9章 ピチューを救え!
「いいよ、あたしは……。だって、お母さんがどれだけ今まで苦労してたか知ってるんだもん」
「ミズカは、本当にそれでいいの?」
「うん……。実はお母さんにいい人がいるの。あたしもその人は良いと思ってるし、弟も思ってる」
「会った事あるの?」
「うん。凄くいい人。あたしはお母さんにその人とうまくやってくれれば良いかなって思ってる」
つまり、それは父親が変わるかもしれないということだ。ミズカはそれでいいと言っている。実際、ミズカにとっては凄く救いだった。会ったこともあるし、母だけでなく、ミズカやタカナオを遊びにも連れて行ってくれる。
しかし、それを知らないカスミにとっては心配しかない話だ。
「……何度も聞くけどそれでいいの?」
「いいの。なんかその人とはうまくやって行けそうだし。でも、さっきは昔のお父さんとの思い出思い出しちゃって……」
「寂しくなったのね」
「うん……。でも、言ったら、スッキリした。ありがとね、カスミ! あ、もうすぐ着くよ!」
ミズカは本当にスッキリしたらしく、元の表情に戻っていた。カスミは、ミズカが本当に元の世界でいい方向に行けばと思う。
「ミズカ」
「ん?」
「話してくれてありがとう。いつでも聞くから、溜まったら話して?」
カスミの言葉にミズカは口角を上げて頷いた。カスミとチコリータは少し安心する。だが、エーフィだけはずっと心配した表情だった。
「ミズカは、本当にそれでいいの?」
「うん……。実はお母さんにいい人がいるの。あたしもその人は良いと思ってるし、弟も思ってる」
「会った事あるの?」
「うん。凄くいい人。あたしはお母さんにその人とうまくやってくれれば良いかなって思ってる」
つまり、それは父親が変わるかもしれないということだ。ミズカはそれでいいと言っている。実際、ミズカにとっては凄く救いだった。会ったこともあるし、母だけでなく、ミズカやタカナオを遊びにも連れて行ってくれる。
しかし、それを知らないカスミにとっては心配しかない話だ。
「……何度も聞くけどそれでいいの?」
「いいの。なんかその人とはうまくやって行けそうだし。でも、さっきは昔のお父さんとの思い出思い出しちゃって……」
「寂しくなったのね」
「うん……。でも、言ったら、スッキリした。ありがとね、カスミ! あ、もうすぐ着くよ!」
ミズカは本当にスッキリしたらしく、元の表情に戻っていた。カスミは、ミズカが本当に元の世界でいい方向に行けばと思う。
「ミズカ」
「ん?」
「話してくれてありがとう。いつでも聞くから、溜まったら話して?」
カスミの言葉にミズカは口角を上げて頷いた。カスミとチコリータは少し安心する。だが、エーフィだけはずっと心配した表情だった。