無口な私と無音の告白
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50000hitリクエスト小説 ゆきっぴ様
※この小説はゆきっぴ様のみお持ち帰り自由です。
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私は睦月春歌
早乙女学園Aクラスに通う、作曲家志望の生徒
無口な私は、どちらかと言うと明るい方ではないので人に理解されにくい
何考えているか分からない、とよく言われる
私もそうだろうなぁ、とは思うけど別段直そうとも思わない
だってこれが私だし
今日もクラスのドアを開ける
何人か振り向くけど、特に挨拶されるわけでもなくするわけでもなく席へと向かう
すると突然、
「春歌ちゃん!おはようございます!!」
後ろから明るい声を掛けられて振り向くと、そこには四ノ宮那月が笑顔で立っていた
この人はいつも屈託のない笑顔を向けてくれる
とっつきにくいはずの私にも他の人と同様に接してくれるのだ
その優しさにいつしか私は心を奪われていた
『…おはよう』
ぺこり、と小さくお辞儀をして挨拶を返すととても嬉しそうに笑ってくれる
「今日の課題、僕と一緒にやってくれませんか?」
え…
その四ノ宮くんの言葉にクラスがざわざわとどよめく
それもそのはず。容姿も歌の実力も性格も、全てが一級品の彼に想いを寄せる者は多く、パートナーになりたいという面でも狙っている人は女子に限らず男女大勢いた
でも私も彼が好き
彼と一緒に課題を出来るのは嬉しい
こくんっと小さく頷くと、
「ありがとうございます!」と言って私を抱きしめた
『!!』
突然のことに顔は真っ赤、心臓は早鐘のように鳴って思考は停止する
「僕、ずっと春歌ちゃんと一緒に歌を作りたいって思ってたんです」
『…私と…?』
「はい。毎日放課後残って練習してた曲、とても素敵でした。あの曲は春歌ちゃんそのもののようです」
『え…』
知らない間に四ノ宮くんが私の曲を聴いてくれてた
少し恥ずかしいけど、とっても嬉しい
「きらきらとしてて暖かくて静かで…まるで宇宙のようです!」
『宇宙……』
宇宙なんて大きなものに自分を例えられて、なんだかこそばゆいような気持ちになって思わず笑みが零れる
ふふっ、と私が小さく笑うと四ノ宮くんが優しい目で笑いながら頬を染めた
「春歌ちゃんの笑った顔はお星様より輝いてます」
(今、睦月笑った…?)
(あいつ笑ったら結構可愛いじゃん)
私達2人の様子を周りで伺っている中から、ぼそぼそと話し声が四ノ宮くんの耳に入る
すると、その大きな身体で私を覆い隠す
「今だけ、僕が独り占めです」
『……え…』
私の身体の2回りは大きな身体に覆われて、私の世界が四ノ宮くんで埋まる
目の前に四ノ宮くんしか見えなくなって、その身体の向こうには沢山のクラスメイトがいるのにまるで2人だけの世界のように錯覚する
恥ずかしくて、どこに目をやればいいのか分からず四ノ宮くんのブレザーの第2ボタンに目をやる
すると頭の上から優しい声が、少しの吐息と共に聞こえる
「僕の顔を見て」
どきどきしながらそっと目を合わせると、にこっと微笑んで
声に出さずに口をぱくぱくとする
す き で す
『ーーっ!』
驚きと嬉しさでどうしたらいいか分からない
何か言わなきゃ…っ
そう思うのに声にならず、あ…う…っと焦って変な音をあげる
するとふふっと笑って、また四ノ宮くんが口をぱくぱくさせる
えっと…
春歌…ちゃん、は…ぼ く の こ と す き で す か
"春歌ちゃんは僕のこと好きですか"だ
『す、好きー
思わず大きな声で叫んでしまって途中で四ノ宮くんの手で塞がれる
あ、そっか…
皆に聞かれたらまずいんだよね
そう思い直し、私も口をぱくぱくとさせる
す き で す
生まれて初めての告白に顔が熱くてたまらない
恥ずかしいような嬉しいような気持ちで、なぜだかじわっと涙が溢れてくるのを感じた
そんな私の手を取って、四ノ宮くんは
「那月って呼んでください。これから…よろしくお願いしますね」
と優しく笑ってくれた
---------------
那っちゃんの甘で、主人公が無口で照れ屋という設定を頂いて書かせて頂きました。
那っちゃんはインスピレーションで人の内側の大事な部分を見抜いてくれる人なんじゃないかな~と思って、わざとこんな感じにしました。
リクエストありがとうございました!!
