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R風味


湯船の湯気が、ぼうっと立ちのぼる。
ふたり並んでのんびり肩まで湯に浸かって。
目を閉じて心地良さそうなその横顔を、おれはずっと盗み見ていた。

「…ぃぶき」
「ん?」

呼ぶと、目を開けてにこっと微笑むからおれの心臓がどくんと跳ねた。
湯に濡れた手を、そっと伊吹の首に回す。
肌と肌が触れるだけで、じわりと身体が熱くなる。

「シたい」

小さく呟いた声は、恥ずかしくて少し震えてしまった。
伊吹の瞳が一気に熱を帯びるのがわかって、余計に興奮する。

「…今、ここで?」

こくんと頷くや否や、唇を奪われる。
舌を絡められ、触れる指が肩から背中を撫でる。
触れられるたび身体がじわじわ痺れた。

「かわいいねぇ、志摩ちゃんもうぽわぽわしてる」
「きもちぃ、」

とろんとした目で見上げると、伊吹の喉がごくりと鳴ったのがわかった。
伊吹より先に入って準備をしたのは夜のためだったけど、夜まで待てそうにない。

「んッ…ぁ、もっと…っ」
「もっとなぁに?」
「いぶきの、ほしい…」

風呂場という環境のせいで、ふたりの息遣いだけがいつもより響いて恥ずかしい。
伊吹は雄の目をしながらも、決して乱暴にはしないでそっと自分の熱を当ててきた。

「いーい?」
「ん、ちょーだい…ッ」

湯の中、ゆっくりと重なる感覚。
すべてが包まれるようで、気持ちよさと安心で、とろとろになった。

「んっ、んッ、、ぁ……」
「志摩ちゃん可愛い顔してる」

熱の中、優しく、でも確かに奥を突かれて、湯の音と水飛沫、甘い声が絡み合う。
最後は伊吹の肩に顔を埋めて、名前を何度も呼んだ。

「いぅき、っ、、ぁ…ぃうき、すきっ…ぃうき…ッ」
「俺もだぁいすき、イッていーよ志摩ちゃん」

湯船のなかで繋がりながら、志摩は蕩けきった声で俺の名前を呼び続けてた。
濡れた肌がぴったりくっついて、湯気の中ふたりの熱はどんどん上がっていく。

「ッ…ぁ、もっかい、ぃうき、もっと…ッ」

とろんとした目で見上げられて、熱は冷めることを知らないどころか下半身が重みを増す。
ただの相棒じゃ知ることのできなかった表情にクラっとした。

「志摩ちゃん、おかお真っ赤」
「ん…だいじょぶ、まだ……もっと、したいの」

息は上がり、指先もふにゃふにゃで、熱に浮かされた頬はあまりにも赤すぎる。
身体もだるんと俺に預けてきて自力では体勢を保てない姿はどうしようもなく可愛くて、できることならこのまま食べ切ってしまいたいけれど。

「だーめ、これ以上はのぼせちゃう」
「ゃあ、もっと…っ、、」

ふにゃふにゃと甘える声でしがみつかれて絆されそうになったけど、ぎりぎりの理性を保つ。
可愛いわがままを唱える恋人の優しく頭を撫でて、湯から抱き上げた。

「ベッド行こうね」

濡れた身体をそのまま俺の胸に預けて、志摩は名残惜しそうに顔を擦り寄せてきた。
湯上がりの肌は火照って、濡れた髪が首筋をくすぐる。

「もー志摩ちゃんそんなにきゅるきゅるしないで、抑えられなくなるデショ。ベッド行ったらもっと可愛がってあげるから」

そんなことを言いながら寝室に向かい、優しくシーツの上に降ろす。
タオルでざっと身体を拭いて、髪も乱暴にならないように、そっと。

「…ぃぶき、はやく」
「んふふ、触るだけで気持ちいいねぇ?」
「ん、きもちぃの…いぶきの、ほしい……」

顔を真っ赤にしながら、俺の手を取る。
甘える声でそんなことを言われたら、もう抗えるわけがない。

「ぜーんぶあげる」

キスをしながら、身体を撫でていく。
湯上がりの火照った肌は、ほんの少し触れるだけでぴくりと跳ねて、甘い声が漏れた。

「ぁっ、ぃぶき…っ、んッ……」
「かわいい、志摩」

舌を離すと、唇の端からとろりと涎が零れる。その姿さえも可愛くて、指で拭って、そのまま首筋を撫でた。

「きもちい?」

控えめに縦に振れる頭がいじらしい。
指先が肌を這うだけで、志摩は身をよじって、腰を浮かせる。

「かぁいいねぇ?奥も気持ちよくしよーね」
「んぁっ、いぅき…っ、すき、ぁ…ッ」
「可愛い声もっと聞きたい、志摩ちゃん」

さっき湯船で馴染ませたから、上手に受け入れてくれて中はすでにとろとろ。
ぬるりと中を満たしていく感覚に、ふたりとも息を呑んだ。

「あぁっ…ぃうき…っきもち、ッ…」
「志摩ちゃん、やばい、可愛すぎ」

奥までゆっくりじっくりと押し入って、甘い声を引き出すたびに、愛しくて仕方なくなる。
志摩がとろんとろんになって、もう俺の名前さえ呼べなくなるまで、深く、じっくりと愛し続けた。
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