さぁ、どっち?
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69日目ー
「おはようございます」
「わっ那っちゃん!おはよう!!
那っちゃんから来てくれるなんて初めてだね…っ嬉しい!」
「……」
「…どうしたの?」
「いえ…お話があります。ここでは人目が多いので中庭へ行きませんか」
「うん」
「……」
「今日の那っちゃん静かだね」
「…思えば春歌ちゃんはゲームの1回目から朝の挨拶の時僕の名前を呼んでいましたね。まだどっちか聞いてもいないのに」
「あっ、うん、ごめんね?
見た瞬間に"あっ那っちゃん"とか"あっ砂っちゃんだー"とか思っちゃってそのまま口に出ちゃってたかも」
「見ただけで分からないでしょう」
「うん、勘だけど」
「勘…ですか」
「うん」
「今日はやらないの?どっちでしょう?」
「…やりますよ。
でもその前に春歌ちゃんに謝りたいことがあります」
「謝りたいこと…?」
「僕はずっと貴方に嘘をついていました」
「……本当は…当たっていたこと?」
「ふふっ…やっぱり気付いていましたか」
「なんとなく、ね」
「そうです。ズルではなく、嘘をついていました
つまり本当は貴方の68勝、僕の68敗でした」
「それは違うよ」
「えっ?」
「私が何回負けたか数えていたのは、ゲームの勝ち負けじゃなくて、那っちゃんが私に心を開いてくれたかどうかだもん。
だから私の1勝67敗」
「…ゲームの勝敗ではなかったんですか」
「うん。
昨日は初めて砂っちゃんから歩みよってくれたよね…凄く嬉しかったよ」
「僕が嘘をついていることも心を開こうとしていなかったことも理解していながら…毎日ゲームを続けていたんですか」
「うん」
「僕を、嫌いに…ならなかったのですか」
「うん」
「わざと酷いことも沢山言って、貴方を…春歌ちゃんを試すようなことをしてきたのに…?」
「うん」
「聞いても…いいですか…」
「え、うん…?」
「今日は…」
「好きだよ、那っちゃん!」
彼女がにこっと微笑む
僕の68勝2敗…
いやもっと前から、僕は負け続けていたんだと思います
「春歌ちゃん…今までごめんなさい。そしてこんな僕を許し続けてくれて、好きでいてくれてありがとう。
春歌ちゃん…好きです
僕と…付き合ってくれますか?」
「はい、喜んで!」
僕が笑うと彼女も笑った
太陽のような笑顔だと、お互い言ってまた笑った
「おはようございます」
「わっ那っちゃん!おはよう!!
那っちゃんから来てくれるなんて初めてだね…っ嬉しい!」
「……」
「…どうしたの?」
「いえ…お話があります。ここでは人目が多いので中庭へ行きませんか」
「うん」
「……」
「今日の那っちゃん静かだね」
「…思えば春歌ちゃんはゲームの1回目から朝の挨拶の時僕の名前を呼んでいましたね。まだどっちか聞いてもいないのに」
「あっ、うん、ごめんね?
見た瞬間に"あっ那っちゃん"とか"あっ砂っちゃんだー"とか思っちゃってそのまま口に出ちゃってたかも」
「見ただけで分からないでしょう」
「うん、勘だけど」
「勘…ですか」
「うん」
「今日はやらないの?どっちでしょう?」
「…やりますよ。
でもその前に春歌ちゃんに謝りたいことがあります」
「謝りたいこと…?」
「僕はずっと貴方に嘘をついていました」
「……本当は…当たっていたこと?」
「ふふっ…やっぱり気付いていましたか」
「なんとなく、ね」
「そうです。ズルではなく、嘘をついていました
つまり本当は貴方の68勝、僕の68敗でした」
「それは違うよ」
「えっ?」
「私が何回負けたか数えていたのは、ゲームの勝ち負けじゃなくて、那っちゃんが私に心を開いてくれたかどうかだもん。
だから私の1勝67敗」
「…ゲームの勝敗ではなかったんですか」
「うん。
昨日は初めて砂っちゃんから歩みよってくれたよね…凄く嬉しかったよ」
「僕が嘘をついていることも心を開こうとしていなかったことも理解していながら…毎日ゲームを続けていたんですか」
「うん」
「僕を、嫌いに…ならなかったのですか」
「うん」
「わざと酷いことも沢山言って、貴方を…春歌ちゃんを試すようなことをしてきたのに…?」
「うん」
「聞いても…いいですか…」
「え、うん…?」
「今日は…」
「好きだよ、那っちゃん!」
彼女がにこっと微笑む
僕の68勝2敗…
いやもっと前から、僕は負け続けていたんだと思います
「春歌ちゃん…今までごめんなさい。そしてこんな僕を許し続けてくれて、好きでいてくれてありがとう。
春歌ちゃん…好きです
僕と…付き合ってくれますか?」
「はい、喜んで!」
僕が笑うと彼女も笑った
太陽のような笑顔だと、お互い言ってまた笑った
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