少し距離を近づけて
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「お待たせ~!」
彼氏と待ち合わせをしていたらしい女の子が走ってきて、彼の腕に飛びついた
(沢山人がいる駅中で凄いなぁ…)
そんな風に思いながらも、幸せそうに歩いていくそのカップルを羨ましく思ってしまう
真斗と付き合い始めてから2ヶ月
お互い忙しいとはいえ、何度かデートしているが2人共奥手で普通のカップルのように人がいるところでイチャつくなんて出来なかった
真斗がアイドルだから、バレたらまずいっていうのもあるけどそれ以上にお互いガチガチで…
2ヶ月も付き合っているのに、手すら繋げていない
(さっきの彼氏、嬉しそうに笑ってたな…)
もし私が同じように、真斗に抱きついたらどんな顔するだろうか
困らせるかな
公衆の面前で破廉恥な!って怒るかな…
(うーん、真斗なら有りうる…)
それとも…
そんなことを考えながら、真斗との待ち合わせ場所に向かっていると彼の姿が見えた
どんなに離れていても沢山の人混みでも、一瞬で見つけてしまう
(かっこいい…)
ドキドキと遠目から眺めてしまう
(勇気を出して、さっきの女の子みたいに抱きついてみようか)
真斗がどんな反応をするかという好奇心もあるけど、もっと真斗に近づきたい
そんな想いから、決心して走って彼に近づいてみる
『真斗!』
「! 春歌」
私に気付いた彼がこちらへ笑顔で振り返る
『お…お待たせ!』
思い切って、真斗の腕に抱きついた
「!!」
ドキドキして顔が見れない
心臓がバクバクいっている
どんな顔してるだろうか、嫌そうにしてたらどうしよう
引いてないかな…
そんなことを考えながら、そろりと顔を覗いて見ると
真斗は赤面して固まっていた
『ご…ごめん、嫌だった?』
急いで離れようとすると、ぐっと手を握り引き戻された
『!』
彼の腕に寄り添う体制になって、更にドキドキが増した
「……嫌なわけないだろう。少し…その、驚いただけだ。こういうことには慣れてないのでな」
『…。よかった』
「え?」
『あっえっと…!ま、真斗と…もっと近付きたいと思ったの。さっき、他のカップルがこうしていて、なんていうか羨ましくて。でも嫌がられたらどうしようってドキドキしてたから……。嫌がられなくてよかった』
嫌がらないでくれた
そのことに少し安心して微笑むと、真斗は耳まで赤く染めながらもとても柔らかく笑いかけてくれた
「好きな者に抱きつかれて嫌なわけないだろう…むしろ嬉しい。俺もお前ともっと近づけたらと思っていた」
今日は手を繋いで歩かないか、と私よりずっと大きな手のひらが差し出された
頬を染めながらも笑って握り返す
「こういうのは照れくさい上に緊張してしまうな。だが…とても幸せな気持ちで満たされる」
嬉しそうに微笑んでくれた真斗の顔を見て、私も幸せで包まれた
2015/4/1
彼氏と待ち合わせをしていたらしい女の子が走ってきて、彼の腕に飛びついた
(沢山人がいる駅中で凄いなぁ…)
そんな風に思いながらも、幸せそうに歩いていくそのカップルを羨ましく思ってしまう
真斗と付き合い始めてから2ヶ月
お互い忙しいとはいえ、何度かデートしているが2人共奥手で普通のカップルのように人がいるところでイチャつくなんて出来なかった
真斗がアイドルだから、バレたらまずいっていうのもあるけどそれ以上にお互いガチガチで…
2ヶ月も付き合っているのに、手すら繋げていない
(さっきの彼氏、嬉しそうに笑ってたな…)
もし私が同じように、真斗に抱きついたらどんな顔するだろうか
困らせるかな
公衆の面前で破廉恥な!って怒るかな…
(うーん、真斗なら有りうる…)
それとも…
そんなことを考えながら、真斗との待ち合わせ場所に向かっていると彼の姿が見えた
どんなに離れていても沢山の人混みでも、一瞬で見つけてしまう
(かっこいい…)
ドキドキと遠目から眺めてしまう
(勇気を出して、さっきの女の子みたいに抱きついてみようか)
真斗がどんな反応をするかという好奇心もあるけど、もっと真斗に近づきたい
そんな想いから、決心して走って彼に近づいてみる
『真斗!』
「! 春歌」
私に気付いた彼がこちらへ笑顔で振り返る
『お…お待たせ!』
思い切って、真斗の腕に抱きついた
「!!」
ドキドキして顔が見れない
心臓がバクバクいっている
どんな顔してるだろうか、嫌そうにしてたらどうしよう
引いてないかな…
そんなことを考えながら、そろりと顔を覗いて見ると
真斗は赤面して固まっていた
『ご…ごめん、嫌だった?』
急いで離れようとすると、ぐっと手を握り引き戻された
『!』
彼の腕に寄り添う体制になって、更にドキドキが増した
「……嫌なわけないだろう。少し…その、驚いただけだ。こういうことには慣れてないのでな」
『…。よかった』
「え?」
『あっえっと…!ま、真斗と…もっと近付きたいと思ったの。さっき、他のカップルがこうしていて、なんていうか羨ましくて。でも嫌がられたらどうしようってドキドキしてたから……。嫌がられなくてよかった』
嫌がらないでくれた
そのことに少し安心して微笑むと、真斗は耳まで赤く染めながらもとても柔らかく笑いかけてくれた
「好きな者に抱きつかれて嫌なわけないだろう…むしろ嬉しい。俺もお前ともっと近づけたらと思っていた」
今日は手を繋いで歩かないか、と私よりずっと大きな手のひらが差し出された
頬を染めながらも笑って握り返す
「こういうのは照れくさい上に緊張してしまうな。だが…とても幸せな気持ちで満たされる」
嬉しそうに微笑んでくれた真斗の顔を見て、私も幸せで包まれた
2015/4/1
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