怖いのは
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『うぅ~…』
久しぶりに風邪をひいた
「軟弱な生き物だね」
『…こう見えて人間ですから』
ゴホゴホッ
と咳をすると、"全く…"と言いながらも床に置かれた洗面器いっぱいの氷水に手を突っ込んでタオルを絞り、私の額に乗せてくれた
『ありがと、藍ちゃん』
藍ちゃんもこういう時は優しくしてくれるんだ
弱ってるからだろうか、じーん…と感動すら覚える
「ボク、風邪ってひいたことないから分かんないんだけどデータ収集させてくれない?」
『え?』
「同じこと2回言わせないで」
…前言撤回。
風邪ひいてる人に対してもなんて容赦ない人だ
「春歌が風邪ひいたって聞いて風邪について調べてみたんだけど、ウイルスに冒されるってどんな感じなの?」
『どんな感じって言われても…苦しいとしか』
「具体的には?」
『熱が出て熱いし、喉痛いし、頭ガンガンするし…』
「ふぅん、書いてた情報と一緒だね」
『!! 知ってたのかよ!!!』
「当たり前でしょ?調べた情報と一致するのか、異なる症状もあるのか知りたかっただけ」
『くっそぅ…熱さえなけりゃ殴りたい…』
コンコンッ
「入っていいかい?」
『…あ、嶺ちゃん』
「出来たの?」
「いやぁ2人が風邪を理由にイチャついてるかもーと思って、こっそり覗いてたんだけどほんっっっといつもと変わらないねー。はぁい、春歌ちゃん嶺ちゃん特製おかゆだよ~ん♪」
『うぅ、嶺ちゃん…大好き。そこの冷徹情報収集人間よりずっと好き』
「む」
「あはっ嬉しいね!なんなら僕と付き合っちゃう!?付き合っちゃう!?」
「レイジ…ちょっと黙って」
「(こっわ…!)や、やだなぁ~アイアイ。冗談だよ~。ま、それはさておき温かいうちに食べて元気になってよ。はい、あ~ん♪」
ぱしっ
「ボクがする」
「! じゃあ僕この後用事あったからアイアイに任せてそろそろ帰るね!」
『え、嶺ちゃん帰っちゃうの…?おかゆ、ありがとう』
「いえいえ~早く元気になってね、春歌ちゃん。お大事に☆」
ぱたんっ
「(…なんでアレで付き合わないかなー。もしかして2人とも自覚なし?)」
「ほら、おかゆ食べなよ」
『いいよ、自分で食べるから』
「レイジだったら食べた?」
『え?』
「別に何でもない」
『…嶺ちゃんから聞いたよ。藍ちゃん忙しいんでしょ?わざわざ私なんかのお見舞い来てくれなくても良かったのに』
「ボクが来たかっただけだから(レイジ、今度会ったら…)」
『? なんで?』
「病人がそんなこと気にしなくていいよ。早く食べて寝て」
『うん…』
「いつもそう素直だったら、もっと可愛いのに」
『え、何?おかゆ熱くって…』はふはふ
「! な、なんでもない!」
『藍ちゃん顔赤いよ、風邪移った?』
「…なんでもないってば!(顔覗き込まないでよ…っ)」
『ふぅん?ならいいけど、藍ちゃんももう帰っていいよ?』
「邪魔?」
『え?邪魔なわけないじゃん』
「じゃあなんで」
『だって風邪移っちゃうかもだし。藍ちゃんに風邪ひかせたくないもん』
「そう邪険にしないでよ」
『? 大事だから言ってるんだよ』
「ボク…春歌のこと…」
『え、何?』
こんなに…
「ーーー好きなのにっ」
し、まった…
言うつもりなんかなかったのに…
春歌が目を見開いてボクを見てる
『え…ええ!?』
と思ったら、ぼんっ!!と春歌の顔が真っ赤になった
え、嘘…何コレ
チュッ
思わず春歌の唇を奪ってしまった
『!??』
「ぼ、ボク…風邪なんかより春歌に邪険にされる方が怖い」
『………っ!』
「じゃ、じゃーねっ」
ばたばたばた…バタンッ
「(何してんの、ボク…!)」
『え…え……!?』
しゅ~~~~~っ…ボボンッ!!!!
