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リーチ兄弟に案内されて鏡の間からオクタヴィネル寮に向かった
『えっ海の中!?』
思わず口を両手で塞ぐ
「フフ、心配しなくても呼吸できますよ」
『あ、ほんとだ…』
「ねぇ凄い凄い?本物みたいでしょ~」
『はい!とっても綺麗です!!』
本物の海の中と見紛う程、大きな貝殻の形をした建物がいくつかありその建物の中が照明で照らされてキラキラとしている
周りには海藻が揺らめいていてまるで竜宮城に来たみたい
『海底神殿みたい…』
「……」
(以前なんでもない日のお茶会をした時同様、目を輝かせて見惚れている
なんて愛おしい表情をするんでしょうね)
「モストロ・ラウンジはもっとキラキラしてるよ~こっちこっち!」
『楽しみです!』
入口から通路を抜けてモストロ・ラウンジに着いた
少し暗めの室内の中、各テーブルと壁際の照明がまるで海底で本物の海月が浮いてるかのように輝いている
大きな一面ガラス張りの水槽が室内の照明で薄っすらと照らされ小魚達が泳いでいるのが見える
オクタヴィネル寮生はこのカフェを運営しているようで、寮生達が白と黒、アクセントに紫で統一されたシックな服装で料理やドリンクを運んでおり店内ではジャズが流れている
『カフェっていうよりバーみたいな雰囲気ですね』
「こちらにどうぞ」
「オレ、アズール呼んでくる~」
1人なのに真ん中の大きなテーブルに案内されそうになり慌てて断った
『いえあの、1人なのであちらのカウンターでお願いします』
「そうですか…?」
大人な雰囲気のカフェに場違いな気がして、若干早歩きでカウンター席に座った
「ああ、すみません。カウンターが良いそうなのでこちらの予約席開放して下さい」
ジェイド先輩が歩いてる寮生に声を掛けて指示している
『席取っておいてくれたのにすみません』
わざわざ予約してくれてたんだ
有難いけど3人以上座れそうなあんな大きな席に1人で座ったら目立ちすぎて居たたまれなくなっちゃう
「何か飲まれますか」
ニコッと笑いながらジェイド先輩がカウンター内に入り、私の前に可愛い貝殻の形をしたコースターを出した
『あっえっと…ごめんなさい、私マドルを持ってなくて』
「フフフ、ご安心を。私が招待したのですからお金は取りませんよ」
『有難うございます……一応聞きますけどソフトドリンクですよね』
「面白い事を仰いますね、勿論未成年の健全な店ですよ」
本当かなぁ…
こんな大人な雰囲気のお店でジュースが出てくる方が逆に想像つかない
「宜しければ私がチョイスしても?」
『わぁ、お任せで!ってやつですね。お願いします!』
メニューに何があるのか把握してないということもあるけど
何が出てくるか分からないお任せってサプライズ感があってワクワクしちゃうな
「畏まりました」
冷蔵庫からパックを取り出しグラスへ白色の液体が注がれた
なんだろう…牛乳かな?
ジェイド先輩はカウンターの棚にあるボトルをいくつか取って順々にグラスへ注いでいく
その鮮やかな手付きがとても大人びて見える
今日は初めて見るカフェ用の服装のせいかな
1歳しか違わない筈なのにずっと年上の人みたい
かっこいいな…
「お待たせ致しました」
スッ…とコースターの上に置かれたグラスの中は、下から白・赤・ピンクそして透明のグラデーションになっている
『わあぁ!綺麗だし可愛いっ!!』
(また目を輝かせている…無邪気な人ですね)
『頂きます』
グラスに口をつけてゆっくり飲むと甘酸っぱい味が口いっぱいに広がる
『あっイチゴ!』
「正解です」
『あと…』
もう一度口に含む
『分かった!ヨーグルトと炭酸!!』
「フフフ、本当に可愛らしい人ですね」
『えっ』
顔がボッと赤くなるのを感じた
『あ…すみません、はしゃいじゃって恥ずかしい』
「ここが本当にバーだったなら貴女を酔わせていましたよ」
『あの…』
な…なんで…
ジェイド先輩はこっちが照れてしまうような言葉をサラッといつもの笑顔で言うから、からかわれているのか本気なのか分からない
でも私が照れているのを分かっていて言葉を続ける先輩はちょっと意地悪だなって思う
「貴女がユウさん?」
『はい?』
後ろから名前を呼ばれて振り返ると銀色の髪に薄青の目をした男性が立っていた
『…オクタヴィネル寮長さん!は、初めまして』
ナイスタイミングの助け舟…!と思ったけど、
寮長自ら挨拶に来てくれるなんてまた違う意味で委縮してしまう
ニコッと笑って両手を広げ、歓迎しているというジェスチャーを取りながらカツカツと靴音を鳴らしながら近づいてくる
「これはこれは、ようこそモストロ・ラウンジへ!
