8章 交差
「警察はNWGの味方だからな。世界の破滅を望んでいるのが、あっちだと言っても無理だぞ」
「最悪……」
父の言葉に、サーナイトのモンスターボールと別にもう一つ出した。そしてポケモン達を出す。無論、片方からはサーナイトが出てきた。もう一つのモンスターボールからは、チルタリスが出てくる。サトシはそれを見て驚いた。
「チルタリス……、お前、チルタリスだよな!?」
「チルチル~」
サトシが聞くと、チルタリスはニコッと笑い頷いた。その隣ではシゲルも驚いた表情を浮かべている。ミズカはいったい何があったのだろうかと首を傾げる。
「ミズカ。このチルタリス、何処で?」
「え。ここに来る途中のオツキミ山の近く……」
「へぇ、チルタリス。ミズカのことずっと探してたんだな」
何がなんだかわからない。サトシはチルタリスの頭を撫でている。
「このチルタリス、お前のポケモンだったんだ」
「……8年前の?」
聞くと、チルタリスが頷いた。驚いて口をポカンと開ける。たしかに、ゲットはあっさりとしていた。向こうから、現れた。最初はゲットする気はなかったが、お月見山を越えてもついてきたので、ゲットすることにした。もちろん、現状は伝えて。
「北風使い様。そんな話をしている場合ではありません」
後ろで少し怒った表情のマルナがいた。ハッと我に返り、チルタリスとサーナイトに話をし始める。
「だから、サーナイトは催眠術で警察官を眠らして、チルタリスにはあたしをリョウスケのいる所まで連れていって欲しいの」
このミズカの言葉に、サーナイトとチルタリスは快く引き受けた
「マルナはここに残って。……えっと、二人はどうする?」
「僕達も行くよ」
「あぁ、仲間達が気になるからな」
その会話に納得いかないのはマルナだ。
「母は、私も連れてくるように言ったんですよね?」
マルナに聞かれ、ミズカは頷く。
「なら、私も……」
「ダメ」
即答だった。マルナは顔を歪める。
「どうしてですか……」
「え?」
「どうしていつも、私を引き離そうとするのですか?」
その言葉に驚いた。まさかマルナがそんな風に思っているとは、考えていなかったのだ。
「組織を裏切ろうとした時も、北風使い様は私を置いて行こうとしました。今回もそうです……。そんなに……、そんなに私が嫌ですか?」
「マルナ……」
「もう北風使い様は気づいてるかもしれませんが、私は貴女が嫌いでした。でも今は違うんです……。貴女がいなくては……」
泣きそうなマルナの顔を見ていられず、思わず抱き寄せた。そんな抱え込んでいるなんて知らなかった。
さっきのことを思い出す。自分が孤独に思っていることを知っているなら、マルナだって同じはずだ。自分のことばかり考えていて、ミズカは自分のことが情けなくなった。
「最悪……」
父の言葉に、サーナイトのモンスターボールと別にもう一つ出した。そしてポケモン達を出す。無論、片方からはサーナイトが出てきた。もう一つのモンスターボールからは、チルタリスが出てくる。サトシはそれを見て驚いた。
「チルタリス……、お前、チルタリスだよな!?」
「チルチル~」
サトシが聞くと、チルタリスはニコッと笑い頷いた。その隣ではシゲルも驚いた表情を浮かべている。ミズカはいったい何があったのだろうかと首を傾げる。
「ミズカ。このチルタリス、何処で?」
「え。ここに来る途中のオツキミ山の近く……」
「へぇ、チルタリス。ミズカのことずっと探してたんだな」
何がなんだかわからない。サトシはチルタリスの頭を撫でている。
「このチルタリス、お前のポケモンだったんだ」
「……8年前の?」
聞くと、チルタリスが頷いた。驚いて口をポカンと開ける。たしかに、ゲットはあっさりとしていた。向こうから、現れた。最初はゲットする気はなかったが、お月見山を越えてもついてきたので、ゲットすることにした。もちろん、現状は伝えて。
「北風使い様。そんな話をしている場合ではありません」
後ろで少し怒った表情のマルナがいた。ハッと我に返り、チルタリスとサーナイトに話をし始める。
「だから、サーナイトは催眠術で警察官を眠らして、チルタリスにはあたしをリョウスケのいる所まで連れていって欲しいの」
このミズカの言葉に、サーナイトとチルタリスは快く引き受けた
「マルナはここに残って。……えっと、二人はどうする?」
「僕達も行くよ」
「あぁ、仲間達が気になるからな」
その会話に納得いかないのはマルナだ。
「母は、私も連れてくるように言ったんですよね?」
マルナに聞かれ、ミズカは頷く。
「なら、私も……」
「ダメ」
即答だった。マルナは顔を歪める。
「どうしてですか……」
「え?」
「どうしていつも、私を引き離そうとするのですか?」
その言葉に驚いた。まさかマルナがそんな風に思っているとは、考えていなかったのだ。
「組織を裏切ろうとした時も、北風使い様は私を置いて行こうとしました。今回もそうです……。そんなに……、そんなに私が嫌ですか?」
「マルナ……」
「もう北風使い様は気づいてるかもしれませんが、私は貴女が嫌いでした。でも今は違うんです……。貴女がいなくては……」
泣きそうなマルナの顔を見ていられず、思わず抱き寄せた。そんな抱え込んでいるなんて知らなかった。
さっきのことを思い出す。自分が孤独に思っていることを知っているなら、マルナだって同じはずだ。自分のことばかり考えていて、ミズカは自分のことが情けなくなった。