禁断のLOVE、しちゃう?
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『うう~ん…く、苦しい…』
チュンチュンと雀の鳴き声が朝の訪れを告げる頃、私は金縛りのようなものにあっていた
何かに身体を掴まれているような感覚で身動きが取れない
恐る恐る重たい瞼を開けると、どうやら目は開く様だ
「春歌…」
『…っ!!』
目を開けると、鼻先5センチくらいの距離に栗色の柔らかい髪の毛に透き通った綺麗な肌、そして誰もが魅了される美声で私の名前を寝言で呟いている
那っちゃんだ
『なな、な、那っちゃん…っ!!』
「あ…?」
焦って思わず大声をあげてしまう
私の声で目を覚ましたらしく、ゆっくりと開かれた瞼から綺麗な緑色の瞳が覗かれた
「よぉ、俺とは"初めまして"…だろ?」
鋭い眼差しに、強い口調…もしかして…
『…砂っちゃん!?』
「なんだ、知ってるのか。話が早い」
何なに…!?一体どういうこと?
目が覚めたら那っちゃんに抱きしめられてたかと思うと、それは那っちゃんじゃなくて砂っちゃんだったなんて…
腕はがっしり私の身体全体を抱きしめていて、ほぼ全身が密着している
『あの、とにかく離してくれないかな…』
「なんだ、もしかしてお前…照れてるのか?」
綺麗な顔、瞳に近距離で見つめられてどこを見たらいいか分からない
目が泳ぐし、身体は逃げたいのだけどびくともしない
『ち、近いんだってば…っ』
「今なら他の奴等は目を覚ましてない。なんなら…キスしてやってもいいんだぜ?」
『は、は…!?』
「お目覚めのキスしてやるっていってんだよ、お姫様」
『えええええ遠慮しますっ!!!!』
「遠慮?知るか、俺がしたいって言ってるんだよ…」
『え…っ』
近い
触れそうだったものが距離を縮めて、確かに触れた
チュッ
『……っ!!』
キス、しちゃった…!砂っちゃんと…
皆が周りにいるのに…!顔から火が出そうなほど熱くなった
どど、どうしよ…
ぱたっ
『…?』
キスした途端、砂っちゃんが布団に倒れて私を抱きしめていた腕の力がするりと抜けて布団の上へぽすっと落ちた
どうしたんだろう?
そっと覗くと穏やかな表情で寝息を立てている
どうやら那っちゃんへと戻って、そして二度寝を始めたらしい
その寝顔にちょっとほっとする
今の…誰にも見られてない、よね…??
そっと周りをきょろきょろと見渡すけど、まだ皆布団の中でぐっすりみたいだ
良かった……と、あれ?一つ布団の中が空みたいだ
誰だろ?えーと、レンさん、トキヤ、音也、セシル、那っちゃん、翔ちゃん…
あ、真斗がいない
台所の方からカチャカチャと食器音が聞こえる
もしかして…そう思って私の上に乗っかった那っちゃんの腕をそっと降ろして布団をかけて皆を起こさないようにそっと抜け出し台所へ向かう
台所の方へと進むと、まだ薄っすらと暗い家の中で小さな明かりが灯っている
こっそり覗くと、割烹着を着て何やら料理をしているようだった
『真斗、おはよう』
「ああ、春歌か。おはよう、早起きだな」
『な、なんか目覚めちゃって。それより何作ってるの?』
「今日の朝ごはんと、皆の弁当だ」
『え、こんな朝早くから…?まだ5時だよ?』
「7人分の弁当だからな。この時間から作らねば間に合わんのだ」
『そっかぁ…大変だね。じゃあ私、手伝うよ!』
「ありがとう、だがまだ眠いだろう?お前も時間まで寝ていて良いのだぞ」
『ううん、なんかもう寝れそうにないし…』
先程の砂っちゃんの突然のキスで、今から寝るって方が無理だ
まだドキドキが止まらない
無理やり二度寝するよりも今は何かして気を落ち着かせたい
「そうか、では好意に甘えるとしよう。まずは顔と手を洗って来い」
『はーい』
洗面所で顔と手を洗って、軽く髪をまとめたらぱたぱたと台所へ戻る
すると、お味噌汁の温かくて美味しそうな香りが漂ってきた
『うわぁ…いい匂い。朝のお味噌汁の香りっていいよね』
「ふふっお前も日本人だな。味見するか?」
『いいの?したいっ!!』
「ああ、勿論」
