嫉妬した鬼上司
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そして月日は流れ…
バレンタイン当日ー
『うわぁ…めちゃくちゃ緊張する』
チョコを朝ギリギリの時間まで一生懸命作ってラッピングして…バッチリ!
とか思ったけど…
いざ告白するとなると心臓が飛び出そう…!
「春歌、おはようっ!俺のチョコちゃんと作ってきてくれたぁ?」
『ーっうわぁ!お、音也!!びっくりするじゃん、いきなり後ろから声掛けないでよね』
「あははっごめんごめん!でも俺春歌にチョコ貰えるの嬉しくって、今日が待ちきれなかったんだ」
『そうなんだ…ちゃんとご所望のトリュフ作ってきましたよー!はい、これ』
「うわぁっ…ありがとうっ!!春歌大好きっ!」
『い~え~』
(めっちゃ喜んでる…。音也…意外に可哀想なバレンタイン送ってきたのかな。モテそうなのになー…)
「あっトキヤ!」
『えっ!!!』
ばっと勢いよく音也の指差した方向を見ると、きゃーきゃーと女子社員の黄色い声に囲まれながら一ノ瀬先輩が社内に入ってきたところだった
「一ノ瀬先輩~!私のチョコ貰ってくださぁい」
「私のもお願いします~!!」
一ノ瀬先輩は何も反応せずに、ただ歩いてこちらの方へと向かってくる
『…っ!!』
流石、凄い人気…
どうしよう、なんだか渡すの怖くなってきた…
「トキヤ~!おはよーう!」
『(音也…!?)』
「…おはようございます」
一ノ瀬先輩とぱちっと目が合ってしまった
『お、おはようございます!』
うわ…私今、絶対赤面してる
「見てみて!このチョコ、春歌に貰ったんだ~いいでしょ♪」
『!? ちょ…音也!??』
音也が満面の笑みで、一ノ瀬先輩の顔前にチョコを出す
すると、いらっとしたのかなんなのか、一ノ瀬先輩の眉間に皺が入った
「一ノ瀬せんぱぁい、チョコ受け取ってくださいよぉ~」
「ーーー要りませんっ!!!!」
『…っ!!』
え……一ノ瀬先輩が…怒っている?
力の入った声で言われて、周りを取り巻いてた女子社員が怯えたのかその場を静かにそそくさと去っていった
そしてロビーには私と音也と、一ノ瀬先輩だけが残った
まだ業務も始まってないのに、一ノ瀬先輩の顔を見るとまるで今からお説教を受けるようなそんな雰囲気だ
「何怒ってるのさ、トキヤ~」
「貴方こそどういうつもりですか?そんな見せ付けるようなことをして…楽しんでいるんですか」
『…!?』
ど、どういうことかよく分からない…
ただ私にはクールな一ノ瀬先輩が、なんでか凄く怒ってらっしゃることしか…
「やっぱり羨ましかったんでしょ?」
「……悪いですか」
「やぁっと認めた~」
「そうですよ。ずっと貴方に嫉妬していました、それが何か問題でも?」
ちろり、と一ノ瀬先輩の視線が私へと向く
『!?』
「音也を選ぶなんて貴女は見る目がありませんね」
『え…!?』
私が音也を選ぶって…何の話!?
「すでに音也にチョコを渡したようですし…こんなこと言っても困らせてしまうかもしれませんが、私は貴女が…春歌が好きです」
『……え…………ええっ!???い、今なんて…』
「やはり気付いてなかったようですね。私は毎日貴女を見ていたというのに…」
『み…見てたって…』
毎日睨まれてた記憶しかないんですけど…っ
てっきり仕事が遅いから怒って睨まれてると……えええ!??
「先日音也から、貴女からチョコを貰う約束をしたと聞いてからというもの仕事は手につかなくミスはするし腹が立って寝れないし…散々です」
『ええっ…!!えっと、す…すみません…!?』
これは…えっと、そのつまり…
「バレンタインデーなんてものもチョコレートにも全く興味ありません、が…貴女のチョコが私も欲しかったです。義理でもいいから…」
両想いだったって…思っていい…の?
