※P4主人公の名前は瀬多総司で固定
空腹ハニー!
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みんな大好き日曜日。
こじらせてた風邪も全快し、窓から外を見るといい天気だったので、特にやることも無いし外に散歩に出かけることにした。
途中寄った四六商店で買った駄菓子を頬張りつつ河川敷を散歩していると、川辺についこの間も会った彼を見つけた。
なんだか最近、彼とよく色んな所で会うなぁ。
「瀬多くーん。やっほー何してるの?」
「……見て分からないか? それともまだ風邪で頭がおかしいのか?」
「ひっどいなー! なんとなく聞いてみただけだよ! 釣りでしょ釣り!」
最近、以前にも増して彼の私への遠慮が無くなってきている気がする……うぐ……
まあ、それはさておき。川のほとりに立つ瀬多くんは釣竿を持ち、水面に浮かぶ浮きをじっと見つめていた。
集中してるみたいなのでそれ以上声をかけるのも躊躇われて、ふと傍に置いてあったバケツの中身を見てみると、結構な量の魚が入っていた。
「すっごい! てか此処こんなに色んな種類の魚いたんだね! 初めて知ったよ!」
「ああ。俺も釣りを始めるまで知らなかった」
その後、彼の隣で暫くぼーっと水面を見ていると、なんだか浮きが浮かんだり沈んだりを繰り返し始めた。
そして一際水中の中に浮きが沈んだ瞬間、瀬多くんはカッ!!とまるでペルソナを召喚する時みたいに目を見開かせて、一気に釣竿を引っ張る。
魚と瀬多くんの少しの攻防の後、無事魚は釣り上げられた。
「うおー! 釣れた! それなんて魚?」
「コハクヤマメ」
コハクヤマメをバケツの中に入れると、瀬多くんは釣竿や釣り道具を仕舞い始めた。どうやらもうおしまいらしい。
魚をどうするのか聞くと、なんでも腹ペコの猫がいて一部その猫にあげるらしい。
彼に許可を得てついて行くと、川から少し離れた場所に野良猫が数匹いた。
「うわー……!!かわいい! 瀬多くん見てよこの子なんて子猫だよ!うわっ、すり寄ってきた!」
「落ち着け」
動物を触るのは久しぶりで、思わず顔がにやける。なんで動物の子供ってこんなに可愛いんだろう……癒される……
暫く猫たちと戯れ、ふと視線を感じてそちらを向くと瀬多くんがこちらをじっと見つめていた。
「何?」
「……お前、もう体は大丈夫なのか?」
「え? うん。見ての通り全快だよ!」
「……そうか」
瀬多くんはどこか安心したように目を細め微笑んで、足元にいた猫を撫でた。
猫は嬉しそうに彼の手に顔をすり寄せる。
……心配、させちゃってたかな。やっぱり。
「……瀬多くんの看病のおかげだよ」
改めてお礼を言わなきゃと思い、彼にありがとうと言って、気にするなと返してくれて、それから沈黙。
無言がむず痒くて、何か言わなくちゃととりあえず明日から学校にも登校できる事を言ったら、じゃあまた弁当作ってくる、と言ってくれた。
瀬多くんのお弁当!
お弁当の話題になり思わずテンションが上がる。また明日からあの美味しいお弁当が食べられるんだ…!!
「……リクエスト、あるか?」
「へ?」
「好きなもの作ってくる」
俺からの全快祝いだ、と瀬多くんは俯き再び猫を撫でながら言う。
好きな食べ物…色々あるけど、やっぱりあれでしょ!
「じゃあ、肉じゃが!」
「……ああ、雨で食べれなかったからか」
そう、屋上で彼とばったり会ってお弁当を食べていた日。途中から雨が降ってきて、まだ少ししか食べていなかったお弁当に雨水が混じり、肉じゃがが台無しになってしまったのだ。
だから肉じゃがリベンジ!と意気揚々に話すと、瀬多くんは「ぶっ」と噴き出して声を抑えて笑い始めた。え、今のそんなに面白かった?