そう言うとお玉で軽く味噌汁をすくって、小さな小皿に注いで私へと手渡してくれる
「熱いから気をつけろ」
『うん』
小皿に口を付けて、すす…っと飲むと赤味噌の濃い香りと温かい湯気が鼻先に当たる
朝方早くで肌寒い身体に芯から温まる味が喉を通って全身へいきわたるようだった
「今日は赤味噌に絹ごし豆腐と葱を入れてみたのだが…」
『凄く美味しい…あったかい』
「そうか、よかった」
にこっと嬉しそうに微笑む真斗の笑顔がまた温かい
『あ、そうだ。私何したらいい?』
「ああ、実は料理は大方出来上がっているのでな。これらを弁当に均等に詰めていってくれるか?」
『わぁ、こっちも美味しそう!』
「そっちは今日の弁当の分だからな、食べてはいかんぞ」
『わ、分かってるよ!そこまで卑しくないですー!』
「ふふっ…ならいいが」
「おはようございます」
「ああ、一ノ瀬か。おはよう」
『あれっトキヤ、もう起きたの?おはよう』
「私はいつも毎朝ランニングしていますから。貴女こそこんな朝早くどうしたんです」
『なんか目覚めちゃったから真斗の手伝いしてたの』
「そうですか、善い事ですね。聖川さんの足を引っ張らないようお願いしますよ」
『なっ…!!引っ張らないよ!手伝ってるんだってば、失礼だな!』
「そうですか?昨日の様子を見た限りじゃ、お世辞にも上手とは言い難いようだったので」
『くっそぉ今に見てろよ…私の手料理"めちゃくちゃ美味しい!もっと食べたい!"っていつか言わせてやるからね!!』
「ふっ……楽しみにしてます」
『むっかーーー!!鼻で笑いやがった!!!!』
ばたんっ
『真斗っ!!!!!』
「ど、どうした」
『今日から私に料理教えて!』
「それは構わないが…」
『トキヤの奴~~~っ絶対見返してやる!!』
「ふふふ…お前も負けず嫌いな奴だな」
『"も"って?』
「この家の人間は皆、負けず嫌いだ。無論、俺も含めてな」
『じゃあ、協力してくれる!?』
「ああ、一ノ瀬に認めさせるのは大変だろうが…今日から俺がみっちり指導してやろう。共に頑張ろう」
『うん!ありがとう!!よろしくお願いしまっす!!』
チュンチュンと雀の鳴き声が朝の訪れを告げる頃、私は金縛りのようなものにあっていた
何かに身体を掴まれているような感覚で身動きが取れない
恐る恐る重たい瞼を開けると、どうやら目は開く様だ
「春歌…」
『…っ!!』
目を開けると、鼻先5センチくらいの距離に栗色の柔らかい髪の毛に透き通った綺麗な肌、そして誰もが魅了される美声で私の名前を寝言で呟いている
那っちゃんだ
『なな、な、那っちゃん…っ!!』
「あ…?」
焦って思わず大声をあげてしまう
私の声で目を覚ましたらしく、ゆっくりと開かれた瞼から綺麗な緑色の瞳が覗かれた
「よぉ、俺とは"初めまして"…だろ?」
鋭い眼差しに、強い口調…もしかして…
『…砂っちゃん!?』
「なんだ、知ってるのか。話が早い」
何なに…!?一体どういうこと?
目が覚めたら那っちゃんに抱きしめられてたかと思うと、それは那っちゃんじゃなくて砂っちゃんだったなんて…
腕はがっしり私の身体全体を抱きしめていて、ほぼ全身が密着している
『あの、とにかく離してくれないかな…』
「なんだ、もしかしてお前…照れてるのか?」
綺麗な顔、瞳に近距離で見つめられてどこを見たらいいか分からない
目が泳ぐし、身体は逃げたいのだけどびくともしない
『ち、近いんだってば…っ』
「今なら他の奴等は目を覚ましてない。なんなら…キスしてやってもいいんだぜ?」
『は、は…!?』
「お目覚めのキスしてやるっていってんだよ、お姫様」
『えええええ遠慮しますっ!!!!』
「遠慮?知るか、俺がしたいって言ってるんだよ…」
『え…っ』
近い
触れそうだったものが距離を縮めて、確かに触れた
チュッ
『……っ!!』
キス、しちゃった…!砂っちゃんと…
皆が周りにいるのに…!顔から火が出そうなほど熱くなった
どど、どうしよ…
ぱたっ
『…?』
キスした途端、砂っちゃんが布団に倒れて私を抱きしめていた腕の力がするりと抜けて布団の上へぽすっと落ちた
どうしたんだろう?
