プロローグ
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翌日の明朝、まだ日は昇らずあたりに霧が立ちこめる中、私はクラピカを見送りに来た。
「気をつけて行ってきてね。」
「あぁ。ミアの出発には間に合うように努力する。」
今日はクラピカが近くの街に長老の使いとして出かける日である。
外出試験に合格したクラピカはこうして時折、使いを頼まれることがあるらしい。
(明日、最後に会えると良いな…。)
そんな願いを胸に、後ろ姿を見送った。
ーーーー
昼になり、私はパイロとあの場所へ向かった。
今日でパイロと遊べるのも最後かと思うと、やはり寂しいが楽しい思い出をたくさん作ろうと心に決めた。
「ミア!今日は川で遊ぼうよ!」
「うん!」
パイロの願いをできるだけ叶えたいと思い、提案を全て実行した。
川底の綺麗な石を集めたり、水を掛け合ったり、少し深いところで潜水対決をしたり…。
夕方になるまで私とパイロの笑い声は響いた。
ーーーー
そしてすっかり夜になり、今日は送別会だ、と質素だけれどとても美味しいごちそうが振る舞われた。
みんなとたくさん話して、たくさん思い出を作った。
クラピカがいないのは少し寂しいけれど、明日会えることを信じて明日の支度を終えた。
ーーーー
「じゃあ、おやすみなさい。」
「ミア、おやすみ。」
「ミアおねーちゃん、おやすみなさい!」
みんなにおやすみの挨拶をしてテントに戻り、そっと目を閉じた。疲れていたのだろうか、すぐに眠りに落ちた。
ーーーー…
あたりに咲き誇る美しい花々。
優しげな鳥の声、穏やかな木漏れ日の溢れる中で、
「嬉しい!ありがとう、クラピカ!大切にするね。」
「あぁ、またこうしてーーー」
ーーん…。
…昨日の夢を見ていたようだ。
そこではっと気付く。
首飾り!!!!
首に手をやるがそこには何もない。
パイロとの川遊びで外した際に忘れてきてしまったらしい。
(わたしのばか!クラピカがくれた大切なものなのに…!)
明日は早朝の出発だ。取りに行く時間はないだろう。
…それなら、今行くべきだ。
みんなは寝静まっていたので、音を立てないようにそっと拠点を抜け出した。
どうか…、どうかありますように!
そう祈りながら、暗い森のなかを走った。
空には赤く染まった月が、不気味に輝いていた。
「気をつけて行ってきてね。」
「あぁ。ミアの出発には間に合うように努力する。」
今日はクラピカが近くの街に長老の使いとして出かける日である。
外出試験に合格したクラピカはこうして時折、使いを頼まれることがあるらしい。
(明日、最後に会えると良いな…。)
そんな願いを胸に、後ろ姿を見送った。
ーーーー
昼になり、私はパイロとあの場所へ向かった。
今日でパイロと遊べるのも最後かと思うと、やはり寂しいが楽しい思い出をたくさん作ろうと心に決めた。
「ミア!今日は川で遊ぼうよ!」
「うん!」
パイロの願いをできるだけ叶えたいと思い、提案を全て実行した。
川底の綺麗な石を集めたり、水を掛け合ったり、少し深いところで潜水対決をしたり…。
夕方になるまで私とパイロの笑い声は響いた。
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そしてすっかり夜になり、今日は送別会だ、と質素だけれどとても美味しいごちそうが振る舞われた。
みんなとたくさん話して、たくさん思い出を作った。
クラピカがいないのは少し寂しいけれど、明日会えることを信じて明日の支度を終えた。
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「じゃあ、おやすみなさい。」
「ミア、おやすみ。」
「ミアおねーちゃん、おやすみなさい!」
みんなにおやすみの挨拶をしてテントに戻り、そっと目を閉じた。疲れていたのだろうか、すぐに眠りに落ちた。
ーーーー…
あたりに咲き誇る美しい花々。
優しげな鳥の声、穏やかな木漏れ日の溢れる中で、
「嬉しい!ありがとう、クラピカ!大切にするね。」
「あぁ、またこうしてーーー」
ーーん…。
…昨日の夢を見ていたようだ。
そこではっと気付く。
首飾り!!!!
首に手をやるがそこには何もない。
パイロとの川遊びで外した際に忘れてきてしまったらしい。
(わたしのばか!クラピカがくれた大切なものなのに…!)
明日は早朝の出発だ。取りに行く時間はないだろう。
…それなら、今行くべきだ。
みんなは寝静まっていたので、音を立てないようにそっと拠点を抜け出した。
どうか…、どうかありますように!
そう祈りながら、暗い森のなかを走った。
空には赤く染まった月が、不気味に輝いていた。