※P4主人公の名前は瀬多総司で固定
空腹ハニー!
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
※9話の後の話
「えっびでー、やんらいふ、じゅ、ね、す!…っとな」
この町で一番大きい店、ジュネス八十稲羽店。
夕飯の買い物をしに来た主婦達に紛れながら、私も買い物をしに来ていた。
店内に流れている軽快な音楽に合わせて鼻歌を歌いながら、食品売り場を練り歩き目的の物をカゴに入れていく。
「卵と玉ねぎ、あとお肉も入れよう。ハムでいいかな…ケチャップも切れてたから買わないと…」
カゴの中の材料を見て、完成した後の料理を想像しただけで、お腹が鳴ってきそうだ…あー早く作って食べたい!
今日の夕飯を想像しにやける顔を抑えつつ、ケチャップを見に食品棚の角を曲がろうとすると、角の向こうから歩いてきた誰かのカゴと私のカゴがぶつかってしまい、ガシャリと大きな音を立てる。
「わっ、す、すみません!」
「いえ、こちらこそすみません…って、藤田じゃないか」
「瀬多くん!?……と、菜々子ちゃん!」
「鈴お姉ちゃん、こんにちは!」
ぶつかったのは、瀬多くんの持っていたカゴだった。菜々子ちゃんと一緒に、どうやら彼らも夕飯の買い物に来ていたらしい。
「鈴お姉ちゃんも、お夕飯のお買い物?」
「うん、そうだよ」
「……お前、またパンとか、カップ麺とかじゃないだろうな」
「しっ、失礼な! 私だってたまには自炊くらいします! 今日はオムライス作るの!」
証拠にと、眼光鋭く睨みつけてくる瀬多くんに見せた私のカゴの中には卵やケチャップ等、さっき入れたオムライスの材料とその他諸々が入っている。
「ほら、今日のお昼休みで話にオムライスが出たでしょ?」
「あー、ああ…」
「なんか食べたくなっちゃってさ、久々に自分で作ってみようと思って」
「………お前、作れるのか?」
オムライス、と聞いて何故か苦い顔をした後、疑いの目で私を見る瀬多くんとは対照的に、オムライスと聞いて目を輝かせる菜々子ちゃん。
「オムライス作るの? いいなぁ、ねえお兄ちゃん、菜々子も食べたい!」
「じゃあ、今日の夕飯はうちもオムライスにするか。ちょうど何するか話してた所だし」
「いいの!? やったぁー! お兄ちゃんが作ったオムライス大好き!」
瀬多くんの作ったオムライス…!
料理上手な彼が作るんだから、きっと卵は半熟ふわふわで、洋食屋さんで出てくるオムライスみたく美味しいんだろうなぁ…
「藤田、お前も食べに来るか?」
「……へ?」
美味しそうなオムライスを想像して口の中に滲み出てきた唾液を飲み込んでいると、名前を呼ばれて我に返る。
「だから、オムライス。食べに来るか? ついでに、作るコツとか教えてやるから」
「え…で、でもいいの? ほら、堂島さんとか…」
「叔父さんには俺があとで連絡しておけば問題ないと思う」
「鈴お姉ちゃんも一緒に食べよう!」
「う、うん!」
というわけで、瀬多くんの家…改め堂島さんちに夕食をご馳走されることになった。
「ただいまー!」
「お、お邪魔しまーす」
初めてあがるお家ってやっぱりちょっと緊張するかも…
瀬多くんの言っていた通り、まだ堂島さんは帰ってきていないらしい。
早速3人でオムライスを作ることになった。
ちなみに、作るのは半熟ふわふわではなく普通のオムライスだ。瀬多くん曰く素人にいきなり応用は難しいと……半熟の食べたかった……
「……じゃあ、藤田は野菜を切って。菜々子は、卵を割って溶いておいてくれるか?」
「が、合点承知!」
「がってんしょうちー!」
…流石瀬多くん。私に作る時のコツや失敗しないやり方を教えながら、手際よく作っていく。
菜々子ちゃんも普段からお手伝いしているからか手慣れている。えらいなあー。
いい匂いのする美味しそうなチキンライスも出来上がり、いよいよ卵を被せるだけになった。
「藤田、やってみろ」
「え゛っ」
それまで瀬多くんが握っていたフライパンを渡される。
突然重大な役目を任され、尻込みしてしまう。
今まで、過去に何度か自分でオムライスを作った事はある。が、その殆どがこの卵を被せる工程で失敗しているのだ。
卵の焼き加減をしくじって焦がしたり、ひっくり返す際に卵が破れたり…
その度に自分の不器用さを恨んできたものだ。(まあ、味自体はそう変わらないからそんな悩みも食べればすぐ吹き飛んだけど…)
横では、菜々子ちゃんが期待に満ちた目でこちらを見ている。ぷ、プレッシャーが……そんな目で見ないで……!
