初めての味
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『蘭ちゃんて煙草吸わないんだね』
「あ?なんだよ、急に」
『だってさ、ロックロックっていつも言ってるじゃん?ロックな人って煙草吸うイメージが私の中ではあったんだけどー』
「けっ…ロックってのは、んな表面上のものじゃねーんだよ」
『お金無くて煙草買えないだけじゃなくて?1本あげようか?』
「いらねぇ」
『…煙草吸えないとか?』
「吸ったことねぇからしらねー。つーか、今作曲してんだから邪魔すんな!!」
『…はぁ~い』
カチッ
ライターを灯して煙草に火を点けた
『ふー…』
「! てめぇ…何吸ってんだよ」
『ん?L●RK』
「銘柄なんて聞いてねーよ、俺の前で煙草吸うんじゃねーっつってんだ!」
『あぁ、匂いダメな人?ごめん』
「違ぇよ、煙草は喉傷めんだろが」
『! もしかして…プロ魂だったんだ…?』
「……」
『偉い…偉いよ、蘭ちゃん!!カッコイイ!尊敬する!!』
「あ?お前俺のこと馬鹿にしてんだろ…」
『ホントだってば!!煙草吸う人ってカッコイイって思ってたけど、吸わない人もカッコイイなって今思った』
「そーかよ」
『うんっ!!蘭ちゃんカッコイイ!!!』
(なんでコイツこんな目キラキラさせてんだ…)
「……なぁ、煙草ってどんな味すんだ。美味いのか」
『え!?…ええ!?吸うの!?今の流れで吸うの!??』
「吸うわけねーだろ」
『だよね…!』
チュッ
「苦ぇ…」
俯いた睫毛が長い 顔が近い
ていうか…かっこいい…
いや、それよりも今…
「けど、結構うめぇな」
くいっと唇を指でなぞり、蘭ちゃんはそのまま作曲作業に平然と戻った
(な…何考えてんだ、この男…っ!!)
私は顔を真っ赤にしてるのがバレないように背中を向けた
『………。ふぁ…ファーストキスだったのに…!!』
「! ……」
『さらっと奪いやがって…蘭ちゃんのばかばかばかばかばか』
「お前も見た目に反する奴だな」
『人のファーストキス奪っといて言うことはそれだけか!ばか!うんこ!』
床に投げ出された丸まった紙をぺいっと蘭ちゃんに向けて投げた
いともたやすくキャッチされて、手の中でくしゃっと潰される
カツカツと靴音を立てて近づいて来られて、何故だかびくっと構えてしまう
『な、なにさ…(ていうか近いんだけど)』
ぐいっと両腕を強く握られたかと思うと、また唇が重なった
『……っ!!』
「ん……っ…つっ……ふ…っ…」
はぁはぁ…
『な、なな…何考えてんの!?馬鹿じゃないの!?なんでまたすんの!?』
「好きだからに決まってんだろ、悪ぃか」
『!! な……な、なんでそんな偉そうなの…っ』
「それに、俺も初めてだ」
『え』
「お前とのさっきが初めてだ」
嘘…馬鹿、何赤くなってんだこの人
嬉しいじゃんか…
『……じゃあ余計馬鹿じゃん』
「馬鹿馬鹿うっせーな、あとお前煙草やめろ。苦ぇんだよ」
なんでまたキスする気満々なんだ
ていうかさっきの告白?だよね…?随分偉そうだったけど…
『……おこちゃま』
「あ"?」
2013/7/21
「あ?なんだよ、急に」
『だってさ、ロックロックっていつも言ってるじゃん?ロックな人って煙草吸うイメージが私の中ではあったんだけどー』
「けっ…ロックってのは、んな表面上のものじゃねーんだよ」
『お金無くて煙草買えないだけじゃなくて?1本あげようか?』
「いらねぇ」
『…煙草吸えないとか?』
「吸ったことねぇからしらねー。つーか、今作曲してんだから邪魔すんな!!」
『…はぁ~い』
カチッ
ライターを灯して煙草に火を点けた
『ふー…』
「! てめぇ…何吸ってんだよ」
『ん?L●RK』
「銘柄なんて聞いてねーよ、俺の前で煙草吸うんじゃねーっつってんだ!」
『あぁ、匂いダメな人?ごめん』
「違ぇよ、煙草は喉傷めんだろが」
『! もしかして…プロ魂だったんだ…?』
「……」
『偉い…偉いよ、蘭ちゃん!!カッコイイ!尊敬する!!』
「あ?お前俺のこと馬鹿にしてんだろ…」
『ホントだってば!!煙草吸う人ってカッコイイって思ってたけど、吸わない人もカッコイイなって今思った』
「そーかよ」
『うんっ!!蘭ちゃんカッコイイ!!!』
(なんでコイツこんな目キラキラさせてんだ…)
「……なぁ、煙草ってどんな味すんだ。美味いのか」
『え!?…ええ!?吸うの!?今の流れで吸うの!??』
「吸うわけねーだろ」
『だよね…!』
チュッ
「苦ぇ…」
俯いた睫毛が長い 顔が近い
ていうか…かっこいい…
いや、それよりも今…
「けど、結構うめぇな」
くいっと唇を指でなぞり、蘭ちゃんはそのまま作曲作業に平然と戻った
(な…何考えてんだ、この男…っ!!)
私は顔を真っ赤にしてるのがバレないように背中を向けた
『………。ふぁ…ファーストキスだったのに…!!』
「! ……」
『さらっと奪いやがって…蘭ちゃんのばかばかばかばかばか』
「お前も見た目に反する奴だな」
『人のファーストキス奪っといて言うことはそれだけか!ばか!うんこ!』
床に投げ出された丸まった紙をぺいっと蘭ちゃんに向けて投げた
いともたやすくキャッチされて、手の中でくしゃっと潰される
カツカツと靴音を立てて近づいて来られて、何故だかびくっと構えてしまう
『な、なにさ…(ていうか近いんだけど)』
ぐいっと両腕を強く握られたかと思うと、また唇が重なった
『……っ!!』
「ん……っ…つっ……ふ…っ…」
はぁはぁ…
『な、なな…何考えてんの!?馬鹿じゃないの!?なんでまたすんの!?』
「好きだからに決まってんだろ、悪ぃか」
『!! な……な、なんでそんな偉そうなの…っ』
「それに、俺も初めてだ」
『え』
「お前とのさっきが初めてだ」
嘘…馬鹿、何赤くなってんだこの人
嬉しいじゃんか…
『……じゃあ余計馬鹿じゃん』
「馬鹿馬鹿うっせーな、あとお前煙草やめろ。苦ぇんだよ」
なんでまたキスする気満々なんだ
ていうかさっきの告白?だよね…?随分偉そうだったけど…
『……おこちゃま』
「あ"?」
2013/7/21
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