13章 さようなら。また会う日まで!
「どうしたのミズカちゃん……? やけに今日は楽しそうね……?」
サキコに顔を覗かれて、ミズカは首を横に振った。
「え、そう? なんでもないよ?」
「まったく、授業中にそんなニヤニヤしてたら先生に変な顔されるよ?」
「そうだね……。気をつける……」
ミズカは苦笑した。今日は待ちに待った予選リーグがアニメでやる日。ミズカにはとても楽しみだった。先週はシゲルが再び出てきて、リーグの開幕で終わった。そして今日はいよいよ予選リーグ。ミズカはすごく楽しみだった。
夜、ミズカは予選リーグ一回戦目、サトシとモエという少女のバトルを真剣に見ていた。
「お姉ちゃんなんでそんなに、ポケモンが好きなの?」
ミズカの弟、タカナオが聞く。
「え……っと、好きだから好きなの!」
それだけ言って、ミズカはまた見始める。タカナオは呆れながらも自分もポケモンは好きなので一緒に見た。サトシは見事勝っていた。ポケモン世界に行きたいと思うのに、手鏡は反応してくれない。どうやら時空間が乱れるから、封鎖されているようだ。
翌週も予選リーグ。サトシとジュンイチという少年のバトルだった。ミズカはジュンイチを知っている。なぜなら、アニメのサイドストーリーで、ライコウ伝説がやっていたとき登場していたのである。
ジュンイチとの勝負は引き分けに終わった。しかし、サトシは見事、決勝リーグに進んだ。
その日の夜、ミズカは居ても立っても居られず、ダメ元で手鏡を持つ。やっぱり封鎖されているだろうか。でも、行きたい。サトシやピカチュウに決勝リーグ進出おめでとうと言いたい。それからリーグの雰囲気を味わいたい。
「……ポケモン世界のサトシたちのところへ連れて行って」
ありったけの思いと気持ちを込めて手鏡にお願いする。たまたま封鎖が解除されていたらしい。ミズカの目の前には扉があった。ミズカに笑みが溢れる。
「すぐ帰ります」
それでも恐らく時空間には問題がありそうだとミズカは思い、そう自分で決意してポケモン世界へと旅立った。
周りを見回すと、ミズカの目の前には横幅が大きい建物があった。例えると、東京ドームみたいな感じである。
そこがジョウトリーグ会場であるとわかった瞬間、ミズカの目は輝いた。この世界はまだ昼である。もしかしたら、まだバトルをやってるかもしれないというのが頭に浮かんだ。
ミズカは、居ても立っても居られず、会場の中に入る。
「うわぁ!」
ミズカの口からは感嘆が漏れる。眼前で激しいバトルが繰り広げられていた。エーフィとチコリータも出して一緒に観戦する。ポケモン世界に来てからずっと憧れだったポケモンリーグ。いつか自分もあの舞台に立ってみたい。ミズカの憧れはまた大きくなった。
公式戦に出てみたい。そうして、その場でサトシとバトルしてみたい。
「あれ? ミズカじゃない!」
夢中になっているところで声をかけてきたのはカスミだった。サトシもタケシもいる。
「カスミ! それにサトシにタケシ!」
「あんたこんな所で何してるわけ?」
「サトシ、決勝リーグへ進んだでしょ? だから、おめでとうを言いに来たんだけど。ついバトルに見入っちゃって……」
ミズカは苦笑した。すっかり目的を忘れていた。しかし、サトシもミズカの気持ちはよくわかる。その上、来てくれただけで嬉しかった。
サキコに顔を覗かれて、ミズカは首を横に振った。
「え、そう? なんでもないよ?」
「まったく、授業中にそんなニヤニヤしてたら先生に変な顔されるよ?」
「そうだね……。気をつける……」
ミズカは苦笑した。今日は待ちに待った予選リーグがアニメでやる日。ミズカにはとても楽しみだった。先週はシゲルが再び出てきて、リーグの開幕で終わった。そして今日はいよいよ予選リーグ。ミズカはすごく楽しみだった。
夜、ミズカは予選リーグ一回戦目、サトシとモエという少女のバトルを真剣に見ていた。
「お姉ちゃんなんでそんなに、ポケモンが好きなの?」
ミズカの弟、タカナオが聞く。
「え……っと、好きだから好きなの!」
それだけ言って、ミズカはまた見始める。タカナオは呆れながらも自分もポケモンは好きなので一緒に見た。サトシは見事勝っていた。ポケモン世界に行きたいと思うのに、手鏡は反応してくれない。どうやら時空間が乱れるから、封鎖されているようだ。
翌週も予選リーグ。サトシとジュンイチという少年のバトルだった。ミズカはジュンイチを知っている。なぜなら、アニメのサイドストーリーで、ライコウ伝説がやっていたとき登場していたのである。
ジュンイチとの勝負は引き分けに終わった。しかし、サトシは見事、決勝リーグに進んだ。
その日の夜、ミズカは居ても立っても居られず、ダメ元で手鏡を持つ。やっぱり封鎖されているだろうか。でも、行きたい。サトシやピカチュウに決勝リーグ進出おめでとうと言いたい。それからリーグの雰囲気を味わいたい。
「……ポケモン世界のサトシたちのところへ連れて行って」
ありったけの思いと気持ちを込めて手鏡にお願いする。たまたま封鎖が解除されていたらしい。ミズカの目の前には扉があった。ミズカに笑みが溢れる。
「すぐ帰ります」
それでも恐らく時空間には問題がありそうだとミズカは思い、そう自分で決意してポケモン世界へと旅立った。
周りを見回すと、ミズカの目の前には横幅が大きい建物があった。例えると、東京ドームみたいな感じである。
そこがジョウトリーグ会場であるとわかった瞬間、ミズカの目は輝いた。この世界はまだ昼である。もしかしたら、まだバトルをやってるかもしれないというのが頭に浮かんだ。
ミズカは、居ても立っても居られず、会場の中に入る。
「うわぁ!」
ミズカの口からは感嘆が漏れる。眼前で激しいバトルが繰り広げられていた。エーフィとチコリータも出して一緒に観戦する。ポケモン世界に来てからずっと憧れだったポケモンリーグ。いつか自分もあの舞台に立ってみたい。ミズカの憧れはまた大きくなった。
公式戦に出てみたい。そうして、その場でサトシとバトルしてみたい。
「あれ? ミズカじゃない!」
夢中になっているところで声をかけてきたのはカスミだった。サトシもタケシもいる。
「カスミ! それにサトシにタケシ!」
「あんたこんな所で何してるわけ?」
「サトシ、決勝リーグへ進んだでしょ? だから、おめでとうを言いに来たんだけど。ついバトルに見入っちゃって……」
ミズカは苦笑した。すっかり目的を忘れていた。しかし、サトシもミズカの気持ちはよくわかる。その上、来てくれただけで嬉しかった。