楽しんで頂けてますか」
振り返って目が合った瞬間、少し冷たい目をしていた気がしたんだけど……気のせいかな?
『は、はい!とっても素敵なカフェですね』
「有難う御座います。申し遅れました、私このモストロ・ラウンジの支配人をしております
アズール・アーシェングロットです。お見知り置きを」
『ユウです、宜しくお願いします』
ぺこりと会釈するが見ていない様子で横の席に座る
「ジェイド、店内が混んで来ました。ユウさんのお相手は私が」
分かりますね、と付け加えるとジェイド先輩は一瞬躊躇ったが畏まりましたと言って店員を呼んでいる席へ向かう
ジェイド先輩行っちゃうのか…
寮長と2人きり…緊張するなぁ
「ユウさん」
『は、はい!』
「貴女のお話はジェイドから聞いております」
『……』
男装してるけど本当は女性ってことだよね…
「もし貴女が本当の姿を隠すのに苦労されてるなら…この私なら助ける事が出来ます」
『ど…どういう意味ですか?』
「詳しくは奥のVIPルームでしましょう、どうぞこちらに」
『……』
『えっ海の中!?』
思わず口を両手で塞ぐ
「フフ、心配しなくても呼吸できますよ」
『あ、ほんとだ…』
「ねぇ凄い凄い?本物みたいでしょ~」
『はい!とっても綺麗です!!』
本物の海の中と見紛う程、大きな貝殻の形をした建物がいくつかありその建物の中が照明で照らされてキラキラとしている
周りには海藻が揺らめいていてまるで竜宮城に来たみたい
『海底神殿みたい…』
「……」
(以前なんでもない日のお茶会をした時同様、目を輝かせて見惚れている
なんて愛おしい表情をするんでしょうね)
「モストロ・ラウンジはもっとキラキラしてるよ~こっちこっち!」
『楽しみです!』
入口から通路を抜けてモストロ・ラウンジに着いた
少し暗めの室内の中、各テーブルと壁際の照明がまるで海底で本物の海月が浮いてるかのように輝いている
大きな一面ガラス張りの水槽が室内の照明で薄っすらと照らされ小魚達が泳いでいるのが見える
オクタヴィネル寮生はこのカフェを運営しているようで、寮生達が白と黒、アクセントに紫で統一されたシックな服装で料理やドリンクを運んでおり店内ではジャズが流れている
『カフェっていうよりバーみたいな雰囲気ですね』
「こちらにどうぞ」
「オレ、アズール呼んでくる~」
1人なのに真ん中の大きなテーブルに案内されそうになり慌てて断った
『いえあの、1人なのであちらのカウンターでお願いします』
「そうですか…?」
大人な雰囲気のカフェに場違いな気がして、若干早歩きでカウンター席に座った
「ああ、すみません。カウンターが良いそうなのでこちらの予約席開放して下さい」
ジェイド先輩が歩いてる寮生に声を掛けて指示している
『席取っておいてくれたのにすみません』
わざわざ予約してくれてたんだ
有難いけど3人以上座れそうなあんな大きな席に1人で座ったら目立ちすぎて居たたまれなくなっちゃう
「何か飲まれますか」
ニコッと笑いながらジェイド先輩がカウンター内に入り、私の前に可愛い貝殻の形をしたコースターを出した
『あっえっと…ごめんなさい、私マドルを持ってなくて』
「フフフ、ご安心を。私が招待したのですからお金は取りませんよ」
『有難うございます……一応聞きますけどソフトドリンクですよね』
「面白い事を仰いますね、勿論未成年の健全な店ですよ」
本当かなぁ…
こんな大人な雰囲気のお店でジュースが出てくる方が逆に想像つかない
「宜しければ私がチョイスしても?」
『わぁ、お任せで!ってやつですね。お願いします!』
メニューに何があるのか把握してないということもあるけど
何が出てくるか分からないお任せってサプライズ感があってワクワクしちゃうな
「畏まりました」
冷蔵庫からパックを取り出しグラスへ白色の液体が注がれた
なんだろう…牛乳かな?
