トキにゃんの葛藤
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「トキにゃん♪」
リビングで読書をしていると、春歌がモコモコした白い猫の格好をして隣に現れた
「まさかとは思いますが…私を呼んだわけではないですよね?」
「そうだにゃん♪」
「ふざけてるんですか」
「可愛くにゃい?猫耳」
「何ですか、その格好は。ハロウィンはとっくに終わりましたよ」
「もう、つれないなぁ~トキヤが萌えー!!ってなるとこみたかったんだけど」
「萌え…?ああ、コアなものを楽しむマニアックな方々の造語ですね
私がそんな単語を口にするわけないでしょう」
「えーっ私可愛くにゃい?ねートキにゃん♪にゃんにゃん♪」
春歌がにゃんにゃんいいながら柔らかい肉球つき猫の手で私の腕をツンツンとつつく
「や、やめなさい」
(か、可愛い…ですね…)
いえ、こんなの仮装じゃないですか
(しかし可愛い春歌にふわふわの毛というコンボの威力…)
毛をつけたからなんだと言うのです、悪魔トキヤは黙っていなさい
(悪魔?私はただの貴方の本音でしょう
本心を誤魔化した貴方が天使だとでもいうつもりですか
耳はどうです、獣耳を付けただけで守ってあげたくなる母性のようなものを感じませんか)
な…!母性など生まれません。春歌は彼女ですよ
それを言うなら理性が飛ぶようななにかが…はっ
(ほらごらんなさい。貴方も所詮ただの男なのですよ、トキヤ
本当は今すぐ春歌の唇を奪いたい
そう思っているのでしょう?)
ち、違います…私はそんな…
(春歌だってこんな格好で彼氏の前に出てくるなんて、誘っているんじゃないかと思いませんか?)
「し…静かになさい!」
バンッ!
と読んでいた本を勢いよく閉じる
「ご、ごめん…ふざけすぎちゃった」
春歌がびっくりした表情で私を見ている
「あ、いえ…そうではなくて…」
「邪魔してごめんね!じゃ、おやすみ!」
バタバタ…
と小走りで自分の部屋へ戻っていく
待ってください、と言いたかった
けど、引き止めてなんと言い訳すればいいのでしょう
「……」
春歌の背中へと伸ばした手をぎゅっと握る
こんなに春歌を愛しいと思っているのに…
私はちっともその想いを伝えられていないではないですか
いい加減素直にならないといけませんね
ハァ…と一つ溜息をついて、ソファへと倒れた
.
リビングで読書をしていると、春歌がモコモコした白い猫の格好をして隣に現れた
「まさかとは思いますが…私を呼んだわけではないですよね?」
「そうだにゃん♪」
「ふざけてるんですか」
「可愛くにゃい?猫耳」
「何ですか、その格好は。ハロウィンはとっくに終わりましたよ」
「もう、つれないなぁ~トキヤが萌えー!!ってなるとこみたかったんだけど」
「萌え…?ああ、コアなものを楽しむマニアックな方々の造語ですね
私がそんな単語を口にするわけないでしょう」
「えーっ私可愛くにゃい?ねートキにゃん♪にゃんにゃん♪」
春歌がにゃんにゃんいいながら柔らかい肉球つき猫の手で私の腕をツンツンとつつく
「や、やめなさい」
(か、可愛い…ですね…)
いえ、こんなの仮装じゃないですか
(しかし可愛い春歌にふわふわの毛というコンボの威力…)
毛をつけたからなんだと言うのです、悪魔トキヤは黙っていなさい
(悪魔?私はただの貴方の本音でしょう
本心を誤魔化した貴方が天使だとでもいうつもりですか
耳はどうです、獣耳を付けただけで守ってあげたくなる母性のようなものを感じませんか)
な…!母性など生まれません。春歌は彼女ですよ
それを言うなら理性が飛ぶようななにかが…はっ
(ほらごらんなさい。貴方も所詮ただの男なのですよ、トキヤ
本当は今すぐ春歌の唇を奪いたい
そう思っているのでしょう?)
ち、違います…私はそんな…
(春歌だってこんな格好で彼氏の前に出てくるなんて、誘っているんじゃないかと思いませんか?)
「し…静かになさい!」
バンッ!
と読んでいた本を勢いよく閉じる
「ご、ごめん…ふざけすぎちゃった」
春歌がびっくりした表情で私を見ている
「あ、いえ…そうではなくて…」
「邪魔してごめんね!じゃ、おやすみ!」
バタバタ…
と小走りで自分の部屋へ戻っていく
待ってください、と言いたかった
けど、引き止めてなんと言い訳すればいいのでしょう
「……」
春歌の背中へと伸ばした手をぎゅっと握る
こんなに春歌を愛しいと思っているのに…
私はちっともその想いを伝えられていないではないですか
いい加減素直にならないといけませんね
ハァ…と一つ溜息をついて、ソファへと倒れた
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