24章 攫われたエーフィ
「……一人で行く。シゲルに迷惑かけるわけには……」
「何言って……」
「だって、……あたしのこと嫌いでしょ?」
まさかそんな言葉を投げかけられると思っていなかった。シゲルは目を見開く。振り向くとミズカはふらついて、壁に寄り掛かった。かなり限界が来ているようだ。今にも気を失いそうだった。
シゲルは、ミズカの肩に腕を回す。そして、もう片方の腕でミズカの両足持ち上げた。無理矢理に抱き上げるしかないと思った。
「……シゲル?」
「確かに、そういう時期もあった。だが、それは君自身に対してではないよ。君を知ったら、そんな気持ちはどこかへ飛んでいる。僕は君が好きだよ」
客室へ運びながら、シゲルは自分の気持ちを打ち明ける。
「告白みたい」
シゲルからすれば告白だったのだが、ミズカはそう捉えてはくれないようだった。しかし、安心はしてくれたらしく、そのあとは大人しく眠りについた。
シゲルは救急セットを持ってきてくれたブラッキーとチコリータを撫でると、包帯を出す。こういう手当はポケモンにしかやったことがないが、なんとか怪我をしているところを消毒して包帯を巻いた。
そのあと、シゲルはミズカのポケモンたちとずっとミズカのそばにいた。
「何言って……」
「だって、……あたしのこと嫌いでしょ?」
まさかそんな言葉を投げかけられると思っていなかった。シゲルは目を見開く。振り向くとミズカはふらついて、壁に寄り掛かった。かなり限界が来ているようだ。今にも気を失いそうだった。
シゲルは、ミズカの肩に腕を回す。そして、もう片方の腕でミズカの両足持ち上げた。無理矢理に抱き上げるしかないと思った。
「……シゲル?」
「確かに、そういう時期もあった。だが、それは君自身に対してではないよ。君を知ったら、そんな気持ちはどこかへ飛んでいる。僕は君が好きだよ」
客室へ運びながら、シゲルは自分の気持ちを打ち明ける。
「告白みたい」
シゲルからすれば告白だったのだが、ミズカはそう捉えてはくれないようだった。しかし、安心はしてくれたらしく、そのあとは大人しく眠りについた。
シゲルは救急セットを持ってきてくれたブラッキーとチコリータを撫でると、包帯を出す。こういう手当はポケモンにしかやったことがないが、なんとか怪我をしているところを消毒して包帯を巻いた。
そのあと、シゲルはミズカのポケモンたちとずっとミズカのそばにいた。