「わ、私なんかより瀬多くんがやった方が綺麗に出来るんじゃないかな…?」
「俺がやったら、藤田の練習にならないだろう」
「う、そ、そうですね…」
瀬多くんの言う通りだ。私は意を決してフライパンの取っ手を持つ。
火を付けて油を引き、菜々子ちゃんから渡された溶き卵をフライパンに流しこむ。
「卵が半熟くらいになったら火を止めて。後は余熱でいける」
「は、はい!」
火を止め、フライパンの手前側に先程作っておいたケチャップライスを置いて、卵を破れないようにそっと重ねる。
「そのままだと皿に盛った時にご飯の形が崩れるから、少しフライパンの側面に押し当てて」
「うん」
潰れないように優しく押し当てて形作ると、いよいよ皿に盛り付ける。
「皿を当てて一緒にフライパンをひっくり返せ」
「えっ、潰れたりしないかな?」
「大丈夫だ」
お皿をオムライスに当てて、どきどきしながら瀬多くんに教わった通りひっくり返すと、綺麗なオムライスの完成!
「で、できたー!」
「おいしそう!」
その後、人数分同じように完成させて、皿に盛る。
全員分完成した所で、堂島家の白い電話が鳴った。
菜々子ちゃんが早足で歩いていき、電話を取ると、どうやら電話の相手は堂島さんだったらしい。最初は嬉しそうに相槌を打っていたのに、何故か途中から菜々子ちゃんの声のトーンが落ちた。
「菜々子ちゃん、お父さんから電話?」
「うん……お父さん、遅くなるから先に食べててだって……」
「そ、そっか……」
明らかに寂しそうに俯く菜々子ちゃんに、なんて、声をかけたらいいか迷っていると、瀬多くんが菜々子ちゃんの頭を撫でた。
「叔父さんの分はラップしてあるし、帰ってきたら食べてもらおう」
「うん……大丈夫、さみしくないよ!お兄ちゃんと、今日は鈴お姉ちゃんもいるもん!」
「な、菜々子ちゃん……」
なんて健気なんだ菜々子ちゃん……
思わず涙腺に来そうになってた所を、早く食べよう!と菜々子ちゃんに手を引っ張られ、我に帰る。
「いただきまーす!」
「いただきますっ!」
「いただきます。」
3人でテーブルを囲んで、手を合わせる。
つやつやのオムライスにスプーンを入れて、口に運ぶ。
「……美味しい!」
「おいしいねー!」
「菜々子と藤田が頑張って手伝ってくれたからな」
「やったね菜々子ちゃん!」
「うん!」
思わず菜々子ちゃんと顔を綻ばせる。他愛ないお喋りをしながら食べていたら、あっという間に完食してしまった。
なんか、こういうのっていいな。すごく久しぶりに、誰かと晩御飯を一緒にしたかも。
「……そうか、藤田は一人暮らしだったな」
「えっ? あっ、うん。……親戚とは離れて暮らしてるから、一緒に食べる機会がないし」
どうやら無意識に口に出てたらしい。
私の答えに、瀬多くんは申し訳なさそうに眉を下げ俯く。ああ、そんな顔させるつもりなかったのにな。
「ま、まあ今はもう1人に慣れちゃったっていうか? 全然気にならないし、」
「藤田、」
暗くなった雰囲気を変えようとした私の言葉を遮って、瀬多くんが言葉を紡ぐ。
「藤田さえ良ければ、また来い」
「えっ……」
「たまにでいい。料理ももっと教えたいし、それに…菜々子も喜ぶ」
「えっ、でも……」
ただでさえ、お昼のお弁当まで作ってもらっちゃってるのに、そんなに何回もお世話になっちゃっていいんだろうか。
戸惑っていると、にこにこ笑顔の菜々子ちゃんと目が合う。
「鈴お姉ちゃん!また一緒にごはん食べよう!」
「ほら、菜々子もこう言ってるし、叔父さんには俺から言っておく」
笑顔でそう言う瀬多くんと菜々子ちゃんに、思わず鼻にツンときた。
なんて、あったかいんだろう。
「……じゃあ、お言葉に甘えちゃおう、かな」
2人のあたたかさに出そうになった涙をグッと堪えてそう答えると、再び笑顔で2人は頷いてくれた。
「あっ、そうだお兄ちゃん!次ははんじゅくの作ろう!切ったらとろーんってなるの!」
「あれか……そうだな、作るか」
「あとねあとね!前りせちゃん達が来た時に作ったのもまた食べたい!おしょうゆ使ったオムライス!」
「えっ、何それおしょうゆオムライス!?私も食べたいです瀬多くん!」
「落ち着け」
次に3人で一緒に作る料理を話し合いながら、堂島宅での夜は更けていった。
「えっびでー、やんらいふ、じゅ、ね、す!…っとな」
この町で一番大きい店、ジュネス八十稲羽店。
夕飯の買い物をしに来た主婦達に紛れながら、私も買い物をしに来ていた。
店内に流れている軽快な音楽に合わせて鼻歌を歌いながら、食品売り場を練り歩き目的の物をカゴに入れていく。
「卵と玉ねぎ、あとお肉も入れよう。ハムでいいかな…ケチャップも切れてたから買わないと…」
カゴの中の材料を見て、完成した後の料理を想像しただけで、お腹が鳴ってきそうだ…あー早く作って食べたい!
