悪戯な贈り物
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「それにしても、早急になんとか元に戻る方法を見つけなければなりませんね。中身が変わったなんて誰も疑いませんが…明らかに周囲からの見方が変わり始めています」
一ノ瀬さんがそう言うと、皆真剣な表情に変わって考え始めた
「色々と文献を調べてみたのだが…、非科学的ではあるが気持ちが異常に同調すると不思議な現象が起きているケースがあるようだ」
「例えば?」
「例えば2人のように身体の中身だけが入れ替わるなどというケースも…」
「つまり気持ちを同調させたら元に戻れるかもしれないと…そういうことですか」
こくり、と聖川さんが頷いた
「恐らくとしか言えないが」
「成程ね…。じゃあ2人はもしかして既に一度気持ちがシンクロしたんじゃないのかい?」
『えっ!?』
「俺と春歌が?」
「この状態になる前に、ね」
『……』
(私、一十木くんともっと仲良くなりたいって願って眠りについたらあの変な夢を見て目が覚めたら身体が入れ替わってた…。
でも一十木くんも私と仲良くなりたいって思ってくれてたなんて…そんなこと有り得ないよ。
ううん、でも実際に身体が入れ替わったってことは…もしかして…有り得るの?
もし、もしそう思ってくれてたんだとしたら…ーー)
「お、俺…ーー!」
一十木くんが顔を真っ赤にしながら真剣な表情になる
皆も一斉に一十木くんへと注目する
何を言われるのかドキドキと胸が高鳴っていくのを感じる
バッーーっと何かを言おうと決心して勢いよく顔を上げた一十木くんと目が合ってしまった
「!」
『!』
お互い一瞬見つめあった後、頬を染めて顔を背けた
「や、やっぱり何でもない…っ!」
「ええ~!?なんだよ、言いかけてやめんなよ!」
「気になるな…レディの事と関係あるんだろう?勿論」
「な、何でもないってば…!!」
「まぁ…」
一ノ瀬さんは、神宮寺さんに茶化されても、翔くんに問いただされても口を開く様子なく押し黙ってしまった一十木くんが何を言おうとしていたのか見透かしたような目で見た後、フゥ…と小さく呆れたように溜息を吐いた
「いいでしょう。今はそれよりどうしたら2人がまた同調出来るのかを考えましょう」
(い、今…"また"って強調されたような…気のせい?)
一ノ瀬さんがそう言うと、全く喋る気配のない一十木くんにお手上げのポーズを取って神宮寺さんが口を開いた
「2人の気持ちがシンクロすればいいんだろう?そんなの簡単じゃないか」
「ええっ!」
「マジかよ!」
堂々とした口振りの神宮寺さんに期待を寄せて、皆が驚きながら目を見開く
「男女の気持ちがシンクロする方法…。そんなのセッ…」
バコンッーー!!!
言い終える前に、聖川さんが食べ終えた弁当箱を神宮寺さんに投げつけていた
「貴様…っ!婦女子の前でなんということを…!!!そこに直れ!」
聖川さんは顔を真っ赤に染めながら、わなわなと身体を怒りで震わせている
(こんな怒ってる聖川さん初めて見た…っ!)
