気付かない君なんて
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それは日曜日の午後、テスト期間中のことだった
ボクがわざわざ教えてあげてるというのに、勉強に飽きた春歌がふと口を開いた
『藍ちゃんて好きな子いるの?』
「いない」
『いないんだ~…』
「何、急に」
『ううん、別に。そっか、いないんだ』
春歌は少し嬉しそうに微笑む
馬鹿じゃない?何考えてるかバレバレだよ
『何笑ってるの?藍ちゃん』
「えっ…?」
今、ボク笑ってたの…?
どうして?
『なんか嬉しいことあった?』
「嬉しいこと…?」
そんなの別にないよ
だって今ボクはただ春歌と会話してただけで
そうだ
きっと春歌が笑ってるのを見てつられてしまっただけで
春歌が笑うとボクも嬉しいなんて
そんなの
意味わかんないよ
もしかして
今の変な気持ちが"好き"という感情?
「ねぇ、春歌」
『え、何?』
「ボクのこと、好き?」
『え…っ!!』
春歌の顔がぼんっと火を噴いたように赤くなる
ボクの中の何かが咲いた
そっか
この熱い何かが…"好き"
「ボク夢を見たんだ、春歌の夢」
『わ…私の夢?』
ほんとに不思議そうにきょとんとした顔でボクをみる
「うん、ボクが夢を見るなんて…なんでだと思う?」
『え…な、なんでだろぉ…』
くすっ
「君ってやっぱり処理速度遅いよ」
『うう…だって…ねぇねぇ、答えは?なんで?』
「その笑顔」
『え?笑顔??』
「これ以上はヒントあげないよ、自分で考えてよね」
『えぇ~藍ちゃんの意地悪っ!!』
「そんなことより早くこっちの答えも出して」
ボクはこつこつ、とシャーペンで教科書を叩く
『はぁ~い』
その後も春歌はボクの気持ちに全然気づかなく
"ねぇねぇ"と笑顔で繰り返し答えを聞いてきた
なんで気付かないのさ
もう知らないよ
こんな気持ち、なんでなのかボクが知りたいくらいだ
伝えたいけど全然気付かないのが気に食わないから
まだ教えてあげないよ
ボクがわざわざ教えてあげてるというのに、勉強に飽きた春歌がふと口を開いた
『藍ちゃんて好きな子いるの?』
「いない」
『いないんだ~…』
「何、急に」
『ううん、別に。そっか、いないんだ』
春歌は少し嬉しそうに微笑む
馬鹿じゃない?何考えてるかバレバレだよ
『何笑ってるの?藍ちゃん』
「えっ…?」
今、ボク笑ってたの…?
どうして?
『なんか嬉しいことあった?』
「嬉しいこと…?」
そんなの別にないよ
だって今ボクはただ春歌と会話してただけで
そうだ
きっと春歌が笑ってるのを見てつられてしまっただけで
春歌が笑うとボクも嬉しいなんて
そんなの
意味わかんないよ
もしかして
今の変な気持ちが"好き"という感情?
「ねぇ、春歌」
『え、何?』
「ボクのこと、好き?」
『え…っ!!』
春歌の顔がぼんっと火を噴いたように赤くなる
ボクの中の何かが咲いた
そっか
この熱い何かが…"好き"
「ボク夢を見たんだ、春歌の夢」
『わ…私の夢?』
ほんとに不思議そうにきょとんとした顔でボクをみる
「うん、ボクが夢を見るなんて…なんでだと思う?」
『え…な、なんでだろぉ…』
くすっ
「君ってやっぱり処理速度遅いよ」
『うう…だって…ねぇねぇ、答えは?なんで?』
「その笑顔」
『え?笑顔??』
「これ以上はヒントあげないよ、自分で考えてよね」
『えぇ~藍ちゃんの意地悪っ!!』
「そんなことより早くこっちの答えも出して」
ボクはこつこつ、とシャーペンで教科書を叩く
『はぁ~い』
その後も春歌はボクの気持ちに全然気づかなく
"ねぇねぇ"と笑顔で繰り返し答えを聞いてきた
なんで気付かないのさ
もう知らないよ
こんな気持ち、なんでなのかボクが知りたいくらいだ
伝えたいけど全然気付かないのが気に食わないから
まだ教えてあげないよ
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