禁断のLOVE、しちゃう?
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翔ちゃんが実年齢より3歳も年上になってて、那っちゃんが1歳年下になってるなんて…
見た目は特に変わってないし今のとこ性格もそこまで変わってるようには思えないけど…本人達の口から聞いた数字は思ったよりもショックだ
「春歌!どうしたの、ボーっとして…もう行かなきゃ遅刻しちゃうよ!?」
音也の声にハッとする
気付くともう皆食事を食べ終えて家を出た後だった
まだ聞いてない他の皆の年齢は一体いくつなのか
一体誰が何番目のお兄ちゃんになっているのか
私は一体何番目の妹で、この世界では何歳に…??
色んな思考が頭をよぎるけど、実世界では遅刻なんてしたことがない私がこの世界じゃ遅刻常習犯
しかも今日もし遅刻したら翔ちゃんから罰を与えられるらしい
何の罰なのか想像つかないけど、そんなの絶対お断り!!
『ご馳走様!』
そう言うと、急いで立ち上がり先に靴を履いている音也を追う
2人で、行って来ます!と家の中へ向かって大きな声で叫ぶとドアが閉じるのも見送らずに駆け出す
「春歌、走るよ!」
『うんっ』
顔だけ少し私の方へと振り向きながら音也が左手を差し伸べる
その手に右手を乗せると、ぐっと強く握られて勢いよく走り出す
走りながら私は外の景色に目をやる
近所も変わってないように見える
私の家の周りはずっと続く住宅街で、近くに公園とコンビニが1軒あるだけだ
少し走ると
ご近所さん家の犬
勝手に"ぶーた"って呼んでる大きなレトリバー
この世界にもいた!
(ぶーた、行って来ます!)
心の中で言うとまるでテレパシーで通じたかのように、ぶーたが私の方を見て
うぉんっ!
と元気よく吠えた
「ああ~やばい!間に合うかな…!」
私を引っ張ってくれながら音也が荒い息に紛れて呟いた
ポケットに入れた携帯を出して時間を見ると、8時55分と表記されている
えっ…これもう遅刻じゃん!!
一瞬でそう思った
今向かっている、この世界の私が通っている学校がどこら辺にあるのかは分からないけれど実世界での早乙女学園までは家から電車で3駅分も離れていて30分はかかる
もし同じ場所なら完璧に遅刻だ
もう走る意味ないんじゃ…
でも音也がこんなに一生懸命走ってるのにそんなこと言えない
と思った瞬間、音也が叫んだ
「あ~~~っ待って待って!校門閉めないでっ!!!」
『えっ!?』
目の前の音也をひょいっと避けて前方を見ると、見たことのない学校が建っていて校門を誰かが閉めるとこだった
『近いじゃんっっっ!!!!』
思わず叫んでしまった
なんと学校は家から5分ほどで着く場所に聳え立っていた
こんな近いのに遅刻してたの!?
びっくりだよ
「え?何?」
私の叫びに一瞬反応するが、校門に立つ人物が門を閉め切ろうとしたのに気付いて音也は
がしゃんっ!!
と無理やり手でそれを食い止めた
「ふぅ~間に合ったぁ…春歌早く通って!」
音也が安堵の息を漏らすと、聞き覚えのある声が鋭く放たれた
「貴方がたは一体何回遅刻すれば気が済むのですか」
信じられない、といいたげな表情でこちらをじろりと睨んでくる
ええっ!?
門を閉めようとしてた人の正体は、なんとトキヤだった
「ねっ今回だけ見逃してよ~トキヤ~!!」
音也がお願いすると、更に不機嫌になって眉間の皺が深くなる
「ダメです。今回だけ、を何回繰り返したと思っているのですか。今日という今日は通しませんよ」
「え~~…そう言わずにさぁ~」
『と、トキヤ…私からもお願い!』
「!」
『私明日からはもっと早く起きて絶対遅刻しないように努力するから!!』
「……」
「ええっ春歌、そんなこと言って大丈夫!?」
『うん、だって私ほんとの世界では1度も…じゃなかった!えっと…約束するから!ね?』
「……なんですか、それは」
『え、ゆびきりげんまんだよ。知らない?』
「それくらい知ってます」
私が手のひらをぐっと握って出した小指をトキヤは呆れ顔で見る
『私は本気だよ!?ほら!』
「あっ、ちょっと…」
勝手にトキヤの手を取って私の小指と絡ませる
『ゆーびきーりげーんまーん♪嘘つーいたら~トキヤのお願い何でも1つきく!』
「はっ…!?」
「ええっ!」
『ゆーびきーったっ♪』
「………」
「いいなぁトキヤ…俺も春歌にお願い事したいなぁ~」
「別に私はお願いしたいことなんてありません」
「でも顔赤いよ、トキヤ」
「!! ち、違います…これは…っ」
よぅし、トキヤとも約束したし明日からは絶対遅刻しないぞ~!!!