「まだ最後まで言ってないだろ。顔真っ赤にして…お前こそ何想像したんだよ、聖川?」
「黙れっ!!貴様のような難破な男から出てくる言葉など容易に想像がつく…!」
「やれやれ、背比べかもしれないだろ?洗濯とか…世界一周」
「わ~それも楽しそうですね!一緒にお洗濯なんて素敵ですっ♪」
『? でも…神宮寺さん、何を言おうとしたんですか?』
「「「!!」」」
「わーーーっ気にしなくていいから!」
「そうだ!アイツの言うことは無視しろ…っ!!なっ!?」
『え、でも折角出してくれたアイデアなので試してみても…』
「め、滅多なことを口にするな…っ!!!」
『ひぁっ!??は、はい、すみません…!?』
今度は聖川さんがこれ以上ないってくらい顔を原色の赤に染めて、私の肩をつかみながら怒った
(よ、よく分からないけど…聖川さんに怒られちゃった…)
「んー…今レディの身体が本物だったら俺と試してみる?って言いたいとこだけど…。流石に身体がイッキじゃね…」
「レン!春歌にセクハラするのやめてよ!それに俺だってそんな趣味ないよ!」
『??』
「じゃあ、キスはどうだい?」
「神宮寺、貴様……まだ言うか…」
「いいだろ?キスくらいなら。2人共ファーストキスってわけでもあるまいし…」
「!」
『!』
2人同時にかぁ…と頬を染める
「おや…これは思ったより手こずりそうだな」
「でも確かに、おとぎ話でも王子様のキスでお姫様が目を覚ましたりしますよね!」
まさかの四ノ宮さんが神宮寺さんに加勢した
「それはあくまでもおとぎ話だろ?現実でんなこと…」
「でも現実的に有り得ない、身体の入れ替わりが現に起きてるじゃないか」
「う…確かに」
「試してみる価値はあるだろ?」
な、なんですか…この空気は…
キスしてみたら?って空気になってきてませんか、これ…
人前で…しかも一十木くんとキスなんてそんなこと簡単に出来るわけ…ーー
「ーー…ダメだよっ!!」
一十木くんはぎゅっと拳を握りしめて立ち上がった
「「「!」」」
『…い、一十木くん』
「そ、そんな簡単に出来るわけないし…していいと思えないよっ!」
「意地を張らなくてもいいじゃないか」
(そりゃ…っ俺は春歌が好きだし春歌とキスしたいよ…っ!!
でもだからって春歌が俺を好きかどうかも分からないのにファーストキスを奪っていいわけないよ…っ!!)
「とにかくダメだってば!キスはしないっ!!!」
『……っ』
(一十木くん…こんなにキスを拒むなんて好きな子がいるのかも…
私は一十木くんとなら……
はっ!何考えてるんだろう私!今の無しナシ!)
一ノ瀬さんがそう言うと、皆真剣な表情に変わって考え始めた
「色々と文献を調べてみたのだが…、非科学的ではあるが気持ちが異常に同調すると不思議な現象が起きているケースがあるようだ」
「例えば?」
「例えば2人のように身体の中身だけが入れ替わるなどというケースも…」
「つまり気持ちを同調させたら元に戻れるかもしれないと…そういうことですか」
こくり、と聖川さんが頷いた
「恐らくとしか言えないが」
「成程ね…。じゃあ2人はもしかして既に一度気持ちがシンクロしたんじゃないのかい?」
『えっ!?』
「俺と春歌が?」
「この状態になる前に、ね」
『……』
(私、一十木くんともっと仲良くなりたいって願って眠りについたらあの変な夢を見て目が覚めたら身体が入れ替わってた…。
でも一十木くんも私と仲良くなりたいって思ってくれてたなんて…そんなこと有り得ないよ。
ううん、でも実際に身体が入れ替わったってことは…もしかして…有り得るの?
もし、もしそう思ってくれてたんだとしたら…ーー)
「お、俺…ーー!」
一十木くんが顔を真っ赤にしながら真剣な表情になる
皆も一斉に一十木くんへと注目する
何を言われるのかドキドキと胸が高鳴っていくのを感じる
バッーーっと何かを言おうと決心して勢いよく顔を上げた一十木くんと目が合ってしまった
「!」
『!』
お互い一瞬見つめあった後、頬を染めて顔を背けた
「や、やっぱり何でもない…っ!」
「ええ~!?なんだよ、言いかけてやめんなよ!」
「気になるな…レディの事と関係あるんだろう?勿論」
「な、何でもないってば…!!」
「まぁ…」
一ノ瀬さんは、神宮寺さんに茶化されても、翔くんに問いただされても口を開く様子なく押し黙ってしまった一十木くんが何を言おうとしていたのか見透かしたような目で見た後、フゥ…と小さく呆れたように溜息を吐いた
「いいでしょう。今はそれよりどうしたら2人がまた同調出来るのかを考えましょう」
(い、今…"また"って強調されたような…気のせい?)
