game review
ハーヴェステラ クリア感想と考察
2023/03/16 00:00ネタバレ満載ですのでご注意ください
【全体的な感想】
安定人気の生活シミュレーション+ちょっとしたストーリーも楽しめる作品かと思いきや、ガッツリ本格ストーリーのRPG+金策や回復アイテム作成目的で農業をやるゲームでした
序盤は世界観が思いっきりファンタジーなのに宇宙船?が落ちてきて全身防護スーツのアリアが乗っていたり、あちこちに先進文明の遺物が見られたり、謎の匂わせ方が上手くて続きが気になる導入
そして3話からはずっとクライマックスで農業やってる場合じゃなかったです
でも生活要素も不思議と溶け込んでいるところが楽しい
最終話の展開は少し息切れかな…と思う部分もあったけど、トータルではものすごく楽しかったしとても心に残るゲームでした
テキストが文学的かつ難読漢字や哲学用語が多いですが、わかりやすく説明してくれてるのでそこまで敷居が高くないと思います
調べたらすぐ出てくる単語ばかりなので…
推理小説やSF小説が好きな方も遊んでほしい
体験版の時点では「ストーリー面白そうだけど声がないの寂しい」「3Dキャラクターが全然動かない」「毎日家に帰るのめんどい」など結構マイナス意見を持っていたんですが、「テキスト読むのも小説読んでるみたいで良い」「キャラが動かない分イラストの表情差分がインパクトデカい」「毎日帰る家があるのもRPGとして面白い」と手のひらクルクル返してしまいました
本当に素晴らしいゲームでした
アナザーエデン第一部の面白さを信じて買って良かった
ハーヴェステラにハマった方はアナザーエデン(WFS制作のシングルプレイ専用スマホゲー。PC版もあります)もオススメです!
高Pと古屋氏が立ち上げ〜第一部に関わっています
マップの構成やサブクエストの進行等アナデンに似たところが多く、他にもオマージュが随所にあります
第一部は無課金でも確実にクリアできます
第一部のスマホゲーとは思えないストーリー構成の見事さはハーヴェステラに共通する部分があると思います
釣りもできるし炭鉱の外伝は生活シミュレーションっぽいです
【ネタバレ考察】
※ここからハーヴェステラとゼノギアスのネタバレが満載です※
①ゼノギアスとの関連性
この作品「牧場物語だと思ってたらファイナルファンタジーだった」みたいな感想をよく見るけど、個人的には一番影響を受けてるのは90年代スクウェアの名作RPGゼノギアスだと思います
ちょっと比較
(前者がハーヴェステラ、後者がゼノギ)
アベルとカイン…アベル(フェイの前世)と天帝カイン
レーベンエルベ…アーネンエルベ
ロストガイア…ロストエルサレム=地球
季石教団のマザーソフィア…ニサンの聖母ソフィア(エリィの前世)
星核への「接触者」アリア…ゾハルの「接触者」フェイ(アベル)
「接触者」が特別な存在になるのも同じです
アリアは2000年以上星の記憶領域に意識を囚われますが、フェイは1万年以上転生を繰り返し、その度に対存在のエリィと巡り合い悲しい結末を迎えます
ハーヴェステラの世界観が好きな方は是非ゼノギアスを遊んでほしい…と思うけど、今はPSアーカイブしか遊ぶ手段がなく残念
ゼノブレイド2あたりもいかがでしょうか
②「ハーヴェステラ」の意味
「ハーヴェスト」と「ステラ」(ラテン語で星)をかけていて、単に「農業しながら星を救う話」という意味合いのタイトルだと思っていましたが、バッドエンドの「プロトコル・ハーヴェステラ」が全てを覆してくれました
「星そのものを刈り取る」という意味も込められているのでは?と少しぞっとしました
ほのぼのゲーの雰囲気の裏に隠された壮絶な世界観…
③"あなた"の意味
終盤は何度も"あなた"という言葉が強調されますが、これは一種のメタ要素になっていそう
"あなた"は2020年代の現実の地球で生きているプレイヤー自身
地球が数十年後にロストガイア化し、プレイヤー自身もハイバネーションされてしまう→2000年後のリガイアに意識を移されて蘇る という感じでは……
自分はデフォルト名でプレイしたけど、自分の名前で遊んだ方が良かったなと思いました
懐かしの「俺の屍を越えていけ」みたいなメタ要素ですね
感心してしまいましたが地球が滅びるのは勘弁してください
【疑問点】
①贖罪種の存在
シーズライトから生まれたと説明があったけど、シーズライトはリガイアを作るための機械なのにそんな人類を刈り取るモンスターを生むもの?
