気持ちの境界線
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「おい、ちょっと来い」
『!』
レオナ寮長に右腕を掴まれ引っ張られる
と、同時に
もう片方の腕をガシッとジェイド先輩に掴まれた
「何処へ?」
「てめぇには関係ねぇ」
「先程申し上げましたが関係があります」
私を間に挟んでバチバチと火花を散らせてる
流石に周りの人達もこの騒動に気付いてざわざわと騒めき始めた
「離せ」
「嫌ですね」
レオナ寮長とジェイド先輩に両側から腕を引っ張られる
『痛い痛い痛い!千切れるっ!!!』
筋肉ムキムキのライオン男と
2メートル近くある体格のいい男に両側から引っ張られ肩から腕が抜けてしまいそう
痛くて涙出てきた
『痛い!痛いってば……!』
「お前が離せよ」
「断ります、貴方が離せば解決しますよ」
痛い…!めちゃくちゃ痛い!
痛いって言ってんのに…!!
ブチッー
私の中で何かが切れた
『い…いい加減にしろおお!!』
火事場の馬鹿力みたいなものか
普段ならこの2人の力に勝てる筈もないのだけど、窮地に立たされて自分でも信じられない程の力を発揮して腕を振り払った
『ほんっっとにもう何なんですか!
他の脅威から守ってくれる!?私にとって今1番厄介なのは貴方達ですよ!
大体レオナ寮長もジェイド先輩も私の話聞かないし気持ち無視だし…
そんな人達に守って貰わなくて結構ですっ!!
もう私に構わないでください!!』
突然ブチ切れて大声で捲し立てる私に、周りの人は勿論、レオナ寮長もジェイド先輩も呆気に取られ
珍しく何も言わずにその場に立ち尽くした
はっ…!
しまった…
『し、失礼します…!!』
急いでトレーを戻して、そそくさと食堂から出る
ああ…
ああああああ…!!
やってしまったああ~~…!
余りにも腹立って言いたいことそのままぶちまけてしまった…
でも本当のことだし
少しすっきりした…
***
「あっ居た!レオナさん!」
「…ラギーか」
「もうとっくの前に朝食食べ終わってるのになんでこんなとこ居るんスか。早く教室に…」
「サボる。付いてくんな」
「ちょっとレオナさん!?…あーぁ、行っちゃった。今日は随分機嫌悪いな」
「ジェイド」
「アズール…見てたんですね」
「何の騒ぎかと思ったら…どういう事です?
まさか先日言ってた"好きな人が出来ました"というのは冗談では無かったのですか」
「はい。ですが…嫌われてしまったかもしれません。
すみません、アズール。気分が優れないので保健室に行ってきます」
「…分かりました」
ジェイドはふらふらと歩きながら食堂を出た
「……。仕事に支障をきたすようなら、あの監督生をどうにかしなくては」