一ノ瀬さんがそう言うと、全く喋る気配のない一十木くんにお手上げのポーズを取って神宮寺さんが口を開いた
「2人の気持ちがシンクロすればいいんだろう?そんなの簡単じゃないか」
「ええっ!」
「マジかよ!」
堂々とした口振りの神宮寺さんに期待を寄せて、皆が驚きながら目を見開く
「男女の気持ちがシンクロする方法…。そんなのセッ…」
バコンッーー!!!
言い終える前に、聖川さんが食べ終えた弁当箱を神宮寺さんに投げつけていた
「貴様…っ!婦女子の前でなんということを…!!!そこに直れ!」
聖川さんは顔を真っ赤に染めながら、わなわなと身体を怒りで震わせている
(こんな怒ってる聖川さん初めて見た…っ!)
「まだ最後まで言ってないだろ。顔真っ赤にして…お前こそ何想像したんだよ、聖川?」
「黙れっ!!貴様のような難破な男から出てくる言葉など容易に想像がつく…!」
「やれやれ、背比べかもしれないだろ?洗濯とか…世界一周」
「わ~それも楽しそうですね!一緒にお洗濯なんて素敵ですっ♪」
『? でも…神宮寺さん、何を言おうとしたんですか?』
「「「!!」」」
「わーーーっ気にしなくていいから!」
「そうだ!アイツの言うことは無視しろ…っ!!なっ!?」
『え、でも折角出してくれたアイデアなので試してみても…』
「め、滅多なことを口にするな…っ!!!」
『ひぁっ!??は、はい、すみません…!?』
今度は聖川さんがこれ以上ないってくらい顔を原色の赤に染めて、私の肩をつかみながら怒った
(よ、よく分からないけど…聖川さんに怒られちゃった…)
「んー…今レディの身体が本物だったら俺と試してみる?って言いたいとこだけど…。流石に身体がイッキじゃね…」
「レン!春歌にセクハラするのやめてよ!それに俺だってそんな趣味ないよ!」
『??』
「じゃあ、キスはどうだい?」
「神宮寺、貴様……まだ言うか…」
「いいだろ?キスくらいなら。2人共ファーストキスってわけでもあるまいし…」
「!」
『!』
2人同時にかぁ…と頬を染める
「おや…これは思ったより手こずりそうだな」
「でも確かに、おとぎ話でも王子様のキスでお姫様が目を覚ましたりしますよね!」
まさかの四ノ宮さんが神宮寺さんに加勢した
「それはあくまでもおとぎ話だろ?現実でんなこと…」
「でも現実的に有り得ない、身体の入れ替わりが現に起きてるじゃないか」
「う…確かに」
「試してみる価値はあるだろ?」
な、なんですか…この空気は…
キスしてみたら?って空気になってきてませんか、これ…
人前で…しかも一十木くんとキスなんてそんなこと簡単に出来るわけ…ーー
「ーー…ダメだよっ!!」
一十木くんはぎゅっと拳を握りしめて立ち上がった
「「「!」」」
『…い、一十木くん』
「そ、そんな簡単に出来るわけないし…していいと思えないよっ!」
「意地を張らなくてもいいじゃないか」
(そりゃ…っ俺は春歌が好きだし春歌とキスしたいよ…っ!!
でもだからって春歌が俺を好きかどうかも分からないのにファーストキスを奪っていいわけないよ…っ!!)
「とにかくダメだってば!キスはしないっ!!!」
『……っ』
(一十木くん…こんなにキスを拒むなんて好きな子がいるのかも…
私は一十木くんとなら……
はっ!何考えてるんだろう私!今の無しナシ!)