「何を笑ってるんですか」
『あの…っ』
「トキヤって好きな子にも容赦ないんだね」
『えっと…チョコ、あります』
「…はい?」
『だから、その…』
言わなきゃ
今言わないと…!
『ーーー私も先輩が好きですっ!!!』
「!?」
「あーあ、言っちゃった~」
うわああああああっ
言っちゃった言っちゃった言っちゃった…!!
ついに先輩に…告白しちゃった…!!!
「ど、どういうことですか…貴女が好きなのは音也なのでしょう?」
『? よくさっきから言ってる意味が分からないんですが…音也のは義理チョコです…よ?』
「!!………音也?」
ギロリッ、という効果音がぴったりな鋭い視線が音也に刺さった
「俺本命貰えるなんて言ってないもーん」
「…っ!この…っ」
『せ、先輩…!チョコ…も、貰ってくれますか…?し、仕事と同じでこういうの不器用で…下手くそかもしれないけど、でもっ正真正銘の本命チョコです…っ!』
くすっ
「…ええ、喜んで」
にこっ
と初めて先輩の見たことない柔らかい笑顔を向けられて、私はまた一ノ瀬先輩の魅力に落とされた
「ところで音也、散々私の気持ちを弄んでくれましたね…」
「うわぁ…っ怖い顔!!」
「春歌」
『はい?』
チュッ…
「!」
『!!』
チュッチュッ…
くちゅっ…チュッ…
はぁ…チュッ…
はぁはぁ…
「春歌、大好きですよ」
『…っえ、あ、う…あのっ…は、はい……っ』
「それから…これからは貴方が嫉妬に生きる番ですね、音也」くすっ
「…っ!!鬼上司!!!」
「ふっ…何を今更」
「春歌本当にトキヤなんかでいいの!?趣味悪いよ!見る目ないよ!俺だって春歌のことこんなに好きなのにっ!!」
『えっ…えええ…!?』
「往生際が悪いですよ、音也。私と同じ気持ちを味わいなさい」
「そんなのずっと前から味わってたよ!トキヤのばーかばーか!!」
「うるさいですよ。人を呪わば…です」
end
バレンタイン当日ー
『うわぁ…めちゃくちゃ緊張する』
チョコを朝ギリギリの時間まで一生懸命作ってラッピングして…バッチリ!
とか思ったけど…
いざ告白するとなると心臓が飛び出そう…!
「春歌、おはようっ!俺のチョコちゃんと作ってきてくれたぁ?」
『ーっうわぁ!お、音也!!びっくりするじゃん、いきなり後ろから声掛けないでよね』
「あははっごめんごめん!でも俺春歌にチョコ貰えるの嬉しくって、今日が待ちきれなかったんだ」
『そうなんだ…ちゃんとご所望のトリュフ作ってきましたよー!はい、これ』
「うわぁっ…ありがとうっ!!春歌大好きっ!」
『い~え~』
(めっちゃ喜んでる…。音也…意外に可哀想なバレンタイン送ってきたのかな。モテそうなのになー…)
「あっトキヤ!」
『えっ!!!』
ばっと勢いよく音也の指差した方向を見ると、きゃーきゃーと女子社員の黄色い声に囲まれながら一ノ瀬先輩が社内に入ってきたところだった
「一ノ瀬先輩~!私のチョコ貰ってくださぁい」
「私のもお願いします~!!」
一ノ瀬先輩は何も反応せずに、ただ歩いてこちらの方へと向かってくる
『…っ!!』
流石、凄い人気…
どうしよう、なんだか渡すの怖くなってきた…
「トキヤ~!おはよーう!」
『(音也…!?)』
「…おはようございます」
一ノ瀬先輩とぱちっと目が合ってしまった
『お、おはようございます!』
うわ…私今、絶対赤面してる
「見てみて!このチョコ、春歌に貰ったんだ~いいでしょ♪」
『!? ちょ…音也!??』
音也が満面の笑みで、一ノ瀬先輩の顔前にチョコを出す
すると、いらっとしたのかなんなのか、一ノ瀬先輩の眉間に皺が入った
「一ノ瀬せんぱぁい、チョコ受け取ってくださいよぉ~」
「ーーー要りませんっ!!!!」
『…っ!!』
え……一ノ瀬先輩が…怒っている?