その日私は過去最高記録の高熱を出した
----
「アイアイ~春歌ちゃんまだ風邪治ってないみたいで、僕ちん今からまたお見舞い行くけど一緒に行くかい?」
「絶っっっ対行かない!!!」
「あ、ああ。そう…?(なんかあったね、これは)」
「(どんな顔して会えっていうのさ…)」
久しぶりに風邪をひいた
「軟弱な生き物だね」
『…こう見えて人間ですから』
ゴホゴホッ
と咳をすると、"全く…"と言いながらも床に置かれた洗面器いっぱいの氷水に手を突っ込んでタオルを絞り、私の額に乗せてくれた
『ありがと、藍ちゃん』
藍ちゃんもこういう時は優しくしてくれるんだ
弱ってるからだろうか、じーん…と感動すら覚える
「ボク、風邪ってひいたことないから分かんないんだけどデータ収集させてくれない?」
『え?』
「同じこと2回言わせないで」
…前言撤回。
風邪ひいてる人に対してもなんて容赦ない人だ
「春歌が風邪ひいたって聞いて風邪について調べてみたんだけど、ウイルスに冒されるってどんな感じなの?」
『どんな感じって言われても…苦しいとしか』
「具体的には?」
『熱が出て熱いし、喉痛いし、頭ガンガンするし…』
「ふぅん、書いてた情報と一緒だね」
『!! 知ってたのかよ!!!』
「当たり前でしょ?調べた情報と一致するのか、異なる症状もあるのか知りたかっただけ」
『くっそぅ…熱さえなけりゃ殴りたい…』
コンコンッ
「入っていいかい?」
『…あ、嶺ちゃん』
「出来たの?」
「いやぁ2人が風邪を理由にイチャついてるかもーと思って、こっそり覗いてたんだけどほんっっっといつもと変わらないねー。はぁい、春歌ちゃん嶺ちゃん特製おかゆだよ~ん♪」
『うぅ、嶺ちゃん…大好き。そこの冷徹情報収集人間よりずっと好き』
「む」
「あはっ嬉しいね!なんなら僕と付き合っちゃう!?付き合っちゃう!?」
「レイジ…ちょっと黙って」
「(こっわ…!)や、やだなぁ~アイアイ。冗談だよ~。ま、それはさておき温かいうちに食べて元気になってよ。はい、あ~ん♪」
ぱしっ
「ボクがする」
「! じゃあ僕この後用事あったからアイアイに任せてそろそろ帰るね!」
『え、嶺ちゃん帰っちゃうの…?おかゆ、ありがとう』
「いえいえ~早く元気になってね、春歌ちゃん。お大事に☆」
ぱたんっ
「(…なんでアレで付き合わないかなー。もしかして2人とも自覚なし?)」
「ほら、おかゆ食べなよ」
『いいよ、自分で食べるから』
「レイジだったら食べた?」
『え?』
「別に何でもない」
『…嶺ちゃんから聞いたよ。藍ちゃん忙しいんでしょ?わざわざ私なんかのお見舞い来てくれなくても良かったのに』
「ボクが来たかっただけだから(レイジ、今度会ったら…)」
『? なんで?』
「病人がそんなこと気にしなくていいよ。早く食べて寝て」
『うん…』
「いつもそう素直だったら、もっと可愛いのに」
『え、何?おかゆ熱くって…』はふはふ
「! な、なんでもない!」
『藍ちゃん顔赤いよ、風邪移った?』
「…なんでもないってば!(顔覗き込まないでよ…っ)」
『ふぅん?ならいいけど、藍ちゃんももう帰っていいよ?』
「邪魔?」
『え?邪魔なわけないじゃん』
「じゃあなんで」
『だって風邪移っちゃうかもだし。藍ちゃんに風邪ひかせたくないもん』
「そう邪険にしないでよ」
『? 大事だから言ってるんだよ』
「ボク…春歌のこと…」
『え、何?』
こんなに…
「ーーー好きなのにっ」
し、まった…
言うつもりなんかなかったのに…
春歌が目を見開いてボクを見てる
『え…ええ!?』
と思ったら、ぼんっ!!と春歌の顔が真っ赤になった
え、嘘…何コレ
チュッ
思わず春歌の唇を奪ってしまった
『!??』
「ぼ、ボク…風邪なんかより春歌に邪険にされる方が怖い」
『………っ!』
「じゃ、じゃーねっ」
ばたばたばた…バタンッ
「(何してんの、ボク…!)」
『え…え……!?』
しゅ~~~~~っ…ボボンッ!!!!
その日私は過去最高記録の高熱を出した
----
「アイアイ~春歌ちゃんまだ風邪治ってないみたいで、僕ちん今からまたお見舞い行くけど一緒に行くかい?」
「絶っっっ対行かない!!!」
「あ、ああ。そう…?(なんかあったね、これは)」
「(どんな顔して会えっていうのさ…)」
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