今日の夕飯を想像しにやける顔を抑えつつ、ケチャップを見に食品棚の角を曲がろうとすると、角の向こうから歩いてきた誰かのカゴと私のカゴがぶつかってしまい、ガシャリと大きな音を立てる。
「わっ、す、すみません!」
「いえ、こちらこそすみません…って、藤田じゃないか」
「瀬多くん!?……と、菜々子ちゃん!」
「鈴お姉ちゃん、こんにちは!」
ぶつかったのは、瀬多くんの持っていたカゴだった。菜々子ちゃんと一緒に、どうやら彼らも夕飯の買い物に来ていたらしい。
「鈴お姉ちゃんも、お夕飯のお買い物?」
「うん、そうだよ」
「……お前、またパンとか、カップ麺とかじゃないだろうな」
「しっ、失礼な! 私だってたまには自炊くらいします! 今日はオムライス作るの!」
証拠にと、眼光鋭く睨みつけてくる瀬多くんに見せた私のカゴの中には卵やケチャップ等、さっき入れたオムライスの材料とその他諸々が入っている。
「ほら、今日のお昼休みで話にオムライスが出たでしょ?」
「あー、ああ…」
「なんか食べたくなっちゃってさ、久々に自分で作ってみようと思って」
「………お前、作れるのか?」
オムライス、と聞いて何故か苦い顔をした後、疑いの目で私を見る瀬多くんとは対照的に、オムライスと聞いて目を輝かせる菜々子ちゃん。
「オムライス作るの? いいなぁ、ねえお兄ちゃん、菜々子も食べたい!」
「じゃあ、今日の夕飯はうちもオムライスにするか。ちょうど何するか話してた所だし」
「いいの!? やったぁー! お兄ちゃんが作ったオムライス大好き!」
瀬多くんの作ったオムライス…!
料理上手な彼が作るんだから、きっと卵は半熟ふわふわで、洋食屋さんで出てくるオムライスみたく美味しいんだろうなぁ…
「藤田、お前も食べに来るか?」
「……へ?」
美味しそうなオムライスを想像して口の中に滲み出てきた唾液を飲み込んでいると、名前を呼ばれて我に返る。
「だから、オムライス。食べに来るか? ついでに、作るコツとか教えてやるから」
「え…で、でもいいの? ほら、堂島さんとか…」
「叔父さんには俺があとで連絡しておけば問題ないと思う」
「鈴お姉ちゃんも一緒に食べよう!」
「う、うん!」
というわけで、瀬多くんの家…改め堂島さんちに夕食をご馳走されることになった。
「ただいまー!」
「お、お邪魔しまーす」
初めてあがるお家ってやっぱりちょっと緊張するかも…
瀬多くんの言っていた通り、まだ堂島さんは帰ってきていないらしい。
早速3人でオムライスを作ることになった。
ちなみに、作るのは半熟ふわふわではなく普通のオムライスだ。瀬多くん曰く素人にいきなり応用は難しいと……半熟の食べたかった……
「……じゃあ、藤田は野菜を切って。菜々子は、卵を割って溶いておいてくれるか?」
「が、合点承知!」
「がってんしょうちー!」
…流石瀬多くん。私に作る時のコツや失敗しないやり方を教えながら、手際よく作っていく。
菜々子ちゃんも普段からお手伝いしているからか手慣れている。えらいなあー。
いい匂いのする美味しそうなチキンライスも出来上がり、いよいよ卵を被せるだけになった。
「藤田、やってみろ」
「え゛っ」
それまで瀬多くんが握っていたフライパンを渡される。
突然重大な役目を任され、尻込みしてしまう。
今まで、過去に何度か自分でオムライスを作った事はある。が、その殆どがこの卵を被せる工程で失敗しているのだ。
卵の焼き加減をしくじって焦がしたり、ひっくり返す際に卵が破れたり…
その度に自分の不器用さを恨んできたものだ。(まあ、味自体はそう変わらないからそんな悩みも食べればすぐ吹き飛んだけど…)
横では、菜々子ちゃんが期待に満ちた目でこちらを見ている。ぷ、プレッシャーが……そんな目で見ないで……!
