19章 非公式のポケモンコンテスト
「さて、一次審査の演技も出来たし、なんか少し疲れたし、ポケモンセンターに戻ろっか」
ミズカは、キルリアをモンスターボールに戻すと、ハルカ達とポケモンセンターへ戻った。
「それじゃ、あたしはエーフィの様子を見にいくね」
ハルカ達と別れ、ミズカはエーフィがいる病室に行った。エーフィは身体を丸めてすやすやと熟睡していた。とても気持ち良さそう。ミズカまで眠くなって来る。
「ふわ~あ。なんか疲れた……。というか……だるい」
エーフィの寝ているベッドの上に顔を乗せた。一瞬だけのつもりが、力が抜けて顔が持ち上がらなかった。体が重くだるい。そのうち眠ってしまった。
「ミズカ、夕飯……って、寝ちゃってるよ?」
「あれ、ホントだ」
1時間後、サトシとマサトが呼びに来たのだが、まだミズカは寝ていた。エーフィもその隣でまだ寝ている。
「ミズカ、起きろよ」
エーフィを起こさないように小声でサトシはミズカの肩を揺らし起こそうとする。しかし、ミズカはうんと蚊の鳴くような返事をするだけで起きないのだ。
いや、いつも寝ていれば起こしたときに返事はない。ということは、起きている。ただ体を起こせないでいる様子だった。しかも、息が荒いように思える。
サトシは何かピンと来た。そういえば、以前タケシが高熱で倒れたときに、こんな感じで気だるそうだった。サトシはミズカのおでこを触った。
「熱い……」
「……だるいん……だよね……」
力のない声でミズカは二人に言う。そして、無理矢理に体を起こした。どうやら、風邪らしい。
「おい、無茶するなよ」
サトシがミズカを止める。
「ぼ、僕、ジョーイさん呼んで来るよ!」
マサトは、勢いよく部屋を出て行った。ここは、サトシに任せた方が良いと思ったのだろう。その物音に気づきエーフィが起きた。
「フィ……」
すぐにミズカの様子に気づいたらしく、心配そうに彼女を見つめる。
「エーフィ……。平気だよ。……慣れてるから……」
ミズカは無理に笑い、フラつきながらも一歩ずつ歩き部屋を出ようとする。サトシが止めても動くため、彼は諦めた。
「エーフィ、ミズカ風邪引いたみたいなんだ。俺達がなんとかするから安心してくれ。ピカチュウもここにいるんだ」
サトシが言うとエーフィとピカチュウは心配そうな表情を浮かべながらも頷いた。とりあえず、部屋に送ったほうが良いだろう。彼は、二匹をを見ると、すぐにミズカに肩を貸す。
「サトシ……。あたし一人で平気だよ……。移っちゃう……」
「何言ってるんだよ! 今は俺の心配より自分の心配しろよ」
サトシは困った表情を浮かべる。熱があり、まともに歩けないのに他人の心配なんかよくするものだ。いつもなら、きっと、ミズカは苦笑して、平気とでも答えるだろう。しかし、意識がモウロウとしているのか返事さえもしっかりと出来なかった。
ミズカは、キルリアをモンスターボールに戻すと、ハルカ達とポケモンセンターへ戻った。
「それじゃ、あたしはエーフィの様子を見にいくね」
ハルカ達と別れ、ミズカはエーフィがいる病室に行った。エーフィは身体を丸めてすやすやと熟睡していた。とても気持ち良さそう。ミズカまで眠くなって来る。
「ふわ~あ。なんか疲れた……。というか……だるい」
エーフィの寝ているベッドの上に顔を乗せた。一瞬だけのつもりが、力が抜けて顔が持ち上がらなかった。体が重くだるい。そのうち眠ってしまった。
「ミズカ、夕飯……って、寝ちゃってるよ?」
「あれ、ホントだ」
1時間後、サトシとマサトが呼びに来たのだが、まだミズカは寝ていた。エーフィもその隣でまだ寝ている。
「ミズカ、起きろよ」
エーフィを起こさないように小声でサトシはミズカの肩を揺らし起こそうとする。しかし、ミズカはうんと蚊の鳴くような返事をするだけで起きないのだ。
いや、いつも寝ていれば起こしたときに返事はない。ということは、起きている。ただ体を起こせないでいる様子だった。しかも、息が荒いように思える。
サトシは何かピンと来た。そういえば、以前タケシが高熱で倒れたときに、こんな感じで気だるそうだった。サトシはミズカのおでこを触った。
「熱い……」
「……だるいん……だよね……」
力のない声でミズカは二人に言う。そして、無理矢理に体を起こした。どうやら、風邪らしい。
「おい、無茶するなよ」
サトシがミズカを止める。
「ぼ、僕、ジョーイさん呼んで来るよ!」
マサトは、勢いよく部屋を出て行った。ここは、サトシに任せた方が良いと思ったのだろう。その物音に気づきエーフィが起きた。
「フィ……」
すぐにミズカの様子に気づいたらしく、心配そうに彼女を見つめる。
「エーフィ……。平気だよ。……慣れてるから……」
ミズカは無理に笑い、フラつきながらも一歩ずつ歩き部屋を出ようとする。サトシが止めても動くため、彼は諦めた。
「エーフィ、ミズカ風邪引いたみたいなんだ。俺達がなんとかするから安心してくれ。ピカチュウもここにいるんだ」
サトシが言うとエーフィとピカチュウは心配そうな表情を浮かべながらも頷いた。とりあえず、部屋に送ったほうが良いだろう。彼は、二匹をを見ると、すぐにミズカに肩を貸す。
「サトシ……。あたし一人で平気だよ……。移っちゃう……」
「何言ってるんだよ! 今は俺の心配より自分の心配しろよ」
サトシは困った表情を浮かべる。熱があり、まともに歩けないのに他人の心配なんかよくするものだ。いつもなら、きっと、ミズカは苦笑して、平気とでも答えるだろう。しかし、意識がモウロウとしているのか返事さえもしっかりと出来なかった。