26章 本当の気持ち
その頃、オーキド研究所では、 偶々来ていたカスミにオーキドが、サトシとシゲルがミズカの世界に行ったことを話していた。
カスミはすでにミズカがこの世界に来なくなったことを知っている。サトシから事情を聞いていた。サトシはミズカの親友には話すべきだと思ったらしい。
いつもどこでも寝られるようなサトシが眠れていない様子だった。いつも無駄に元気で明るいはずなのに、ミズカとの関係を話しているサトシは、絶望の淵に立たされたような暗い顔をしていた。あんなサトシをカスミは初めて見た。
だから、居ても立っても居られず、ジムを休止してマサラタウンへ来たのだ。
来れば、オーキドはカスミにならと全部話してくれた。ミズカがなぜポケモン世界に来ないと言ったのか。
冷静に考えて、ミズカがポケモン世界を嫌だと言うわけがない。サトシを守るためだったと聞いて、やっぱりと納得した。
「今頃はシゲルがサトシをあちらの世界に行こうと誘っているはずじゃ」
サトシは少しは前を向けたのだろうか。オーキドから聞いて少し安心する。
「そこでじゃが、お前さん……、ミズカの世界に行かないかのう?」
「え。あたしがですか?」
「いや、無理にとは言わんが……」
「行かせて下さい!」
カスミに迷いはなかった。それだけミズカのことが心配だった。もとの世界でだって大変な癖に、巻き込みたくないからと格好つけているミズカは会わないと絶対に素直にならない。
「頼んじゃぞ」
「はい!」
カスミは、二人と合流する事にした。
カスミはすでにミズカがこの世界に来なくなったことを知っている。サトシから事情を聞いていた。サトシはミズカの親友には話すべきだと思ったらしい。
いつもどこでも寝られるようなサトシが眠れていない様子だった。いつも無駄に元気で明るいはずなのに、ミズカとの関係を話しているサトシは、絶望の淵に立たされたような暗い顔をしていた。あんなサトシをカスミは初めて見た。
だから、居ても立っても居られず、ジムを休止してマサラタウンへ来たのだ。
来れば、オーキドはカスミにならと全部話してくれた。ミズカがなぜポケモン世界に来ないと言ったのか。
冷静に考えて、ミズカがポケモン世界を嫌だと言うわけがない。サトシを守るためだったと聞いて、やっぱりと納得した。
「今頃はシゲルがサトシをあちらの世界に行こうと誘っているはずじゃ」
サトシは少しは前を向けたのだろうか。オーキドから聞いて少し安心する。
「そこでじゃが、お前さん……、ミズカの世界に行かないかのう?」
「え。あたしがですか?」
「いや、無理にとは言わんが……」
「行かせて下さい!」
カスミに迷いはなかった。それだけミズカのことが心配だった。もとの世界でだって大変な癖に、巻き込みたくないからと格好つけているミズカは会わないと絶対に素直にならない。
「頼んじゃぞ」
「はい!」
カスミは、二人と合流する事にした。