願いが叶うなら
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ある日の昼休み
トキヤとレンと俺と、そして名前の4人でいつも通り昼飯を食べてる時だった
レンが何気なく尋ねた
「レディは好きな奴とかいるのかな?」
『え…っ』
顔を真っ赤にして慌てながらも、春歌はちらっと俺の顔をみた
(違う、きっとたまたま焦って俺を頼ろうとして見ただけだ…
うん、そうに違いない!)
心の中でそう自分に言い聞かせながらも心臓はドクドクと高鳴って、自分の気持ちを誤魔化せなくなっていった
「あ、春歌。ここなんだけどよ…」
『え、どこ?』
楽譜を見せようとする俺の手と、一緒に持とうとした春歌の手が触れた
ドクンッ
心臓が跳ねる音がした
いや、それよりも…俺、今ぜってー顔真っ赤だ
どうしよう、変に思われるかもしれねぇ…!
そう思って顔を背けながらちらっと名前を見ると、春歌も顔を背けていた
綺麗な髪から僅かに覗く頬が染まって見えた
どうしよう…
すげぇ、嬉しい…
俺も春歌もお互い想いを口にはしなかったけど
なんとなくお互いの気持ちに気付いていた
『翔くん、いよいよだね…』
「おぅ」
手術を受けにアメリカへ発つことにした俺を春歌は見送りに来てくれた
ほんとはまだ少し怖い
多分春歌もほんとは不安なんだろうな
頑張って笑顔で送り出そうとしてくれてるけど…ずっとコイツを見てきたからか顔には出てないけど不安がってるのが分かる
自分にも渇を入れるつもりで、春歌の頭をくしゃくしゃっと掻き乱して元気よく声を掛ける
「心配すんな!俺様を信じろ!」
『うん』
にこっと笑ってくれた春歌の顔を心に刻んで、手術へのやる気に変えた
「じゃ、行ってくる!」
『………。…ーーー翔くん、待って!私、私ね…っ』
春歌の手をぎゅっと握って真っすぐ見つめる
「その先は俺が帰ってきてから言うから…」
『うん…!うん…っ待ってる…っ!』
手術を無事に終えて帰国した俺は春歌に告白して卒業後から付き合いだした
毎日が凄く幸せで、春歌がいてくれるだけでどんなに疲れてても辛くても頑張れる
俺はコイツと…
春歌と結婚したい!
いや、してみせる!
でもそのためには俺は今のままではいけない気がした
もっともっと有名になって大きくなって、誰でも知ってるようなアイドルになる
そしたらアイツに胸を張ってプロポーズ出来る!!
そして…春歌を絶対に俺が幸せにする!
そう心に誓ってから早数カ月ー
俺はレギュラー番組を何本か獲得し、CMにも起用して貰えるようになった
超有名人とまではいかねーけど、割と春歌も知れ渡ってきたと思う
あと少し…もう少しで春歌に…ーー
番組収録を終えて、次のスタジオへの移動中
まだずっと胸にある固い誓いをまた噛みしめる
RRRR…RRR……
移動のタクシーの中、ポケットが揺れて着信音が鳴った
画面を見ると表示は"春歌"
「もしもし、春歌か?」
『翔くん?久しぶり。あのね、今日…!』
「悪い、今から次の仕事向かわなきゃなんねーからあんま話せないんだ。なんか急用か?」
『……ううん、忙しいのにごめんね。お仕事、頑張って!』
「おぅ、サンキュ!じゃ、またな」
『うん…』
RRRR…RRR…
切った直後、また着信が鳴った
今度は誰だ?
画面にはまた"春歌"と表示があった
「春歌?どうした、何か言い忘れ…
『……翔……くん…っ…っ…!』
電話越しの声は泣き声だった
「…春歌!?どうした…なんで泣いて…!」
『……ごめ…っ私どうし…ても…我慢できなっ…くて…ーーっ!!』
「!? 落ち着け、どうし…
『…翔くんっ…翔くんっーー…寂しいよっ………!!!!』
「!!」
『ごめ…これから…仕事なのに…でも私、翔くんに会いたい…ーーっほんとはずっとずっと会いたかったの…!お仕事の邪魔しちゃいけないって…思って…ひぐっ…でも…っでもっ…ーー!
神様に…一つだけ願いが叶うなら……たった1分でもいい、翔くんに会いたい…!!』
「…ーーーっ!
……そんな願いなら、神様に願わなくっても俺様がすぐ叶えてやる…!!」
『……え?』
「すみません、運転手さん!行き先変更です!!今すぐ向かって欲しいところが……」
『…だ、だめ…だめだよ、翔くん…我が儘言ってごめん!大事な仕事投げ出させたいわけじゃなかったの…っ!!』
「…いいから。今すぐ行くから、待ってろ!!分かったか!?」
『……うんっ』
春歌が住んでるマンションの前に着いた
タクシーを降りて全速力で春歌のいる部屋へと走る
(俺は一体…何やってたんだ、くそっ…ーー!)