星の少女ガイアの意思がシーズライトを通して生み出したものでしょうか
②アリアのキャラクエ
「アリアがどうやって2000年以上意識を失っていた後リガイアに来たのか」は非常に重要な話だと思うので、これは本編でやってほしかった
③プロジェクトガイア
正直ぽっと出感が…。アリアやアリアの両親、そして人工知能達すらこのプロジェクトの存在を知らなかったのが個人的に謎
アリアが子どもの頃厄災が起こったのであれば、研究者だったアリアの両親も後を託されたディアンサス達もプロジェクトガイアの存在を全く知らなかったのはちょっと不自然なのではと思います
個人的にはプロジェクトガイアが失敗→当時の研究者達はプロジェクトの存在を抹消し、まだ若いアリアを人類の希望と祀り上げたのでは?と思ってしまう
不穏すぎますが
もう少しプロジェクトガイアの匂わせが所々ほしかったです
④アインの身体
月の揺り籠で眠るカインの意識をリガイアが移植した…とのことだったけど、移植された身体は何なのか
リガイアが作ったんでしょうか
でも「怪我も治ったでしょ」とかOPで言ってたので、その辺で本当に行き倒れになってた人間の身体かもしれない
ちょっとこわい
⑤月の揺り籠のカイン達
ハイバネーションの期限が切れるとかなんとか言ってましたがED後どうなったの
ハイバネーションルームはそのままです
起こしてリガイアに連れてこないのか?
もしかして続編作ってくださいますか…?
【不満点】
①ラスボス直前まで進めると「飛空艇にいる◯◯に話しかけよう」系のキャラクエが全て進行不能になりました
ED後に回してもいいとはいえ続きが気になるのに…と少し悲しくなった
②メインシナリオで真相がわかるかなり前に、スクラップドエデンのサブクエで「リ・ガイア」という単語が出てきてしまいました
これはメインシナリオで初出にしてほしかった…
先が読めてしまった
EDテーマ、スタッフロール物凄く良かったです
ED後の世界も楽しみ
スクエニ様素晴らしい作品をありがとうございました
【全体的な感想】
安定人気の生活シミュレーション+ちょっとしたストーリーも楽しめる作品かと思いきや、ガッツリ本格ストーリーのRPG+金策や回復アイテム作成目的で農業をやるゲームでした
序盤は世界観が思いっきりファンタジーなのに宇宙船?が落ちてきて全身防護スーツのアリアが乗っていたり、あちこちに先進文明の遺物が見られたり、謎の匂わせ方が上手くて続きが気になる導入
そして3話からはずっとクライマックスで農業やってる場合じゃなかったです
でも生活要素も不思議と溶け込んでいるところが楽しい
最終話の展開は少し息切れかな…と思う部分もあったけど、トータルではものすごく楽しかったしとても心に残るゲームでした
テキストが文学的かつ難読漢字や哲学用語が多いですが、わかりやすく説明してくれてるのでそこまで敷居が高くないと思います
調べたらすぐ出てくる単語ばかりなので…
推理小説やSF小説が好きな方も遊んでほしい
体験版の時点では「ストーリー面白そうだけど声がないの寂しい」「3Dキャラクターが全然動かない」「毎日家に帰るのめんどい」など結構マイナス意見を持っていたんですが、「テキスト読むのも小説読んでるみたいで良い」「キャラが動かない分イラストの表情差分がインパクトデカい」「毎日帰る家があるのもRPGとして面白い」と手のひらクルクル返してしまいました
本当に素晴らしいゲームでした
アナザーエデン第一部の面白さを信じて買って良かった
ハーヴェステラにハマった方はアナザーエデン(WFS制作のシングルプレイ専用スマホゲー。PC版もあります)もオススメです!
