18章 チルタリスゲット! オニドリルの願い
「オニー!!」
ミズカにオニドリルは突っ込んでいる。もう3秒も待てば攻撃に巻き込まれる。さすがに後ろにいるサトシ達は黙っているはずがなかった。チルタリスも加わり、サトシとハルカ、マサトは、ミズカを引っ張った。ミズカは尻餅をつく。
しかし、オニドリルはミズカに攻撃する前に、車で急ブレーキを掛けたみたいに、羽を広げ、足を突き出して、無理矢理に止まった。
「あれ……?」
三人は声を揃えてまじまじとオニドリルを見た。
「ほら、言ったじゃん」
立ち上がって、連地についたお尻を払いながら、ミズカはニコッと笑う。
「オニドリルは、本当はチルタリスにもエーフィにも、卑怯な手で攻撃したくなかったんだよね?」
「オニ……」
「大丈夫、誰もあなたを恨んでないよ。こっちにおいで」
ミズカの言葉にオニドリルは大人しく言うことを聞く。オニドリルが地面に足をつけて向かってくると、ミズカは頭を撫でた。
「辛かったね。ずっと、あたしに攻撃したこと気にしてたんだよね」
「オニ……」
オニドリルはミズカの頬にすりすりと自身の頬をつける。オニスズメのときから、本当はずっと嫌だった。けれど、彼はパートナーが好きだ。言うことを聞かなければ、捨てられるのは幾度となく目の当たりにしてきた。だから、攻撃するしかなかった。
まさか、チコリータの新しいトレーナーがわかってくれるなんて、オニドリルは目頭が熱くなる。
「ミズカ、すごいかも」
「あぁ」
ハルカの言葉に、サトシは深く頷いた。
「うん。僕、強いトレーナーになりたいけど、ああいうトレーナーにもなりたいな」
「違うさ。ああいうトレーナーだからこそ、強くなれるんだ」
マサトの染み染みとした言葉に、タケシはエーフィの治療を終えたのか、輪に入ってきた。マサトはタケシを見上げ、そして、トレーナーではないミズカと相棒ではないオニドリルの間にできた友情を見て、目を輝かせながら大きく頷いた。
「てめぇ、よくも……」
それをよく思わないのは、当然、飼い主だ。最低トレーナーは、ミズカを睨みつけた。ミズカも負けじと睨み返すと、ズカズカと彼の目の前まで来た。そして、思いきり平手で頬を殴った。
後ろにいたオニドリルを含めた仲間たちは、「あっ……」と声を出す。
「なにすんだ!」
彼はキレて、ミズカの胸ぐらを掴んだ。
ミズカにオニドリルは突っ込んでいる。もう3秒も待てば攻撃に巻き込まれる。さすがに後ろにいるサトシ達は黙っているはずがなかった。チルタリスも加わり、サトシとハルカ、マサトは、ミズカを引っ張った。ミズカは尻餅をつく。
しかし、オニドリルはミズカに攻撃する前に、車で急ブレーキを掛けたみたいに、羽を広げ、足を突き出して、無理矢理に止まった。
「あれ……?」
三人は声を揃えてまじまじとオニドリルを見た。
「ほら、言ったじゃん」
立ち上がって、連地についたお尻を払いながら、ミズカはニコッと笑う。
「オニドリルは、本当はチルタリスにもエーフィにも、卑怯な手で攻撃したくなかったんだよね?」
「オニ……」
「大丈夫、誰もあなたを恨んでないよ。こっちにおいで」
ミズカの言葉にオニドリルは大人しく言うことを聞く。オニドリルが地面に足をつけて向かってくると、ミズカは頭を撫でた。
「辛かったね。ずっと、あたしに攻撃したこと気にしてたんだよね」
「オニ……」
オニドリルはミズカの頬にすりすりと自身の頬をつける。オニスズメのときから、本当はずっと嫌だった。けれど、彼はパートナーが好きだ。言うことを聞かなければ、捨てられるのは幾度となく目の当たりにしてきた。だから、攻撃するしかなかった。
まさか、チコリータの新しいトレーナーがわかってくれるなんて、オニドリルは目頭が熱くなる。
「ミズカ、すごいかも」
「あぁ」
ハルカの言葉に、サトシは深く頷いた。
「うん。僕、強いトレーナーになりたいけど、ああいうトレーナーにもなりたいな」
「違うさ。ああいうトレーナーだからこそ、強くなれるんだ」
マサトの染み染みとした言葉に、タケシはエーフィの治療を終えたのか、輪に入ってきた。マサトはタケシを見上げ、そして、トレーナーではないミズカと相棒ではないオニドリルの間にできた友情を見て、目を輝かせながら大きく頷いた。
「てめぇ、よくも……」
それをよく思わないのは、当然、飼い主だ。最低トレーナーは、ミズカを睨みつけた。ミズカも負けじと睨み返すと、ズカズカと彼の目の前まで来た。そして、思いきり平手で頬を殴った。
後ろにいたオニドリルを含めた仲間たちは、「あっ……」と声を出す。
「なにすんだ!」
彼はキレて、ミズカの胸ぐらを掴んだ。