「じゃあトキヤ、またね!」
「あっこら…」
『ありがとう、トキヤ!!』
「……。今日だけですよ!」
するっとトキヤの袖下を潜り抜けて門の中に入って校内に向かって再び走った
見た目は特に変わってないし今のとこ性格もそこまで変わってるようには思えないけど…本人達の口から聞いた数字は思ったよりもショックだ
「春歌!どうしたの、ボーっとして…もう行かなきゃ遅刻しちゃうよ!?」
音也の声にハッとする
気付くともう皆食事を食べ終えて家を出た後だった
まだ聞いてない他の皆の年齢は一体いくつなのか
一体誰が何番目のお兄ちゃんになっているのか
私は一体何番目の妹で、この世界では何歳に…??
色んな思考が頭をよぎるけど、実世界では遅刻なんてしたことがない私がこの世界じゃ遅刻常習犯
しかも今日もし遅刻したら翔ちゃんから罰を与えられるらしい
何の罰なのか想像つかないけど、そんなの絶対お断り!!
『ご馳走様!』
そう言うと、急いで立ち上がり先に靴を履いている音也を追う
2人で、行って来ます!と家の中へ向かって大きな声で叫ぶとドアが閉じるのも見送らずに駆け出す
「春歌、走るよ!」
『うんっ』
顔だけ少し私の方へと振り向きながら音也が左手を差し伸べる
その手に右手を乗せると、ぐっと強く握られて勢いよく走り出す
走りながら私は外の景色に目をやる
近所も変わってないように見える
私の家の周りはずっと続く住宅街で、近くに公園とコンビニが1軒あるだけだ
少し走ると
ご近所さん家の犬
勝手に"ぶーた"って呼んでる大きなレトリバー
この世界にもいた!
(ぶーた、行って来ます!)
心の中で言うとまるでテレパシーで通じたかのように、ぶーたが私の方を見て
うぉんっ!
と元気よく吠えた
「ああ~やばい!間に合うかな…!」
私を引っ張ってくれながら音也が荒い息に紛れて呟いた
ポケットに入れた携帯を出して時間を見ると、8時55分と表記されている
えっ…これもう遅刻じゃん!!
一瞬でそう思った
今向かっている、この世界の私が通っている学校がどこら辺にあるのかは分からないけれど実世界での早乙女学園までは家から電車で3駅分も離れていて30分はかかる
もし同じ場所なら完璧に遅刻だ
もう走る意味ないんじゃ…
でも音也がこんなに一生懸命走ってるのにそんなこと言えない
と思った瞬間、音也が叫んだ
「あ~~~っ待って待って!校門閉めないでっ!!!」
『えっ!?』
目の前の音也をひょいっと避けて前方を見ると、見たことのない学校が建っていて校門を誰かが閉めるとこだった
『近いじゃんっっっ!!!!』
思わず叫んでしまった
なんと学校は家から5分ほどで着く場所に聳え立っていた
こんな近いのに遅刻してたの!?
びっくりだよ
「え?何?」
私の叫びに一瞬反応するが、校門に立つ人物が門を閉め切ろうとしたのに気付いて音也は
がしゃんっ!!
と無理やり手でそれを食い止めた
「ふぅ~間に合ったぁ…春歌早く通って!」
音也が安堵の息を漏らすと、聞き覚えのある声が鋭く放たれた
「貴方がたは一体何回遅刻すれば気が済むのですか」
信じられない、といいたげな表情でこちらをじろりと睨んでくる
ええっ!?
門を閉めようとしてた人の正体は、なんとトキヤだった
「ねっ今回だけ見逃してよ~トキヤ~!!」
音也がお願いすると、更に不機嫌になって眉間の皺が深くなる
「ダメです。今回だけ、を何回繰り返したと思っているのですか。今日という今日は通しませんよ」
「え~~…そう言わずにさぁ~」
『と、トキヤ…私からもお願い!』
「!」
『私明日からはもっと早く起きて絶対遅刻しないように努力するから!!』
「……」
「ええっ春歌、そんなこと言って大丈夫!?」
『うん、だって私ほんとの世界では1度も…じゃなかった!えっと…約束するから!ね?』
「……なんですか、それは」
『え、ゆびきりげんまんだよ。知らない?』
「それくらい知ってます」
私が手のひらをぐっと握って出した小指をトキヤは呆れ顔で見る
『私は本気だよ!?ほら!』
「あっ、ちょっと…」
勝手にトキヤの手を取って私の小指と絡ませる
『ゆーびきーりげーんまーん♪嘘つーいたら~トキヤのお願い何でも1つきく!』
「はっ…!?」
「ええっ!」
『ゆーびきーったっ♪』
「………」
「いいなぁトキヤ…俺も春歌にお願い事したいなぁ~」
「別に私はお願いしたいことなんてありません」
「でも顔赤いよ、トキヤ」
「!! ち、違います…これは…っ」
よぅし、トキヤとも約束したし明日からは絶対遅刻しないぞ~!!!
「じゃあトキヤ、またね!」
「あっこら…」
『ありがとう、トキヤ!!』
「……。今日だけですよ!」
するっとトキヤの袖下を潜り抜けて門の中に入って校内に向かって再び走った