「実は今日、もとの世界で10歳を迎えました！」

フスベシティへ向かっているサトシ達の合流したミズカは、早速、サトシとカスミと年齢が追いついたことを報告した。

「へえ～、そうなんだ！」
「やったな！」

カスミとサトシが声を上げる。ミズカは「うん」と嬉しそうに頷いた。そんなサトシはもうすぐ、最後のバッジへの挑戦だ。あと少しで、ジョウトリーグへ出場。

ミズカの脳裏にシゲルが掠める。ミズカのシゲルに対する気持ちへの結論は、まだわからない、だった。気になるだけ。実際に次会ってみないことにはどうにもならない。

きっとジョウトリーグで会う。それまでは、何も考えないことにした。