28章 初のジム戦!

「あ、ミズカ!」
「ミズカちゃん。ひょっとして君達の知り合いなのかい」

サトシの反応にヒョウタはそう聞いた。ミズカはジムを申し込んだ時、ヒョウタと一度会っている。

「知り合いというか……。俺の妹です」

当然、サトシの言葉にヒョウタは驚いた。ミズカも妹だと紹介されて驚く。サトシが吹っ切れたことはわかっているが、妹だと言われると思わなかった。

じゃあ、友達や仲間と紹介されたかったかというと、それはそれで少し違和感がある。ミズカはとくに何も突っ込むこともなく、ヒョウタに会釈した。

「こんにちは」
「こんにちは。すまないが、ジム戦は明日でいいかな?」

ジム戦をしに来たのだと思ったらしい。ミズカは明日のつもりでいた。ヒョウタの言葉に頷いた。

「はい。あたしも明日にしてもらおうと思いまして来ました。これからやらなくちゃならないことがあるので」
「そうか。それじゃ、明日の朝ここで待ってるよ」
「はい。それでは、明日お願いします!」

ミズカはお辞儀をする。

「じゃ、特訓行ってくるね!」

ミズカはサトシ達にそう告げると走って行ってしまった。やることはただ一つ、チルタリスのゴッドバードを完成させることだ。

サトシ達は先にポケモンセンターに戻ることにした。

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