足には自信がある方だけど、すごく自分の足が遅く感じる
もっと早く もっともっと早く、春歌のとこへーーー
バンッーーー
勢いよくドアを開けて部屋に入ると、春歌は床にしゃがみ込んでいた
「春歌…っ!!」
ぎゅっ
と強く強く抱きしめた
『翔くん…う、嬉しい…ほんとに来てくれた……っ』
春歌は細い腕でそっと俺の背中に腕を回した
「悪ぃ、俺…っ!!」
『? なんで翔くんが謝るの…?』
一番大事な、大好きな女を泣かせた
守りたいと思って頑張ってたはずが…寂しい思いをさせちまった
「春歌…ーー!!」
ぎゅっと春歌の両手を握った
『…!』
俺の真剣な眼差しに春歌は驚いた表情を浮かべる
ドクン…ドクンドクン…ドクンドクンドクン……ドッドッドッドッ…ーー
心臓が早鐘のように高鳴る
「俺と結婚してくれっ!!」
『!!』
「俺、お前に相応しい男になりたくて、有名なアイドルになりたくて仕事ばっかり頑張ってきた…!でも今気付いた!!
その仕事で春歌に寂しい思いさせてたら何も意味ねーって…!!それに俺も…俺もほんとはすっげー春歌に会いたくて会いたくて会いたくて…!」
『………』
「もし願いが叶うなら俺は……お前と、春歌とずっと一緒にいたい!!」
『………』
「……ダメ、か?」
『私も…』
「え?」
『私も毎日そう思ってたよ』
「え、え?じゃあ…」
『翔くん…大好きっずっと一緒にいて…!』
がばっとまた強くきつく抱きしめた
「好きだ!愛してる!俺様が…絶対幸せにするからな!!」
『…うんっ!』
------------
220000hitキリ番リクエスト小説 *翔ちゃんからプロポーズ夢
※この小説は、美加様のみお持ち帰り自由です。
大変お待たせしてしまって申し訳ないですm(><)m
待っててくださり本当にありがとうございます!!
どんな内容にしようか色々悩んだのですが翔ちゃんならきっとプロポーズもストレートに男らしい感じでしてくれるんじゃないかな~と思ってこういった感じにしました。
そしてやはりプロポーズなので2人で歩んできた人生を描きたいなと、ちょっとゲームと被ってますが(空港あたりw)描いてみました^^*
キリ番リクエストどうもありがとうございました!!
蒼
2013/7/11
トキヤとレンと俺と、そして名前の4人でいつも通り昼飯を食べてる時だった
レンが何気なく尋ねた
「レディは好きな奴とかいるのかな?」
『え…っ』
顔を真っ赤にして慌てながらも、春歌はちらっと俺の顔をみた
(違う、きっとたまたま焦って俺を頼ろうとして見ただけだ…
うん、そうに違いない!)
心の中でそう自分に言い聞かせながらも心臓はドクドクと高鳴って、自分の気持ちを誤魔化せなくなっていった
「あ、春歌。ここなんだけどよ…」
『え、どこ?』
楽譜を見せようとする俺の手と、一緒に持とうとした春歌の手が触れた
ドクンッ
心臓が跳ねる音がした
いや、それよりも…俺、今ぜってー顔真っ赤だ
どうしよう、変に思われるかもしれねぇ…!
そう思って顔を背けながらちらっと名前を見ると、春歌も顔を背けていた
綺麗な髪から僅かに覗く頬が染まって見えた
どうしよう…
すげぇ、嬉しい…
俺も春歌もお互い想いを口にはしなかったけど
なんとなくお互いの気持ちに気付いていた
『翔くん、いよいよだね…』
「おぅ」
手術を受けにアメリカへ発つことにした俺を春歌は見送りに来てくれた
ほんとはまだ少し怖い
多分春歌もほんとは不安なんだろうな
頑張って笑顔で送り出そうとしてくれてるけど…ずっとコイツを見てきたからか顔には出てないけど不安がってるのが分かる
自分にも渇を入れるつもりで、春歌の頭をくしゃくしゃっと掻き乱して元気よく声を掛ける
「心配すんな!俺様を信じろ!」
『うん』
にこっと笑ってくれた春歌の顔を心に刻んで、手術へのやる気に変えた
「じゃ、行ってくる!」
『………。…ーーー翔くん、待って!私、私ね…っ』
春歌の手をぎゅっと握って真っすぐ見つめる
「その先は俺が帰ってきてから言うから…」
『うん…!うん…っ待ってる…っ!』
手術を無事に終えて帰国した俺は春歌に告白して卒業後から付き合いだした
毎日が凄く幸せで、春歌がいてくれるだけでどんなに疲れてても辛くても頑張れる
俺はコイツと…
春歌と結婚したい!
いや、してみせる!
でもそのためには俺は今のままではいけない気がした
もっともっと有名になって大きくなって、誰でも知ってるようなアイドルになる
そしたらアイツに胸を張ってプロポーズ出来る!!
