共に過ごした時間
忘れはしない

別れが来ても永遠に
皆仲間さ

心に残る思い出が
溢れてくる

支えの言葉に何度
助けられただろう


この歌の通りだ。例え記憶を失っても絆は消えない。辛いこと、苦しいこと。仲間がいるから乗り越えられる。しばらくミズカは泣いていた。未来を信じて進めるだろうか。これ以上、犠牲者を出さずに済むだろうか。様々な不安が過りながらも、ミズカはさっきマルナに言った約束を思い出した。

『未来は必ず守ってみせる』

この言葉に嘘はない。守れるのは自分だけだ。仲間も……、そしてタカナオも……。
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