気持ちの境界線
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「おい、おい…!」
『…え?』
「俺の部屋」
頭の中でぐるぐる自問自答してるうちにいつの間にかレオナの部屋に戻って来てた
『あ、ありがとう…?』
…ん?なんで降ろさないの?
「……お前、今何考えてた?」
『え!?』
貴方が私を好きなのかどうか考えてましたけど…!
なんて言えるわけない…!!
『べ、別に何も…』
「嘘つくな、顔赤くしてたぞ」
嘘、恥ずかしい!
ていうかそれより…
『あの…部屋着いたし降ろして』
「俺の質問に答えろ」
『このまま!?』
「答えるまで降ろさない」
な、何それ…
重いって言った癖に…
『ほんとにボーッとしちゃってただけだよ』
「……」
ジッと私の顔を見てくる
抱きかかえられてるからいつもより距離が近過ぎる!
『レオナ…近い!』
顔が赤くなってくのが自分でも分かる
全く目を反らさずに見つめ続けられてる…
た、耐えられない…!
『れ、レオナのこと考えてた!』
「…は」
そう言うと目を丸く見開いた
好きかどうか、とは言えないけど嘘じゃない
『…ほんとだよ』
レオナは私の考えが透けて分かるって言ってた
本当のことを言ってると信じて貰えるように見つめ返した
「……!」
ドサッー
いきなり手を放されて床に尻餅をつく
『いたっ!…もう、ゆっくり降ろしてよ!』
「……」
レオナを見るとまだ目を見開いたまま何処か遠くを見てる
いや、どこも見てない…かも
少し頬が赤い…?
『……』
「……」
な、なにこの空気…
よく分からないけど気まずい…
そう思ってるとレオナが屈んでまたグイッと顔を近づけて見つめてきた
『!』
な、なんなの!?
今度は何!?
「俺のことって…なんだ」
『えっ』
「俺のこと考えてたんだろ、何をだ」
『……!!』
そこ追及する!?
ど、どうしよう…さっきは嘘付いてないしなんとか乗り切れたと思ったのに!
毛がフサフサだなーって…いや、唐突すぎる
筋肉凄いなーって…いやいや、変態みたいじゃん!
目の色綺麗だなーって…いやいやいやいや!ナンパか!!口説いてるみたいじゃん!!
「おい、今誤魔化そうと色々考えてんだろうが無駄だぞ」
『-っ!』
「嘘かどうかは目を見れば分かるからな」
『……!!』
そ、そんなこと言われたって…
待って、それより今も私の考え透けてるってこと?
じゃあ"レオナが私を好きなのかどうかについて考えてた"ってのも透けてるんじゃ…!?
「ほら、早く言っちまえ」
近い!ガン見されてる…
透けてる!?
『と…』
「と?」
『透視しないでーーー!!!』
ドンッと両手でレオナを突き飛ばした
「いってぇな!」
『あ、ご、ごめん…今のは思わず!レオナが私の頭の中透けてるって言ってたから!』
「……俺に透けたらそんなに恥ずかしい事か」
『………うん』
小さな声で返事をしながら頷いた
もう今十分に恥ずかしいんだけど
突き飛ばしておいてレオナの顔を見れない
私の視界は彼の足までで精一杯、それ以上は見れそうにない
彼が床に手をついてこちらに近づいてくる
透けたら嫌だ!
そう思って両手で顔を隠す
「手、どけろよ」
『…嫌』
「…いいから」
彼が私の腕を掴んでゆっくり顔から剥がす
透けちゃう…
両手を剥がされてすかさず俯いて顔を隠す
『見ちゃダメ…!』
「……ユウ」
顎に彼の指がかかり、ゆっくり顔を上げさせられる
ぎゅうう…っと強く目を瞑る
効果があるかなんてわからないけど、私の最後の抵抗
『………レオナ、お願い…見ないで』
顔は真っ赤で、頭は真っ白になりそうな程恥ずかしくて
じわっと涙が出てきた
目を瞑っているが彼が凄く至近距離にいるのが気配で分かる
彼が手をついたのか、ギシッーと床が軽く軋む音がした
チュッー
『…ー!?』
今、もしかして…
驚いて思わず目を開けてしまう
すると当然レオナの顔が目の前にあって
緑の瞳が私を見つめながら吐息が当たる
「ユウ、好きだ」