28章 初のジム戦!
「これで最後、竜のいぶき!」
「チール」
チルタリスは止めを刺した。イワークはその場に倒れる。
「イワーク、戦闘不能。チルタリスの勝ち!」
「すごい。でもなんであの時、イワークのダメージは大きかったんだ?」
「サトシが昨日使った技の応用だな」
サトシの質問にタケシはそう答えた。サトシはよくわからず、顔をしかめた。
「サトシは昨日、ズガイドスが電光石火をしているピカチュウに火炎放射を放った時、何を指示した?」
「躱してアイアンテール……、そうか!」
サトシはハッとした。タケシは頷く。
昨日、ピカチュウは電光石火で加速をつけ、そのままアイアンテールをした。技を組み合わせたのである。
「サトシのジム戦をアニメで見たと言っていたから、ミズカは、その組み合わせをチルタリス用に応用したんだろう。おそらく、最初の竜のいぶきは、躱されることを予想していたはずだ」
「裏をかいたって事ね。すごい!」
イワークはレントラーの噛み砕くの一撃で結構なダメージを受けていた。急所に入っていた。その上にチルタリスの組み合わせ技。それで戦闘不能になったのだ。
つまり、それはレントラー戦の反省を生かしているということだ。瞬時に調整をしているミズカにヒョウタも感心した。
「これでヒョウタさんの次のポケモンが読めたな」
「空中戦が出来る。ズガイドスだな」
タケシとサトシの言葉に、ヒカリが頷く。シンジは、無言で見ている。
「もう読まれているね。その通り、次のポケモンはズガイドスさ」
「ギャウ」
次のポケモンは、ズガイドスだった。
「本命が出てきた。作戦通りにいくよ。チルタリス、空を飛ぶ!」
「チル」
今度は、そこまで上昇はしなかった。同じ手はジムリーダーに二度も通じないのをミズカはわかっている。
「そこからズガイドスに鋼の翼!」
「ズガイドス、思念の頭突きだ!」
チルタリス降下し、ズガイドスはジャンプした。二匹の技はぶつかり合う。思念の頭突きの威力が強いのか、チルタリスは力負けして吹っ飛ばされた。
「そんな、力負けした」
ミズカもこれには予想外だったようで驚いた。小さい体に相当なパワーを秘めているようだった。
「ズガイドス、もう一度、思念の頭突き!」
「チルタリス、躱して!」
チルタリスはすぐに切り返した。跳んでくるズガイドスの技を躱す。同時に、ズガイドスはフィールドへ落ちていった。
「よし、チルタリス! ゴッドバード!」
「チル!」
ズガイドスが落ちていく隙を狙い、ミズカはチルタリスにゴッドバードを指示した。チルタリスは、光を溜めと、ズガイドスを地面に叩きつけるように攻撃した。
「短時間で覚えただと……?」
シンジは驚きを隠せないらしく、つい呟いた。
それは、サトシ達も同じだった。サトシは一緒に特訓をしていたが、ジム戦であんなに綺麗に決められるのは素直にすごいと思う。
しかし、効果は今ひとつ。ズガイドスは立ち上がった。
「やっぱりまだ立ってる……」
ミズカは息を吐いた。
「チール」
チルタリスは止めを刺した。イワークはその場に倒れる。
「イワーク、戦闘不能。チルタリスの勝ち!」
「すごい。でもなんであの時、イワークのダメージは大きかったんだ?」
「サトシが昨日使った技の応用だな」
サトシの質問にタケシはそう答えた。サトシはよくわからず、顔をしかめた。
「サトシは昨日、ズガイドスが電光石火をしているピカチュウに火炎放射を放った時、何を指示した?」
「躱してアイアンテール……、そうか!」
サトシはハッとした。タケシは頷く。
昨日、ピカチュウは電光石火で加速をつけ、そのままアイアンテールをした。技を組み合わせたのである。
「サトシのジム戦をアニメで見たと言っていたから、ミズカは、その組み合わせをチルタリス用に応用したんだろう。おそらく、最初の竜のいぶきは、躱されることを予想していたはずだ」
「裏をかいたって事ね。すごい!」
イワークはレントラーの噛み砕くの一撃で結構なダメージを受けていた。急所に入っていた。その上にチルタリスの組み合わせ技。それで戦闘不能になったのだ。
つまり、それはレントラー戦の反省を生かしているということだ。瞬時に調整をしているミズカにヒョウタも感心した。
「これでヒョウタさんの次のポケモンが読めたな」
「空中戦が出来る。ズガイドスだな」
タケシとサトシの言葉に、ヒカリが頷く。シンジは、無言で見ている。
「もう読まれているね。その通り、次のポケモンはズガイドスさ」
「ギャウ」
次のポケモンは、ズガイドスだった。
「本命が出てきた。作戦通りにいくよ。チルタリス、空を飛ぶ!」
「チル」
今度は、そこまで上昇はしなかった。同じ手はジムリーダーに二度も通じないのをミズカはわかっている。
「そこからズガイドスに鋼の翼!」
「ズガイドス、思念の頭突きだ!」
チルタリス降下し、ズガイドスはジャンプした。二匹の技はぶつかり合う。思念の頭突きの威力が強いのか、チルタリスは力負けして吹っ飛ばされた。
「そんな、力負けした」
ミズカもこれには予想外だったようで驚いた。小さい体に相当なパワーを秘めているようだった。
「ズガイドス、もう一度、思念の頭突き!」
「チルタリス、躱して!」
チルタリスはすぐに切り返した。跳んでくるズガイドスの技を躱す。同時に、ズガイドスはフィールドへ落ちていった。
「よし、チルタリス! ゴッドバード!」
「チル!」
ズガイドスが落ちていく隙を狙い、ミズカはチルタリスにゴッドバードを指示した。チルタリスは、光を溜めと、ズガイドスを地面に叩きつけるように攻撃した。
「短時間で覚えただと……?」
シンジは驚きを隠せないらしく、つい呟いた。
それは、サトシ達も同じだった。サトシは一緒に特訓をしていたが、ジム戦であんなに綺麗に決められるのは素直にすごいと思う。
しかし、効果は今ひとつ。ズガイドスは立ち上がった。
「やっぱりまだ立ってる……」
ミズカは息を吐いた。