5章 秘密
「そうそう、そこに行ってたの! 卓球楽しかったよ」
「またやろうな!」
「うん」
ミズカは笑って頷いた。そんなミズカを見て、カスミは首を傾げる。ミズカはサトシと二人で遊んでいたということだ。すごく楽しかったらしい。またやりたいとも思っているようだ。カスミはモヤモヤとした。
カスミはサトシが好きだ。いつから自覚したかは覚えていないが、気づいたら、友情だけでなく恋愛感情も持っていた。今はどうしたいとは思っていない。こうやって、彼の旅についていき、楽しめれば、それで良かった。
しかし、ミズカがもしサトシを好きだったら……。
カスミはうーんと考える。もし友達と一緒の人を好きになったらどうすればいいのか。全くわからない。今だって目の前で、今日のバトルについて熱く語り合っている。日に日にサトシとの仲は良くなっている気もする。
多分、ミズカとサトシが結ばれたら、カスミはすごいショックを受けるだろう。とはいえ、ミズカとの友情は続けたい。それくらいカスミにとってはミズカも大事な仲間になっている。
カスミはモヤモヤしながら、翌日を迎えた。
「ねぇ、ミズカ……。散歩行かない?」
夕方頃、ミズカがトレーナーとのバトルで帰ってきたので、カスミは声をかけた。
「えー、行きたくない……」
ミズカはバトルでヘトヘトらしい。
「何言ってんの。あんたは何もしてないじゃない!」
必死なカスミにミズカは目をパチクリさせた。ミズカも心当たりがないわけではない。昨日のカスミは少し様子が変だった。何か言いたそうなのに何も言ってこないことが多々あった。
あの時点でそんな風だったことを考えると、考えられることは一つしかない。自分は大きな勘違いをされているのではないか。
それを考えると行った方がカスミも安心するだろう。ミズカは連れて行かれることにした。
「で、何? なんか話したい事があるんでしょ?」
「あんたが怒らないなんて珍しいわね……」
カスミはミズカがてっきり怒るもんだと思っていたらしい。ミズカはカスミを見ると、ため息をつく。
「またやろうな!」
「うん」
ミズカは笑って頷いた。そんなミズカを見て、カスミは首を傾げる。ミズカはサトシと二人で遊んでいたということだ。すごく楽しかったらしい。またやりたいとも思っているようだ。カスミはモヤモヤとした。
カスミはサトシが好きだ。いつから自覚したかは覚えていないが、気づいたら、友情だけでなく恋愛感情も持っていた。今はどうしたいとは思っていない。こうやって、彼の旅についていき、楽しめれば、それで良かった。
しかし、ミズカがもしサトシを好きだったら……。
カスミはうーんと考える。もし友達と一緒の人を好きになったらどうすればいいのか。全くわからない。今だって目の前で、今日のバトルについて熱く語り合っている。日に日にサトシとの仲は良くなっている気もする。
多分、ミズカとサトシが結ばれたら、カスミはすごいショックを受けるだろう。とはいえ、ミズカとの友情は続けたい。それくらいカスミにとってはミズカも大事な仲間になっている。
カスミはモヤモヤしながら、翌日を迎えた。
「ねぇ、ミズカ……。散歩行かない?」
夕方頃、ミズカがトレーナーとのバトルで帰ってきたので、カスミは声をかけた。
「えー、行きたくない……」
ミズカはバトルでヘトヘトらしい。
「何言ってんの。あんたは何もしてないじゃない!」
必死なカスミにミズカは目をパチクリさせた。ミズカも心当たりがないわけではない。昨日のカスミは少し様子が変だった。何か言いたそうなのに何も言ってこないことが多々あった。
あの時点でそんな風だったことを考えると、考えられることは一つしかない。自分は大きな勘違いをされているのではないか。
それを考えると行った方がカスミも安心するだろう。ミズカは連れて行かれることにした。
「で、何? なんか話したい事があるんでしょ?」
「あんたが怒らないなんて珍しいわね……」
カスミはミズカがてっきり怒るもんだと思っていたらしい。ミズカはカスミを見ると、ため息をつく。