相談料、確かに
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「ねぇ、真斗…ぎゅ~~~ってして」
春歌が突然、寂しそうな不安気な表情で立ったまま俺に小さくお願いした
「ああ。こっちに来い」
ゆっくりと歩いて俺のいるソファへと来る
ぎゅっ…!
と春歌を腕の中に抱きしめる
「……」
「何かあったのか?」
俺の腕の中で春歌はずっと混沌とした表情を浮かべている
「今日…友達と喧嘩したの」
「喧嘩?なぜだ?」
「大したことじゃないんだけど…友達の言い方にカチンときて1人で帰ってきちゃった」
「そうか…詳しい事情はわからないが、春歌は仲直りしたいんだな」
「えっ?べ、別にそんなこと言ってないよ!だって全く私が悪くないわけじゃないけど、あの言い方はやっぱり許せないし…!」
「では何故落ち込んでいる?」
「それは…なんか釈然としない…から…」
「釈然としないのは後悔しているからではないのか」
「……」
春歌は黙ったまま俯いている
「春歌」
「何…?」
「俺には正直、友達と呼べる存在がこれまでいなかった」
「……」
「今も友達だと言い切れる存在がいるのかは俺にもよく分からない。だけど、春歌やアイツ等のような大切だと思える存在が俺には出来た」
「…私も真斗が大切だよ」
「ありがとう。
俺には譲れないものがある。だけど大切な存在を失ってしまうくらいなら、俺は俺のプライドや意地を捨てることも時に大切ではないかと思っている」
「…うん」
「春歌にも友達にも譲れないものがあるからぶつかってしまうのだろう。だが、春歌はこのままでいいのか…?」
「このままは嫌だよ…
だけど…っ!あっちの言い方も本当に許せなくて…っ!!」
「何も全面的にこちらから折れろと言っているわけじゃない。自分が正しいと思うことは貫き、間違っていたと思うことはきちんと謝罪すればいい。
春歌の素直な気持ちを伝えればきっと友達も分かってくれるだろう」
「そっか…。じゃあ明日友達に…謝るし、怒ってくる!」
「ああ、その意気だ」
「相談乗ってくれてありがとう、真斗
おかげでなんかモヤモヤが晴れたよ」
「そうか、それは良かった。では、相談料を頂くとしよう」
「えっ!そ、相談料…!?」
チュッ
「…確かに」
「……相談料って…今の?」
「そうだ」
「…真斗。自分でしといて顔真っ赤だよ」
「…が、柄ではなかったか」
くすっ
「うん、ちょっとね」
「やっと笑ったな」
「え…」
「とにかく…春歌なら大丈夫だ。
自分と友達を信じて想いをぶつけてくるといい。
仲直り、出来るといいな」
「うん!頑張るよ!ありがとう、真斗」
春歌が突然、寂しそうな不安気な表情で立ったまま俺に小さくお願いした
「ああ。こっちに来い」
ゆっくりと歩いて俺のいるソファへと来る
ぎゅっ…!
と春歌を腕の中に抱きしめる
「……」
「何かあったのか?」
俺の腕の中で春歌はずっと混沌とした表情を浮かべている
「今日…友達と喧嘩したの」
「喧嘩?なぜだ?」
「大したことじゃないんだけど…友達の言い方にカチンときて1人で帰ってきちゃった」
「そうか…詳しい事情はわからないが、春歌は仲直りしたいんだな」
「えっ?べ、別にそんなこと言ってないよ!だって全く私が悪くないわけじゃないけど、あの言い方はやっぱり許せないし…!」
「では何故落ち込んでいる?」
「それは…なんか釈然としない…から…」
「釈然としないのは後悔しているからではないのか」
「……」
春歌は黙ったまま俯いている
「春歌」
「何…?」
「俺には正直、友達と呼べる存在がこれまでいなかった」
「……」
「今も友達だと言い切れる存在がいるのかは俺にもよく分からない。だけど、春歌やアイツ等のような大切だと思える存在が俺には出来た」
「…私も真斗が大切だよ」
「ありがとう。
俺には譲れないものがある。だけど大切な存在を失ってしまうくらいなら、俺は俺のプライドや意地を捨てることも時に大切ではないかと思っている」
「…うん」
「春歌にも友達にも譲れないものがあるからぶつかってしまうのだろう。だが、春歌はこのままでいいのか…?」
「このままは嫌だよ…
だけど…っ!あっちの言い方も本当に許せなくて…っ!!」
「何も全面的にこちらから折れろと言っているわけじゃない。自分が正しいと思うことは貫き、間違っていたと思うことはきちんと謝罪すればいい。
春歌の素直な気持ちを伝えればきっと友達も分かってくれるだろう」
「そっか…。じゃあ明日友達に…謝るし、怒ってくる!」
「ああ、その意気だ」
「相談乗ってくれてありがとう、真斗
おかげでなんかモヤモヤが晴れたよ」
「そうか、それは良かった。では、相談料を頂くとしよう」
「えっ!そ、相談料…!?」
チュッ
「…確かに」
「……相談料って…今の?」
「そうだ」
「…真斗。自分でしといて顔真っ赤だよ」
「…が、柄ではなかったか」
くすっ
「うん、ちょっとね」
「やっと笑ったな」
「え…」
「とにかく…春歌なら大丈夫だ。
自分と友達を信じて想いをぶつけてくるといい。
仲直り、出来るといいな」
「うん!頑張るよ!ありがとう、真斗」
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