力の入った声で言われて、周りを取り巻いてた女子社員が怯えたのかその場を静かにそそくさと去っていった
そしてロビーには私と音也と、一ノ瀬先輩だけが残った
まだ業務も始まってないのに、一ノ瀬先輩の顔を見るとまるで今からお説教を受けるようなそんな雰囲気だ
「何怒ってるのさ、トキヤ~」
「貴方こそどういうつもりですか?そんな見せ付けるようなことをして…楽しんでいるんですか」
『…!?』
ど、どういうことかよく分からない…
ただ私にはクールな一ノ瀬先輩が、なんでか凄く怒ってらっしゃることしか…
「やっぱり羨ましかったんでしょ?」
「……悪いですか」
「やぁっと認めた~」
「そうですよ。ずっと貴方に嫉妬していました、それが何か問題でも?」
ちろり、と一ノ瀬先輩の視線が私へと向く
『!?』
「音也を選ぶなんて貴女は見る目がありませんね」
『え…!?』
私が音也を選ぶって…何の話!?
「すでに音也にチョコを渡したようですし…こんなこと言っても困らせてしまうかもしれませんが、私は貴女が…春歌が好きです」
『……え…………ええっ!???い、今なんて…』
「やはり気付いてなかったようですね。私は毎日貴女を見ていたというのに…」
『み…見てたって…』
毎日睨まれてた記憶しかないんですけど…っ
てっきり仕事が遅いから怒って睨まれてると……えええ!??
「先日音也から、貴女からチョコを貰う約束をしたと聞いてからというもの仕事は手につかなくミスはするし腹が立って寝れないし…散々です」
『ええっ…!!えっと、す…すみません…!?』
これは…えっと、そのつまり…
「バレンタインデーなんてものもチョコレートにも全く興味ありません、が…貴女のチョコが私も欲しかったです。義理でもいいから…」
両想いだったって…思っていい…の?
「何を笑ってるんですか」
『あの…っ』
「トキヤって好きな子にも容赦ないんだね」
『えっと…チョコ、あります』
「…はい?」
『だから、その…』
言わなきゃ
今言わないと…!
『ーーー私も先輩が好きですっ!!!』
「!?」
「あーあ、言っちゃった~」
うわああああああっ
言っちゃった言っちゃった言っちゃった…!!
ついに先輩に…告白しちゃった…!!!
「ど、どういうことですか…貴女が好きなのは音也なのでしょう?」
『? よくさっきから言ってる意味が分からないんですが…音也のは義理チョコです…よ?』
「!!………音也?」
ギロリッ、という効果音がぴったりな鋭い視線が音也に刺さった
「俺本命貰えるなんて言ってないもーん」
「…っ!この…っ」
『せ、先輩…!チョコ…も、貰ってくれますか…?し、仕事と同じでこういうの不器用で…下手くそかもしれないけど、でもっ正真正銘の本命チョコです…っ!』
くすっ
「…ええ、喜んで」
にこっ
と初めて先輩の見たことない柔らかい笑顔を向けられて、私はまた一ノ瀬先輩の魅力に落とされた
「ところで音也、散々私の気持ちを弄んでくれましたね…」
「うわぁ…っ怖い顔!!」
「春歌」
『はい?』
チュッ…
「!」
『!!』
チュッチュッ…
くちゅっ…チュッ…
はぁ…チュッ…
はぁはぁ…
「春歌、大好きですよ」
『…っえ、あ、う…あのっ…は、はい……っ』
「それから…これからは貴方が嫉妬に生きる番ですね、音也」くすっ
「…っ!!鬼上司!!!」
「ふっ…何を今更」
「春歌本当にトキヤなんかでいいの!?趣味悪いよ!見る目ないよ!俺だって春歌のことこんなに好きなのにっ!!」
『えっ…えええ…!?』
「往生際が悪いですよ、音也。私と同じ気持ちを味わいなさい」
「そんなのずっと前から味わってたよ!トキヤのばーかばーか!!」
「うるさいですよ。人を呪わば…です」
end
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