一緒に笑える王子様
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花婿騒動が一件落着し、各々の寮へ帰宅する事になった
「全く人騒がせな幽霊だったなー」
『うん、でも花嫁の気持ちもちょっと分かるかな』
「え、ユウも身長180cm以上が理想とか言っちゃう?今から毎日牛乳飲んで伸ばします?」
『あはは、違うよ!そうじゃなくて、いつか自分にとっての王子様が現れないかなって思う気持ち。
女の子は皆小さい頃お姫様になる夢をみるものだと思うから…その無念で彷徨っちゃったのはなんとなく分かるかなぁって』
「ふぅん、そういうもんか…
まぁその点ユウはもう探し回らなくていいからラッキーじゃん」
『え、どっかに居た?』
「ほらほら、目の前にこんなにかっこいい王子が居るだろ!」
『え、どこ?』
「辺りを見渡すな!喧嘩売ってんのか!」
『あはは、でも確かに今日のエースはカッコ良かったよ!』
「だろ?自分でも鏡見た時中々様になってんじゃねって思ったわ〜」
『花婿衣装も似合ってるけど、さっきの言葉』
「あぁ…アレね」
『一緒に笑ったり泣いたり出来る人って言葉、素敵だなって思った』
「あ、惚れ直しちゃった感じ?」
『もう!人が折角褒めてるのにすぐ茶化すんだから…』
「……あの言葉さ」
『うん?』
「お前のこと想って言ったんだ」
『え…』
「まだ学生だし結婚とか考えた事なかったけど、もし結婚するならユウと一緒に笑ったり泣いたりしながら生きていきたいって思った」
『エース…』
エースは少し照れ臭くなったのか頭を掻きながら顔を背けた
「ま、そんだけ!」
『…私もあの言葉聞いた時、笑ってるエースの横に居る人が私だったらいいなって思った』
「……」
エースは緑の上に膝を着けて私の前に跪いた
そっと両手で私の手を取ると、甲にキスを落とした
『え、エース…』
キスされた場所がじんわり熱く感じる
エースの顔を見るといつもより少し真剣な表情をしていた
「オレなりの決意表明。
卒業してまだそう思っててくれたらそん時もう一度改めて言う」
『待ってる…』
「ま、まぁ…オレ以上の奴は居ないと思うけどな〜
逃したら一生後悔しちゃうかもよ?」
『うわ〜自信過剰〜』
2人して顔を見合わせて笑って夜道の中こっそり手を繋いで帰った
この日の約束が叶うのはもう少し先のお話
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