33章 苦渋の決断
「あたしには、もうこの世界に来る理由はない。だから、明日で解散。みんな、自分のやりたいことをやって欲しい」
そう伝えると、ポケモン達は戸惑いながらも頷いた。確かに、ミズカが呼ばれた理由を聞いていた。理由がなくなって、世界に影響が出てしまうなら、これはミズカの不可抗力だ。
ミズカの赤い瞳、涙の跡。たくさん悩んだ末の結果だということはよくわかった。
しかし、一匹だけはどうしても納得行かなかった。
「ピチュ!!!」
ピチューが叫ぶ。ミズカは目をパチクリさせた。
「ピチュピチュ!」
行かないで、と言っているようで、ミズカに抱きついて来る。
「ピチュー……」
「ピチュピ。ピピチュー」
「……ごめんね」
謝ることしかできないミズカ。ピチューが何を言っているのか伝わらないが、納得行ってないことだけは伝わる。ピチューは小さく電気を放つと、ミズカから離れ、どこかへ走って行ってしまった。
「ち、ちょっと、ピチュー!!」
ピチューを呼びながら、部屋の外を見るがもうピチューの姿はない。ミズカは呆然とした。ピチューが怒るのも無理はない。ミズカは泣きそうになる。
「どうした?」
後ろからの声に振り向くと、ちょうどサトシとシゲルが来たところだった。
「ぴ、ピチューが……、別れのことを話したら怒っちゃって……」
サトシとシゲルは顔を見合わせた。ピカチュウがサトシの肩から降りる。
「ピカピ、ピカチュウ」
「お、おう。頼む!」
「ピーカ。ピカピカ」
「フィ!」
ピカチュウの行動は早かった。エーフィを呼ぶと、一緒にピチューを追いかけて行く。
「ミズカ。もしかしたら、もうこの世界に来る理由はないと言われたのがショックだったんじゃないか?」
タケシに言われて、ミズカは「えっ?」と返した。喉が詰まって、声が小さくなる。
「ミズカがそういうつもりがないのはわかる。元々呼ばれた理由に対して、解決したからという意味なのはこの場にいる全員理解してる。だが、ピチューは違ったかもしれない」
ミズカは目を見開いた。まさか、そんな捉えられ方があるとは考えていなかった。
この世界に来る理由がないというのは、自分にとっての話ではない。時空間を歪めてまでということだ。ミズカは動揺する。
「あたし、往復できるなら往復したいし、みんなと会えるなら会いたいし、旅だってしたいし、バトルだってしたいし……。はしゃぎたいし、もっといろんなポケモンと出会いたいし、みんなと別れたくない……。記憶だって失いたくないのに……」
今にも消え入りそうな声で、泣きそうになりながらミズカは俯いた。カスミがミズカを抱き締める。
そう伝えると、ポケモン達は戸惑いながらも頷いた。確かに、ミズカが呼ばれた理由を聞いていた。理由がなくなって、世界に影響が出てしまうなら、これはミズカの不可抗力だ。
ミズカの赤い瞳、涙の跡。たくさん悩んだ末の結果だということはよくわかった。
しかし、一匹だけはどうしても納得行かなかった。
「ピチュ!!!」
ピチューが叫ぶ。ミズカは目をパチクリさせた。
「ピチュピチュ!」
行かないで、と言っているようで、ミズカに抱きついて来る。
「ピチュー……」
「ピチュピ。ピピチュー」
「……ごめんね」
謝ることしかできないミズカ。ピチューが何を言っているのか伝わらないが、納得行ってないことだけは伝わる。ピチューは小さく電気を放つと、ミズカから離れ、どこかへ走って行ってしまった。
「ち、ちょっと、ピチュー!!」
ピチューを呼びながら、部屋の外を見るがもうピチューの姿はない。ミズカは呆然とした。ピチューが怒るのも無理はない。ミズカは泣きそうになる。
「どうした?」
後ろからの声に振り向くと、ちょうどサトシとシゲルが来たところだった。
「ぴ、ピチューが……、別れのことを話したら怒っちゃって……」
サトシとシゲルは顔を見合わせた。ピカチュウがサトシの肩から降りる。
「ピカピ、ピカチュウ」
「お、おう。頼む!」
「ピーカ。ピカピカ」
「フィ!」
ピカチュウの行動は早かった。エーフィを呼ぶと、一緒にピチューを追いかけて行く。
「ミズカ。もしかしたら、もうこの世界に来る理由はないと言われたのがショックだったんじゃないか?」
タケシに言われて、ミズカは「えっ?」と返した。喉が詰まって、声が小さくなる。
「ミズカがそういうつもりがないのはわかる。元々呼ばれた理由に対して、解決したからという意味なのはこの場にいる全員理解してる。だが、ピチューは違ったかもしれない」
ミズカは目を見開いた。まさか、そんな捉えられ方があるとは考えていなかった。
この世界に来る理由がないというのは、自分にとっての話ではない。時空間を歪めてまでということだ。ミズカは動揺する。
「あたし、往復できるなら往復したいし、みんなと会えるなら会いたいし、旅だってしたいし、バトルだってしたいし……。はしゃぎたいし、もっといろんなポケモンと出会いたいし、みんなと別れたくない……。記憶だって失いたくないのに……」
今にも消え入りそうな声で、泣きそうになりながらミズカは俯いた。カスミがミズカを抱き締める。