2012/1/8 蒼
※この小説はゆきっぴ様のみお持ち帰り自由です。
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私は睦月春歌
早乙女学園Aクラスに通う、作曲家志望の生徒
無口な私は、どちらかと言うと明るい方ではないので人に理解されにくい
何考えているか分からない、とよく言われる
私もそうだろうなぁ、とは思うけど別段直そうとも思わない
だってこれが私だし
今日もクラスのドアを開ける
何人か振り向くけど、特に挨拶されるわけでもなくするわけでもなく席へと向かう
すると突然、
「春歌ちゃん!おはようございます!!」
後ろから明るい声を掛けられて振り向くと、そこには四ノ宮那月が笑顔で立っていた
この人はいつも屈託のない笑顔を向けてくれる
とっつきにくいはずの私にも他の人と同様に接してくれるのだ
その優しさにいつしか私は心を奪われていた
『…おはよう』
ぺこり、と小さくお辞儀をして挨拶を返すととても嬉しそうに笑ってくれる
「今日の課題、僕と一緒にやってくれませんか?」
え…
その四ノ宮くんの言葉にクラスがざわざわとどよめく
それもそのはず。容姿も歌の実力も性格も、全てが一級品の彼に想いを寄せる者は多く、パートナーになりたいという面でも狙っている人は女子に限らず男女大勢いた
でも私も彼が好き
彼と一緒に課題を出来るのは嬉しい
こくんっと小さく頷くと、
「ありがとうございます!」と言って私を抱きしめた
『!!』
突然のことに顔は真っ赤、心臓は早鐘のように鳴って思考は停止する
「僕、ずっと春歌ちゃんと一緒に歌を作りたいって思ってたんです」
『…私と…?』
「はい。毎日放課後残って練習してた曲、とても素敵でした。あの曲は春歌ちゃんそのもののようです」
『え…』
知らない間に四ノ宮くんが私の曲を聴いてくれてた
少し恥ずかしいけど、とっても嬉しい
「きらきらとしてて暖かくて静かで…まるで宇宙のようです!」
『宇宙……』
宇宙なんて大きなものに自分を例えられて、なんだかこそばゆいような気持ちになって思わず笑みが零れる
ふふっ、と私が小さく笑うと四ノ宮くんが優しい目で笑いながら頬を染めた
「春歌ちゃんの笑った顔はお星様より輝いてます」
(今、睦月笑った…?)
(あいつ笑ったら結構可愛いじゃん)
私達2人の様子を周りで伺っている中から、ぼそぼそと話し声が四ノ宮くんの耳に入る
すると、その大きな身体で私を覆い隠す
「今だけ、僕が独り占めです」
『……え…』
私の身体の2回りは大きな身体に覆われて、私の世界が四ノ宮くんで埋まる
目の前に四ノ宮くんしか見えなくなって、その身体の向こうには沢山のクラスメイトがいるのにまるで2人だけの世界のように錯覚する
恥ずかしくて、どこに目をやればいいのか分からず四ノ宮くんのブレザーの第2ボタンに目をやる
すると頭の上から優しい声が、少しの吐息と共に聞こえる
「僕の顔を見て」
どきどきしながらそっと目を合わせると、にこっと微笑んで
声に出さずに口をぱくぱくとする
す き で す
『ーーっ!』
驚きと嬉しさでどうしたらいいか分からない
何か言わなきゃ…っ
そう思うのに声にならず、あ…う…っと焦って変な音をあげる
するとふふっと笑って、また四ノ宮くんが口をぱくぱくさせる
えっと…
春歌…ちゃん、は…ぼ く の こ と す き で す か
"春歌ちゃんは僕のこと好きですか"だ
『す、好きー
思わず大きな声で叫んでしまって途中で四ノ宮くんの手で塞がれる
あ、そっか…
皆に聞かれたらまずいんだよね
そう思い直し、私も口をぱくぱくとさせる
す き で す
生まれて初めての告白に顔が熱くてたまらない
恥ずかしいような嬉しいような気持ちで、なぜだかじわっと涙が溢れてくるのを感じた
そんな私の手を取って、四ノ宮くんは
「那月って呼んでください。これから…よろしくお願いしますね」
と優しく笑ってくれた
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那っちゃんの甘で、主人公が無口で照れ屋という設定を頂いて書かせて頂きました。
那っちゃんはインスピレーションで人の内側の大事な部分を見抜いてくれる人なんじゃないかな~と思って、わざとこんな感じにしました。
リクエストありがとうございました!!
2012/1/8 蒼
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