ジェイド先輩はカウンターの棚にあるボトルをいくつか取って順々にグラスへ注いでいく
その鮮やかな手付きがとても大人びて見える
今日は初めて見るカフェ用の服装のせいかな
1歳しか違わない筈なのにずっと年上の人みたい
かっこいいな…
「お待たせ致しました」
スッ…とコースターの上に置かれたグラスの中は、下から白・赤・ピンクそして透明のグラデーションになっている
『わあぁ!綺麗だし可愛いっ!!』
(また目を輝かせている…無邪気な人ですね)
『頂きます』
グラスに口をつけてゆっくり飲むと甘酸っぱい味が口いっぱいに広がる
『あっイチゴ!』
「正解です」
『あと…』
もう一度口に含む
『分かった!ヨーグルトと炭酸!!』
「フフフ、本当に可愛らしい人ですね」
『えっ』
顔がボッと赤くなるのを感じた
『あ…すみません、はしゃいじゃって恥ずかしい』
「ここが本当にバーだったなら貴女を酔わせていましたよ」
『あの…』
な…なんで…
ジェイド先輩はこっちが照れてしまうような言葉をサラッといつもの笑顔で言うから、からかわれているのか本気なのか分からない
でも私が照れているのを分かっていて言葉を続ける先輩はちょっと意地悪だなって思う
「貴女がユウさん?」
『はい?』
後ろから名前を呼ばれて振り返ると銀色の髪に薄青の目をした男性が立っていた
『…オクタヴィネル寮長さん!は、初めまして』
ナイスタイミングの助け舟…!と思ったけど、
寮長自ら挨拶に来てくれるなんてまた違う意味で委縮してしまう
ニコッと笑って両手を広げ、歓迎しているというジェスチャーを取りながらカツカツと靴音を鳴らしながら近づいてくる
「これはこれは、ようこそモストロ・ラウンジへ!
楽しんで頂けてますか」
振り返って目が合った瞬間、少し冷たい目をしていた気がしたんだけど……気のせいかな?
『は、はい!とっても素敵なカフェですね』
「有難う御座います。申し遅れました、私このモストロ・ラウンジの支配人をしております
アズール・アーシェングロットです。お見知り置きを」
『ユウです、宜しくお願いします』
ぺこりと会釈するが見ていない様子で横の席に座る
「ジェイド、店内が混んで来ました。ユウさんのお相手は私が」
分かりますね、と付け加えるとジェイド先輩は一瞬躊躇ったが畏まりましたと言って店員を呼んでいる席へ向かう
ジェイド先輩行っちゃうのか…
寮長と2人きり…緊張するなぁ
「ユウさん」
『は、はい!』
「貴女のお話はジェイドから聞いております」
『……』
男装してるけど本当は女性ってことだよね…
「もし貴女が本当の姿を隠すのに苦労されてるなら…この私なら助ける事が出来ます」
『ど…どういう意味ですか?』
「詳しくは奥のVIPルームでしましょう、どうぞこちらに」
『……』