1章 ポケモン世界へ!?
「すごーい!! あれ、ナゾノクサでしょ!! こっちは……、ポッポよね!!」
ゲームでいたポケモン。アニメで見たポケモン。夢にまで見たポケモン。初めての生ポケモンと言うことでミズカはかなりはしゃいでいた。
「もう体は大丈夫なの?」
カスミはミズカの体を心配した。空から落ちた話をミズカがしていて、心配してくれたらしい。
「平気平気! もうピンピン!」
昨日までは身体も痛かったが、この世界だからなのか、別の理由なのか。一日休んでミズカの身体は治った。
「そういえば、リュックの中には何が入ってたの?」
カスミは、ミズカの背負ってる薄黄色のリュックを見ていった。
――昨日の夜。
「だいぶ、落ち着いたみたいね」
落ち着いたミズカを見て、カスミはニコリと笑った。
「うん! おかげ様で!」
「そうそう……」
カスミは、ミズカには見覚えのないリュックを出してきた。薄黄色のリュック。全く知らない。
「何? これ……」
「ミズカのじゃないの? 倒れてた時に背負ってから、ミズカのだと思って……」
ミズカは、眉間にシワを寄せて考える。そしてあることに気づいた。
――そういえば……、あたしの服も見覚えがない……。さっきまでパジャマだったのに……。
当然、この世界に来る前はパジャマだった。それが、今着ている服はパジャマではなく、動きやすそうな服装である。
白いTシャツの上に短いワンピースみたいな黒いベストに、ズボンは黒い半ズボン。その服を着ていることにミズカは今のいままで気づいていなかった。
「あたしのかも……」
リュックを見つめながら呟くように言う。カスミは、ミズカにリュックを渡した。
できれば、カスミと確認したかったのだが、カスミはタケシに呼ばれていってしまった。そして、今に至るのである。
ミズカはそこで立ち止まる。
「まだリュックの中に何が入ってるか見てないの」
「なんで?」
「だって、他の人のだったら嫌だし……」
「大丈夫よ! 他の人のだったら警察に届ければいいじゃない」
至極真っ当なことを言われて、ミズカはハッとした。そうか。この世界にも警察がある。
「……そうよね! そうする!」
そういってミズカはリュックの中を見ることにした。リュックの中には色々と入っているみたいだが、まず目に入ったのは、リュックの口から覗いた手紙だった。手紙はミズカ宛になっている。
「なんて書いてあるんだ?」
「え!? えーっと……」
いきなりサトシが出てきてミズカはビックリした。さっきまで、カスミとサトシは喧嘩していたのである。ミズカは二人の仲が大丈夫なのか心配になった。しかし、ミズカの心配は、まったく無意味だった。
ゲームでいたポケモン。アニメで見たポケモン。夢にまで見たポケモン。初めての生ポケモンと言うことでミズカはかなりはしゃいでいた。
「もう体は大丈夫なの?」
カスミはミズカの体を心配した。空から落ちた話をミズカがしていて、心配してくれたらしい。
「平気平気! もうピンピン!」
昨日までは身体も痛かったが、この世界だからなのか、別の理由なのか。一日休んでミズカの身体は治った。
「そういえば、リュックの中には何が入ってたの?」
カスミは、ミズカの背負ってる薄黄色のリュックを見ていった。
――昨日の夜。
「だいぶ、落ち着いたみたいね」
落ち着いたミズカを見て、カスミはニコリと笑った。
「うん! おかげ様で!」
「そうそう……」
カスミは、ミズカには見覚えのないリュックを出してきた。薄黄色のリュック。全く知らない。
「何? これ……」
「ミズカのじゃないの? 倒れてた時に背負ってから、ミズカのだと思って……」
ミズカは、眉間にシワを寄せて考える。そしてあることに気づいた。
――そういえば……、あたしの服も見覚えがない……。さっきまでパジャマだったのに……。
当然、この世界に来る前はパジャマだった。それが、今着ている服はパジャマではなく、動きやすそうな服装である。
白いTシャツの上に短いワンピースみたいな黒いベストに、ズボンは黒い半ズボン。その服を着ていることにミズカは今のいままで気づいていなかった。
「あたしのかも……」
リュックを見つめながら呟くように言う。カスミは、ミズカにリュックを渡した。
できれば、カスミと確認したかったのだが、カスミはタケシに呼ばれていってしまった。そして、今に至るのである。
ミズカはそこで立ち止まる。
「まだリュックの中に何が入ってるか見てないの」
「なんで?」
「だって、他の人のだったら嫌だし……」
「大丈夫よ! 他の人のだったら警察に届ければいいじゃない」
至極真っ当なことを言われて、ミズカはハッとした。そうか。この世界にも警察がある。
「……そうよね! そうする!」
そういってミズカはリュックの中を見ることにした。リュックの中には色々と入っているみたいだが、まず目に入ったのは、リュックの口から覗いた手紙だった。手紙はミズカ宛になっている。
「なんて書いてあるんだ?」
「え!? えーっと……」
いきなりサトシが出てきてミズカはビックリした。さっきまで、カスミとサトシは喧嘩していたのである。ミズカは二人の仲が大丈夫なのか心配になった。しかし、ミズカの心配は、まったく無意味だった。