20章 中学の試練
「それで、サトシ達は……?」
話を変える。これ以上、もとの世界の話をしても意味がないだろうとミズカは思った。これには、ケンジが答えた。
「サトシはバトルフロンティアに挑戦しに行ったよ。ハルカはカントーのグランドフェスティバルに……」
「ちょ……、ホウエンリーグとかは? ホウエンのグランドフェスティバルは?」
話が全くわからない。こないだ話したときは、サトシが最後のバッジ、ハルカが最後のリボンの挑戦するという話だった。
しかも、バトルフロンティアというのも初めて聞く。
「あぁ、サトシはホウエンリーグでベスト8。ハルカはグランドフェスティバルでベスト4だったよ」
ケンジから聞いて目を見開く。もう、サトシ達はホウエンの旅は終わっているという事になるからだ。まさかの展開だった。しかし、ジョウトの旅が終わったときも、ミズカはサトシ達とすぐには会えなかったことを思い出す。あのときと似た状況である。
「そっか……。それで、バトルフロンティアって?」
次に気になったバトルフロンティアについて聞いてみる。
「カントーには、バトルフロンティアってい7つの施設をクリアして制覇していく施設があるんだ」
「へぇ~、そうなんだ。ジム以外にそんなところが……」
「それで、今、サトシはそのバトルフロンティアの制覇を目指してる」
「お前さんもバトルフロンティアなら……」
「いえ、今は忙しいんで無理です」
オーキドが言い終わる前にミズカはハッキリという。ミズカの部活は毎日のようにあり、しかも、塾も休めない。そんな疲れきったままで、バトルフロンティアなど挑戦できないと思った。
「そうか……。ミズカはそんなに忙しいんだ」
「うん……。ある意味あたしも、新しい事に挑戦してるから……」
「なら、またサトシ達を追いかけると良いじゃろう。昨日、マサラタウンを旅立ったばかりじゃからのう」
その言葉に、ミズカはパアッと笑顔になる。まさか、そんなすぐに会える位置にいるとは思っていなかった。
「はい! そうします! じゃあ、すぐに出ます!」
明るく答えながら、リュックを背負って立ち上がる。
「チコチコ!」
そんなミズカにもう少しオーキド研究所にいて欲しいのか、チコリータがミズカの服を引っ張った。
「そっか……。うーん……。だったら、ポケモン達をおいて行こうか?」
「チッコ!」
ミズカの言葉にチコリータは頷いた。ミズカはモンスターボールからプラスルとマイナンを出した。もちろん、ミズカがポケモン世界にいない間は、オーキド研究所にいるのだが、チコリータが寂しがるのであれば、いつでもいられるようにしたほうがいいだろうと思ったのだ。
ミズカにはプラスルとマイナンをどちらか置いていくのは仲のいい2匹を引き離すことになるので気が引けた。2匹一緒なら大丈夫だろう。事情を話すと、プラスルもマイナンも頷いてくれた。
「じゃ、チコリータにプラスル、マイナン。行ってくるね!」
ミズカは順番に自分のポケモンの頭をなでる。皆、笑顔になった。
話を変える。これ以上、もとの世界の話をしても意味がないだろうとミズカは思った。これには、ケンジが答えた。
「サトシはバトルフロンティアに挑戦しに行ったよ。ハルカはカントーのグランドフェスティバルに……」
「ちょ……、ホウエンリーグとかは? ホウエンのグランドフェスティバルは?」
話が全くわからない。こないだ話したときは、サトシが最後のバッジ、ハルカが最後のリボンの挑戦するという話だった。
しかも、バトルフロンティアというのも初めて聞く。
「あぁ、サトシはホウエンリーグでベスト8。ハルカはグランドフェスティバルでベスト4だったよ」
ケンジから聞いて目を見開く。もう、サトシ達はホウエンの旅は終わっているという事になるからだ。まさかの展開だった。しかし、ジョウトの旅が終わったときも、ミズカはサトシ達とすぐには会えなかったことを思い出す。あのときと似た状況である。
「そっか……。それで、バトルフロンティアって?」
次に気になったバトルフロンティアについて聞いてみる。
「カントーには、バトルフロンティアってい7つの施設をクリアして制覇していく施設があるんだ」
「へぇ~、そうなんだ。ジム以外にそんなところが……」
「それで、今、サトシはそのバトルフロンティアの制覇を目指してる」
「お前さんもバトルフロンティアなら……」
「いえ、今は忙しいんで無理です」
オーキドが言い終わる前にミズカはハッキリという。ミズカの部活は毎日のようにあり、しかも、塾も休めない。そんな疲れきったままで、バトルフロンティアなど挑戦できないと思った。
「そうか……。ミズカはそんなに忙しいんだ」
「うん……。ある意味あたしも、新しい事に挑戦してるから……」
「なら、またサトシ達を追いかけると良いじゃろう。昨日、マサラタウンを旅立ったばかりじゃからのう」
その言葉に、ミズカはパアッと笑顔になる。まさか、そんなすぐに会える位置にいるとは思っていなかった。
「はい! そうします! じゃあ、すぐに出ます!」
明るく答えながら、リュックを背負って立ち上がる。
「チコチコ!」
そんなミズカにもう少しオーキド研究所にいて欲しいのか、チコリータがミズカの服を引っ張った。
「そっか……。うーん……。だったら、ポケモン達をおいて行こうか?」
「チッコ!」
ミズカの言葉にチコリータは頷いた。ミズカはモンスターボールからプラスルとマイナンを出した。もちろん、ミズカがポケモン世界にいない間は、オーキド研究所にいるのだが、チコリータが寂しがるのであれば、いつでもいられるようにしたほうがいいだろうと思ったのだ。
ミズカにはプラスルとマイナンをどちらか置いていくのは仲のいい2匹を引き離すことになるので気が引けた。2匹一緒なら大丈夫だろう。事情を話すと、プラスルもマイナンも頷いてくれた。
「じゃ、チコリータにプラスル、マイナン。行ってくるね!」
ミズカは順番に自分のポケモンの頭をなでる。皆、笑顔になった。