ホラバス
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
暗がりで一人蹲り噎び泣く童がいた。
「どうかしたのか?」
俺の存在に気づいた童はかすれた声で言った。
ーーひとりはさびしい
「そうだな、一人は寂しい」
俺も暗闇の中で一人だった。
ーーあのコがいないと
「俺もだ、俺も主がいないと」
主が本丸に訪れるまで。
ーーでも、どこにもいない……みつからないの
「そうか、なら俺も共に探そう。一人より二人で探した方がよいだろう?」
主が俺を見つけてくれたのだ、俺が主の……主の為の三日月宗近だったのだと。
ーーいっしょにさがしてくれるの……?
「ああ」
見つけよう、この童が探すコを。
ーーこっち、こっち!
「これこれ、走るとあぶないぞ?」
走り出した童を追って暗闇のさらに奥へと足を進める。
見つけよう……あの時の、主の様に。