18章 チルタリスゲット! オニドリルの願い
そして、ミズカはエーフィのいる病室に向かい歩き始めた。別にもう痛くはないがガーゼを撫でる。彼女はさっきエーフィが自分の身代わりになって怪我をおってしまった事を悔いていた。自分が怪我する分には別にどうってことない。しかし、自分の仲間が怪我をするのはとても嫌だった。
しかも、今回は自分が不注意でエーフィを怪我させてしまった。なんで自分は何も出来なかったのだろうと無力を感じる。凄く罪悪感が残っていた。
病室に行くとマサトとサトシ、ピカチュウがいた。エーフィとピカチュウが楽しそうに会話している。
「あれ、ハルカは?」
タケシの消息は考えられる。ジョーイさんの所へ行ってナンパでもしてるのだろう。だが、ハルカはどうしたものかとミズカはサトシに聞いた。
「ハルカなら、外に行ってコンテストの技を練習してくるって言ってたぜ」
サトシから聞いて、へぇ、と呟く。
「エーフィ、どう調子は?」
「フィ~」
ミズカの質問にエーフィはニコッと笑った。だいぶ良いらしい。その表情を見て、ミズカも笑顔になる。しかし、
――あたし、あの時と全く変わってない。
エーフィが昔のチコリータと被った。あの時もミズカの不注意で激しい川にチコリータは落ちてしまった。果たしてあれから自分は成長したのだろうか。強くなったのだろうか。
「ミズカ?」
マサトに呼ばれ我に返った。
「ん? 何?」
「エーフィって、ミズカの事、すごく好きなんだね」
エーフィの頭を撫でながら、マサトはミズカに言った。えっ? と、思わず聞き返す。エーフィの隣にいたピカチュウも頷いている。
「だってさ、ミズカがオニドリルに攻撃されそうになった時、ミズカの前に飛込んだじゃん! それってエーフィがそれだけ、ミズカを信用してるってことでしょ」
ミズカは黙って頷いた。信用されてるからこそ、それに応えられなかった自分が嫌になる。
「僕ね、ミズカやサトシみたいなトレーナーになりたいんだ。ポケモンに信用されるような強いトレーナーに」
「強くなりたいか……。マサトなら出来るぜ! な、ミズカ」
サトシは少し調子に乗った言い方でミズカに話を振る。ミズカは拳を握った。
「……あたし、強くなんかない」
「ミズカ?」
ミズカの様子に二人とも首を傾げる。
「結局、あたしの不注意でエーフィもチコリータも傷つけたじゃん。それに前の時にタツヒコの考えを変えることだって出来たはずだよ。そしたら、オニドリルもチルタリスも安心して……」
物凄い暗い表情でミズカは言った。エーフィだって傷つくことはなかった。
しかも、今回は自分が不注意でエーフィを怪我させてしまった。なんで自分は何も出来なかったのだろうと無力を感じる。凄く罪悪感が残っていた。
病室に行くとマサトとサトシ、ピカチュウがいた。エーフィとピカチュウが楽しそうに会話している。
「あれ、ハルカは?」
タケシの消息は考えられる。ジョーイさんの所へ行ってナンパでもしてるのだろう。だが、ハルカはどうしたものかとミズカはサトシに聞いた。
「ハルカなら、外に行ってコンテストの技を練習してくるって言ってたぜ」
サトシから聞いて、へぇ、と呟く。
「エーフィ、どう調子は?」
「フィ~」
ミズカの質問にエーフィはニコッと笑った。だいぶ良いらしい。その表情を見て、ミズカも笑顔になる。しかし、
――あたし、あの時と全く変わってない。
エーフィが昔のチコリータと被った。あの時もミズカの不注意で激しい川にチコリータは落ちてしまった。果たしてあれから自分は成長したのだろうか。強くなったのだろうか。
「ミズカ?」
マサトに呼ばれ我に返った。
「ん? 何?」
「エーフィって、ミズカの事、すごく好きなんだね」
エーフィの頭を撫でながら、マサトはミズカに言った。えっ? と、思わず聞き返す。エーフィの隣にいたピカチュウも頷いている。
「だってさ、ミズカがオニドリルに攻撃されそうになった時、ミズカの前に飛込んだじゃん! それってエーフィがそれだけ、ミズカを信用してるってことでしょ」
ミズカは黙って頷いた。信用されてるからこそ、それに応えられなかった自分が嫌になる。
「僕ね、ミズカやサトシみたいなトレーナーになりたいんだ。ポケモンに信用されるような強いトレーナーに」
「強くなりたいか……。マサトなら出来るぜ! な、ミズカ」
サトシは少し調子に乗った言い方でミズカに話を振る。ミズカは拳を握った。
「……あたし、強くなんかない」
「ミズカ?」
ミズカの様子に二人とも首を傾げる。
「結局、あたしの不注意でエーフィもチコリータも傷つけたじゃん。それに前の時にタツヒコの考えを変えることだって出来たはずだよ。そしたら、オニドリルもチルタリスも安心して……」
物凄い暗い表情でミズカは言った。エーフィだって傷つくことはなかった。