その挙動にびくっと体を揺らした猫は、彼の手を離れていく。
「ふはっ……分かった、肉じゃが作って来る」
「うん! 楽しみにしてる!」
緩やかな風が私達の間を通り、猫は嬉しそうににゃあと泣いた。
こじらせてた風邪も全快し、窓から外を見るといい天気だったので、特にやることも無いし外に散歩に出かけることにした。
途中寄った四六商店で買った駄菓子を頬張りつつ河川敷を散歩していると、川辺についこの間も会った彼を見つけた。
なんだか最近、彼とよく色んな所で会うなぁ。
「瀬多くーん。やっほー何してるの?」
「……見て分からないか? それともまだ風邪で頭がおかしいのか?」
「ひっどいなー! なんとなく聞いてみただけだよ! 釣りでしょ釣り!」
最近、以前にも増して彼の私への遠慮が無くなってきている気がする……うぐ……
まあ、それはさておき。川のほとりに立つ瀬多くんは釣竿を持ち、水面に浮かぶ浮きをじっと見つめていた。
集中してるみたいなのでそれ以上声をかけるのも躊躇われて、ふと傍に置いてあったバケツの中身を見てみると、結構な量の魚が入っていた。
「すっごい! てか此処こんなに色んな種類の魚いたんだね! 初めて知ったよ!」
「ああ。俺も釣りを始めるまで知らなかった」
その後、彼の隣で暫くぼーっと水面を見ていると、なんだか浮きが浮かんだり沈んだりを繰り返し始めた。
そして一際水中の中に浮きが沈んだ瞬間、瀬多くんはカッ!!とまるでペルソナを召喚する時みたいに目を見開かせて、一気に釣竿を引っ張る。
魚と瀬多くんの少しの攻防の後、無事魚は釣り上げられた。
「うおー! 釣れた! それなんて魚?」
「コハクヤマメ」
コハクヤマメをバケツの中に入れると、瀬多くんは釣竿や釣り道具を仕舞い始めた。どうやらもうおしまいらしい。
魚をどうするのか聞くと、なんでも腹ペコの猫がいて一部その猫にあげるらしい。
彼に許可を得てついて行くと、川から少し離れた場所に野良猫が数匹いた。
「うわー……!!かわいい! 瀬多くん見てよこの子なんて子猫だよ!うわっ、すり寄ってきた!」
「落ち着け」
動物を触るのは久しぶりで、思わず顔がにやける。なんで動物の子供ってこんなに可愛いんだろう……癒される……
暫く猫たちと戯れ、ふと視線を感じてそちらを向くと瀬多くんがこちらをじっと見つめていた。
「何?」
「……お前、もう体は大丈夫なのか?」
「え? うん。見ての通り全快だよ!」
「……そうか」
瀬多くんはどこか安心したように目を細め微笑んで、足元にいた猫を撫でた。
猫は嬉しそうに彼の手に顔をすり寄せる。
……心配、させちゃってたかな。やっぱり。
「……瀬多くんの看病のおかげだよ」
改めてお礼を言わなきゃと思い、彼にありがとうと言って、気にするなと返してくれて、それから沈黙。
無言がむず痒くて、何か言わなくちゃととりあえず明日から学校にも登校できる事を言ったら、じゃあまた弁当作ってくる、と言ってくれた。
瀬多くんのお弁当!
お弁当の話題になり思わずテンションが上がる。また明日からあの美味しいお弁当が食べられるんだ…!!
「……リクエスト、あるか?」
「へ?」
「好きなもの作ってくる」
俺からの全快祝いだ、と瀬多くんは俯き再び猫を撫でながら言う。
好きな食べ物…色々あるけど、やっぱりあれでしょ!
「じゃあ、肉じゃが!」
「……ああ、雨で食べれなかったからか」
そう、屋上で彼とばったり会ってお弁当を食べていた日。途中から雨が降ってきて、まだ少ししか食べていなかったお弁当に雨水が混じり、肉じゃがが台無しになってしまったのだ。
だから肉じゃがリベンジ!と意気揚々に話すと、瀬多くんは「ぶっ」と噴き出して声を抑えて笑い始めた。え、今のそんなに面白かった?
その挙動にびくっと体を揺らした猫は、彼の手を離れていく。
「ふはっ……分かった、肉じゃが作って来る」
「うん! 楽しみにしてる!」
緩やかな風が私達の間を通り、猫は嬉しそうににゃあと泣いた。