11章 ポケモンダンス団と別れ道

「ピチュー凄いな」

タケシが呟く。ミズカもちょうど踊りだしたピチューを見て、びっくりしていた。当然それはエリコとアイミも同じで、難しさを感じてほしくてやったものを軽々とやられてしまい目を見張った。

「あなたのピチュー、ダンスが得意だったの?」
「いえ……、あたしも今、初めて知りました。」

エリコの質問にミズカは戸惑いながらも答えた。

「そう……。あのくらいの素質があるなら、ここでやっていけるくらいよ……」
「凄い! ミズカのピチュー! 団長はそんなにダンスの事では褒めないのよ。思い切ってピチューをこのダンス団に入れたら!?」

エリコとアイミの興奮する姿に、ミズカは目をパチクリさせる。ダンス団に入れたら……。アイミの発言を頭の中で繰り返す。

「こらアイミ、無理を言わないの!」

エリコが怒ると、アイミはベーッと舌を出した。

「でも、もしあなたにその気があるなら言ってね!」

エリコは優しく言った。ミズカは複雑な気持ちであった。
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