そっと覗くと穏やかな表情で寝息を立てている
どうやら那っちゃんへと戻って、そして二度寝を始めたらしい
その寝顔にちょっとほっとする
今の…誰にも見られてない、よね…??
そっと周りをきょろきょろと見渡すけど、まだ皆布団の中でぐっすりみたいだ
良かった……と、あれ?一つ布団の中が空みたいだ
誰だろ?えーと、レンさん、トキヤ、音也、セシル、那っちゃん、翔ちゃん…
あ、真斗がいない
台所の方からカチャカチャと食器音が聞こえる
もしかして…そう思って私の上に乗っかった那っちゃんの腕をそっと降ろして布団をかけて皆を起こさないようにそっと抜け出し台所へ向かう
台所の方へと進むと、まだ薄っすらと暗い家の中で小さな明かりが灯っている
こっそり覗くと、割烹着を着て何やら料理をしているようだった
『真斗、おはよう』
「ああ、春歌か。おはよう、早起きだな」
『な、なんか目覚めちゃって。それより何作ってるの?』
「今日の朝ごはんと、皆の弁当だ」
『え、こんな朝早くから…?まだ5時だよ?』
「7人分の弁当だからな。この時間から作らねば間に合わんのだ」
『そっかぁ…大変だね。じゃあ私、手伝うよ!』
「ありがとう、だがまだ眠いだろう?お前も時間まで寝ていて良いのだぞ」
『ううん、なんかもう寝れそうにないし…』
先程の砂っちゃんの突然のキスで、今から寝るって方が無理だ
まだドキドキが止まらない
無理やり二度寝するよりも今は何かして気を落ち着かせたい
「そうか、では好意に甘えるとしよう。まずは顔と手を洗って来い」
『はーい』
洗面所で顔と手を洗って、軽く髪をまとめたらぱたぱたと台所へ戻る
すると、お味噌汁の温かくて美味しそうな香りが漂ってきた
『うわぁ…いい匂い。朝のお味噌汁の香りっていいよね』
「ふふっお前も日本人だな。味見するか?」
『いいの?したいっ!!』
「ああ、勿論」
そう言うとお玉で軽く味噌汁をすくって、小さな小皿に注いで私へと手渡してくれる
「熱いから気をつけろ」
『うん』
小皿に口を付けて、すす…っと飲むと赤味噌の濃い香りと温かい湯気が鼻先に当たる
朝方早くで肌寒い身体に芯から温まる味が喉を通って全身へいきわたるようだった
「今日は赤味噌に絹ごし豆腐と葱を入れてみたのだが…」
『凄く美味しい…あったかい』
「そうか、よかった」
にこっと嬉しそうに微笑む真斗の笑顔がまた温かい
『あ、そうだ。私何したらいい?』
「ああ、実は料理は大方出来上がっているのでな。これらを弁当に均等に詰めていってくれるか?」
『わぁ、こっちも美味しそう!』
「そっちは今日の弁当の分だからな、食べてはいかんぞ」
『わ、分かってるよ!そこまで卑しくないですー!』
「ふふっ…ならいいが」
「おはようございます」
「ああ、一ノ瀬か。おはよう」
『あれっトキヤ、もう起きたの?おはよう』
「私はいつも毎朝ランニングしていますから。貴女こそこんな朝早くどうしたんです」
『なんか目覚めちゃったから真斗の手伝いしてたの』
「そうですか、善い事ですね。聖川さんの足を引っ張らないようお願いしますよ」
『なっ…!!引っ張らないよ!手伝ってるんだってば、失礼だな!』
「そうですか?昨日の様子を見た限りじゃ、お世辞にも上手とは言い難いようだったので」
『くっそぉ今に見てろよ…私の手料理"めちゃくちゃ美味しい!もっと食べたい!"っていつか言わせてやるからね!!』
「ふっ……楽しみにしてます」
『むっかーーー!!鼻で笑いやがった!!!!』
ばたんっ
『真斗っ!!!!!』
「ど、どうした」
『今日から私に料理教えて!』
「それは構わないが…」
『トキヤの奴~~~っ絶対見返してやる!!』
「ふふふ…お前も負けず嫌いな奴だな」
『"も"って?』
「この家の人間は皆、負けず嫌いだ。無論、俺も含めてな」
『じゃあ、協力してくれる!?』
「ああ、一ノ瀬に認めさせるのは大変だろうが…今日から俺がみっちり指導してやろう。共に頑張ろう」
『うん!ありがとう!!よろしくお願いしまっす!!』