31章 存在

「ミズカ、さっき父親に会った時、凄く震えていた。それでも決着をつけるつもりなんだと僕は思う。もちろん、僕も彼女を支えたい。だけど、ミズカが一番支えて欲しいのは、血の繋がった兄じゃないのか?」
「……そうだな」

血の繋がった兄。ミズカを支えたいと思う。ミズカばかり辛い思いをさせたくないとも思う。

「ミズカ、きっと君の心配をしてる」
「そうだな。戻ろうぜ、日も暮れてきたし」
「ピッカ!」

サトシはピカチュウを肩に乗せる。サトシとシゲルは、ポケモンセンターへと戻って行った。

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