「わ、私なんかより瀬多くんがやった方が綺麗に出来るんじゃないかな…?」
「俺がやったら、藤田の練習にならないだろう」
「う、そ、そうですね…」
瀬多くんの言う通りだ。私は意を決してフライパンの取っ手を持つ。
火を付けて油を引き、菜々子ちゃんから渡された溶き卵をフライパンに流しこむ。
「卵が半熟くらいになったら火を止めて。後は余熱でいける」
「は、はい!」
火を止め、フライパンの手前側に先程作っておいたケチャップライスを置いて、卵を破れないようにそっと重ねる。
「そのままだと皿に盛った時にご飯の形が崩れるから、少しフライパンの側面に押し当てて」
「うん」
潰れないように優しく押し当てて形作ると、いよいよ皿に盛り付ける。
「皿を当てて一緒にフライパンをひっくり返せ」
「えっ、潰れたりしないかな?」
「大丈夫だ」
お皿をオムライスに当てて、どきどきしながら瀬多くんに教わった通りひっくり返すと、綺麗なオムライスの完成!
「で、できたー!」
「おいしそう!」
その後、人数分同じように完成させて、皿に盛る。
全員分完成した所で、堂島家の白い電話が鳴った。
菜々子ちゃんが早足で歩いていき、電話を取ると、どうやら電話の相手は堂島さんだったらしい。最初は嬉しそうに相槌を打っていたのに、何故か途中から菜々子ちゃんの声のトーンが落ちた。
「菜々子ちゃん、お父さんから電話?」
「うん……お父さん、遅くなるから先に食べててだって……」
「そ、そっか……」
明らかに寂しそうに俯く菜々子ちゃんに、なんて、声をかけたらいいか迷っていると、瀬多くんが菜々子ちゃんの頭を撫でた。
「叔父さんの分はラップしてあるし、帰ってきたら食べてもらおう」
「うん……大丈夫、さみしくないよ!お兄ちゃんと、今日は鈴お姉ちゃんもいるもん!」
「な、菜々子ちゃん……」
なんて健気なんだ菜々子ちゃん……
思わず涙腺に来そうになってた所を、早く食べよう!と菜々子ちゃんに手を引っ張られ、我に帰る。
「いただきまーす!」
「いただきますっ!」
「いただきます。」
3人でテーブルを囲んで、手を合わせる。
つやつやのオムライスにスプーンを入れて、口に運ぶ。
「……美味しい!」
「おいしいねー!」
「菜々子と藤田が頑張って手伝ってくれたからな」
「やったね菜々子ちゃん!」
「うん!」
思わず菜々子ちゃんと顔を綻ばせる。他愛ないお喋りをしながら食べていたら、あっという間に完食してしまった。
なんか、こういうのっていいな。すごく久しぶりに、誰かと晩御飯を一緒にしたかも。
「……そうか、藤田は一人暮らしだったな」
「えっ? あっ、うん。……親戚とは離れて暮らしてるから、一緒に食べる機会がないし」
どうやら無意識に口に出てたらしい。
私の答えに、瀬多くんは申し訳なさそうに眉を下げ俯く。ああ、そんな顔させるつもりなかったのにな。
「ま、まあ今はもう1人に慣れちゃったっていうか? 全然気にならないし、」
「藤田、」
暗くなった雰囲気を変えようとした私の言葉を遮って、瀬多くんが言葉を紡ぐ。
「藤田さえ良ければ、また来い」
「えっ……」
「たまにでいい。料理ももっと教えたいし、それに…菜々子も喜ぶ」
「えっ、でも……」
ただでさえ、お昼のお弁当まで作ってもらっちゃってるのに、そんなに何回もお世話になっちゃっていいんだろうか。
戸惑っていると、にこにこ笑顔の菜々子ちゃんと目が合う。
「鈴お姉ちゃん!また一緒にごはん食べよう!」
「ほら、菜々子もこう言ってるし、叔父さんには俺から言っておく」
笑顔でそう言う瀬多くんと菜々子ちゃんに、思わず鼻にツンときた。
なんて、あったかいんだろう。
「……じゃあ、お言葉に甘えちゃおう、かな」
2人のあたたかさに出そうになった涙をグッと堪えてそう答えると、再び笑顔で2人は頷いてくれた。
「あっ、そうだお兄ちゃん!次ははんじゅくの作ろう!切ったらとろーんってなるの!」
「あれか……そうだな、作るか」
「あとねあとね!前りせちゃん達が来た時に作ったのもまた食べたい!おしょうゆ使ったオムライス!」
「えっ、何それおしょうゆオムライス!?私も食べたいです瀬多くん!」
「落ち着け」
次に3人で一緒に作る料理を話し合いながら、堂島宅での夜は更けていった。