33章 苦渋の決断
「その時、サトシのママさんには、詫びる言葉も見つからなかったわい。まさか、こんな事になるとは、わしも思っていなかったからのう。本当にすまない」
二人は、オーキドの謝罪に首を横に振った。オーキドのせいではない。
「そして、二年前に再び姿を現した。ミズカと一緒にじゃ。最初にお前さんを殺すと聞いて説得した。何があったかさっぱりじゃったがな。とりあえず、その時は説得出来たんじゃが、次、また同じことがあっては……。そう思って、ミズカを呼んだんじゃ。手鏡を使わずに、この世界とあちらの世界を繋ぐのは時間がかかったがのう」
細かく聞いていると、納得出来ることばかりだった。いろんなことが重なって、ミズカは今ここにいる。
オーキドはミズカとサトシを交互に見た。
「最初、ミズカをこちらの世界に呼んだとき、お前さん達を会わすつもりはなかったんじゃ」
ミズカとサトシは顔を見合わせる。驚いたが、納得もする。わざわざ異母兄妹を会わせる必要はなかった。
「じゃが会ってしまった。しかも、初日にじゃ。最初は目を疑ったわい。電話を出たら、画面の向こうにサトシがおって、その横にミズカがおるんじゃからな」
二人は苦笑した。今思うと、オーキド博士の言葉や態度は少しおかしかった。
「じゃあ、最初の手紙にMr.Xと書いたのは……」
「アニメの世界だと知られんようにしようとしたんじゃ。オーキドの名は伏せとくつもりじゃった」
アニメの世界だとわかれば、ミズカはきっと主人公のサトシに会いに行きたくなる。それでは結局いつかは自分たちのことをわかってしまう。なるほど、それで名前を伏せていたわけだ。
しかし、アニメの主人公であり、知らないながらも兄にすでに会っていた。そのときには、もう遅かった。だから、正体をバラしたのである。作戦は悉く失敗に終わった。
「リーグについては、テレビに映るじゃろう? ノリタカにバレては困ると思って止めさせていたんじゃ」
なるほど、ミズカは記憶を辿りながら納得した。たしかに、ジムバッジをゲットしたいと言ったとき、あっという間に身分証明をしてくれた。できるのであればリーグだって出場できる。
オーキドは小さく息を吐いた。
二人は、オーキドの謝罪に首を横に振った。オーキドのせいではない。
「そして、二年前に再び姿を現した。ミズカと一緒にじゃ。最初にお前さんを殺すと聞いて説得した。何があったかさっぱりじゃったがな。とりあえず、その時は説得出来たんじゃが、次、また同じことがあっては……。そう思って、ミズカを呼んだんじゃ。手鏡を使わずに、この世界とあちらの世界を繋ぐのは時間がかかったがのう」
細かく聞いていると、納得出来ることばかりだった。いろんなことが重なって、ミズカは今ここにいる。
オーキドはミズカとサトシを交互に見た。
「最初、ミズカをこちらの世界に呼んだとき、お前さん達を会わすつもりはなかったんじゃ」
ミズカとサトシは顔を見合わせる。驚いたが、納得もする。わざわざ異母兄妹を会わせる必要はなかった。
「じゃが会ってしまった。しかも、初日にじゃ。最初は目を疑ったわい。電話を出たら、画面の向こうにサトシがおって、その横にミズカがおるんじゃからな」
二人は苦笑した。今思うと、オーキド博士の言葉や態度は少しおかしかった。
「じゃあ、最初の手紙にMr.Xと書いたのは……」
「アニメの世界だと知られんようにしようとしたんじゃ。オーキドの名は伏せとくつもりじゃった」
アニメの世界だとわかれば、ミズカはきっと主人公のサトシに会いに行きたくなる。それでは結局いつかは自分たちのことをわかってしまう。なるほど、それで名前を伏せていたわけだ。
しかし、アニメの主人公であり、知らないながらも兄にすでに会っていた。そのときには、もう遅かった。だから、正体をバラしたのである。作戦は悉く失敗に終わった。
「リーグについては、テレビに映るじゃろう? ノリタカにバレては困ると思って止めさせていたんじゃ」
なるほど、ミズカは記憶を辿りながら納得した。たしかに、ジムバッジをゲットしたいと言ったとき、あっという間に身分証明をしてくれた。できるのであればリーグだって出場できる。
オーキドは小さく息を吐いた。