そして…春歌を絶対に俺が幸せにする!
そう心に誓ってから早数カ月ー
俺はレギュラー番組を何本か獲得し、CMにも起用して貰えるようになった
超有名人とまではいかねーけど、割と春歌も知れ渡ってきたと思う
あと少し…もう少しで春歌に…ーー
番組収録を終えて、次のスタジオへの移動中
まだずっと胸にある固い誓いをまた噛みしめる
RRRR…RRR……
移動のタクシーの中、ポケットが揺れて着信音が鳴った
画面を見ると表示は"春歌"
「もしもし、春歌か?」
『翔くん?久しぶり。あのね、今日…!』
「悪い、今から次の仕事向かわなきゃなんねーからあんま話せないんだ。なんか急用か?」
『……ううん、忙しいのにごめんね。お仕事、頑張って!』
「おぅ、サンキュ!じゃ、またな」
『うん…』
RRRR…RRR…
切った直後、また着信が鳴った
今度は誰だ?
画面にはまた"春歌"と表示があった
「春歌?どうした、何か言い忘れ…
『……翔……くん…っ…っ…!』
電話越しの声は泣き声だった
「…春歌!?どうした…なんで泣いて…!」
『……ごめ…っ私どうし…ても…我慢できなっ…くて…ーーっ!!』
「!? 落ち着け、どうし…
『…翔くんっ…翔くんっーー…寂しいよっ………!!!!』
「!!」
『ごめ…これから…仕事なのに…でも私、翔くんに会いたい…ーーっほんとはずっとずっと会いたかったの…!お仕事の邪魔しちゃいけないって…思って…ひぐっ…でも…っでもっ…ーー!
神様に…一つだけ願いが叶うなら……たった1分でもいい、翔くんに会いたい…!!』
「…ーーーっ!
……そんな願いなら、神様に願わなくっても俺様がすぐ叶えてやる…!!」
『……え?』
「すみません、運転手さん!行き先変更です!!今すぐ向かって欲しいところが……」
『…だ、だめ…だめだよ、翔くん…我が儘言ってごめん!大事な仕事投げ出させたいわけじゃなかったの…っ!!』
「…いいから。今すぐ行くから、待ってろ!!分かったか!?」
『……うんっ』
春歌が住んでるマンションの前に着いた
タクシーを降りて全速力で春歌のいる部屋へと走る
(俺は一体…何やってたんだ、くそっ…ーー!)
足には自信がある方だけど、すごく自分の足が遅く感じる
もっと早く もっともっと早く、春歌のとこへーーー
バンッーーー
勢いよくドアを開けて部屋に入ると、春歌は床にしゃがみ込んでいた
「春歌…っ!!」
ぎゅっ
と強く強く抱きしめた
『翔くん…う、嬉しい…ほんとに来てくれた……っ』
春歌は細い腕でそっと俺の背中に腕を回した
「悪ぃ、俺…っ!!」
『? なんで翔くんが謝るの…?』
一番大事な、大好きな女を泣かせた
守りたいと思って頑張ってたはずが…寂しい思いをさせちまった
「春歌…ーー!!」
ぎゅっと春歌の両手を握った
『…!』
俺の真剣な眼差しに春歌は驚いた表情を浮かべる
ドクン…ドクンドクン…ドクンドクンドクン……ドッドッドッドッ…ーー
心臓が早鐘のように高鳴る
「俺と結婚してくれっ!!」
『!!』
「俺、お前に相応しい男になりたくて、有名なアイドルになりたくて仕事ばっかり頑張ってきた…!でも今気付いた!!
その仕事で春歌に寂しい思いさせてたら何も意味ねーって…!!それに俺も…俺もほんとはすっげー春歌に会いたくて会いたくて会いたくて…!」
『………』
「もし願いが叶うなら俺は……お前と、春歌とずっと一緒にいたい!!」
『………』
「……ダメ、か?」
『私も…』
「え?」
『私も毎日そう思ってたよ』
「え、え?じゃあ…」
『翔くん…大好きっずっと一緒にいて…!』
がばっとまた強くきつく抱きしめた
「好きだ!愛してる!俺様が…絶対幸せにするからな!!」
『…うんっ!』
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220000hitキリ番リクエスト小説 *翔ちゃんからプロポーズ夢
※この小説は、美加様のみお持ち帰り自由です。
大変お待たせしてしまって申し訳ないですm(><)m
待っててくださり本当にありがとうございます!!
どんな内容にしようか色々悩んだのですが翔ちゃんならきっとプロポーズもストレートに男らしい感じでしてくれるんじゃないかな~と思ってこういった感じにしました。
そしてやはりプロポーズなので2人で歩んできた人生を描きたいなと、ちょっとゲームと被ってますが(空港あたりw)描いてみました^^*
キリ番リクエストどうもありがとうございました!!
蒼
2013/7/11
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