高Pと古屋氏が立ち上げ〜第一部に関わっています
マップの構成やサブクエストの進行等アナデンに似たところが多く、他にもオマージュが随所にあります
第一部は無課金でも確実にクリアできます
第一部のスマホゲーとは思えないストーリー構成の見事さはハーヴェステラに共通する部分があると思います
釣りもできるし炭鉱の外伝は生活シミュレーションっぽいです
【ネタバレ考察】
※ここからハーヴェステラとゼノギアスのネタバレが満載です※
①ゼノギアスとの関連性
この作品「牧場物語だと思ってたらファイナルファンタジーだった」みたいな感想をよく見るけど、個人的には一番影響を受けてるのは90年代スクウェアの名作RPGゼノギアスだと思います
ちょっと比較
(前者がハーヴェステラ、後者がゼノギ)
アベルとカイン…アベル(フェイの前世)と天帝カイン
レーベンエルベ…アーネンエルベ
ロストガイア…ロストエルサレム=地球
季石教団のマザーソフィア…ニサンの聖母ソフィア(エリィの前世)
星核への「接触者」アリア…ゾハルの「接触者」フェイ(アベル)
「接触者」が特別な存在になるのも同じです
アリアは2000年以上星の記憶領域に意識を囚われますが、フェイは1万年以上転生を繰り返し、その度に対存在のエリィと巡り合い悲しい結末を迎えます
ハーヴェステラの世界観が好きな方は是非ゼノギアスを遊んでほしい…と思うけど、今はPSアーカイブしか遊ぶ手段がなく残念
ゼノブレイド2あたりもいかがでしょうか
②「ハーヴェステラ」の意味
「ハーヴェスト」と「ステラ」(ラテン語で星)をかけていて、単に「農業しながら星を救う話」という意味合いのタイトルだと思っていましたが、バッドエンドの「プロトコル・ハーヴェステラ」が全てを覆してくれました
「星そのものを刈り取る」という意味も込められているのでは?と少しぞっとしました
ほのぼのゲーの雰囲気の裏に隠された壮絶な世界観…
③"あなた"の意味
終盤は何度も"あなた"という言葉が強調されますが、これは一種のメタ要素になっていそう
"あなた"は2020年代の現実の地球で生きているプレイヤー自身
地球が数十年後にロストガイア化し、プレイヤー自身もハイバネーションされてしまう→2000年後のリガイアに意識を移されて蘇る という感じでは……
自分はデフォルト名でプレイしたけど、自分の名前で遊んだ方が良かったなと思いました
懐かしの「俺の屍を越えていけ」みたいなメタ要素ですね
感心してしまいましたが地球が滅びるのは勘弁してください
【疑問点】
①贖罪種の存在
シーズライトから生まれたと説明があったけど、シーズライトはリガイアを作るための機械なのにそんな人類を刈り取るモンスターを生むもの?
星の少女ガイアの意思がシーズライトを通して生み出したものでしょうか
②アリアのキャラクエ
「アリアがどうやって2000年以上意識を失っていた後リガイアに来たのか」は非常に重要な話だと思うので、これは本編でやってほしかった
③プロジェクトガイア
正直ぽっと出感が…。アリアやアリアの両親、そして人工知能達すらこのプロジェクトの存在を知らなかったのが個人的に謎
アリアが子どもの頃厄災が起こったのであれば、研究者だったアリアの両親も後を託されたディアンサス達もプロジェクトガイアの存在を全く知らなかったのはちょっと不自然なのではと思います
個人的にはプロジェクトガイアが失敗→当時の研究者達はプロジェクトの存在を抹消し、まだ若いアリアを人類の希望と祀り上げたのでは?と思ってしまう
不穏すぎますが
もう少しプロジェクトガイアの匂わせが所々ほしかったです
④アインの身体
月の揺り籠で眠るカインの意識をリガイアが移植した…とのことだったけど、移植された身体は何なのか
リガイアが作ったんでしょうか
でも「怪我も治ったでしょ」とかOPで言ってたので、その辺で本当に行き倒れになってた人間の身体かもしれない
ちょっとこわい
⑤月の揺り籠のカイン達
ハイバネーションの期限が切れるとかなんとか言ってましたがED後どうなったの
ハイバネーションルームはそのままです
起こしてリガイアに連れてこないのか?
もしかして続編作ってくださいますか…?
【不満点】
①ラスボス直前まで進めると「飛空艇にいる◯◯に話しかけよう」系のキャラクエが全て進行不能になりました
ED後に回してもいいとはいえ続きが気になるのに…と少し悲しくなった
②メインシナリオで真相がわかるかなり前に、スクラップドエデンのサブクエで「リ・ガイア」という単語が出てきてしまいました
これはメインシナリオで初出にしてほしかった…
先が読めてしまった
EDテーマ、スタッフロール物凄く良かったです
ED後の世界も楽しみ
スクエニ様素晴らしい作品をありがとうございました