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私たちはあれから毎日あの場所に通った。
”3人だけの秘密”というものに憧れていたからだろう。
ただ、私にはもう一つ大きな意味がある場所だった。
それはここでクラピカと過ごす時間は何にも代えがたい、特別な宝物になるということだ。
例えそれが肩を並べて他愛ないことを話し、些細なことで笑い合うというありふれたものであっても、ここの空気が、ここの景色が、ここの匂いが、それを特別で愛おしいものに変える。
そんな気がした。
ーーーー
私が出発する日まであと3日。
今日はクラピカと二人でここに来た。
残念ながら、パイロはお手伝いがあるから来られなかったのだ。
「ミア、今日はなんだか元気がないようだな。何かあったのか?」
そういってクラピカは心配そうに顔をのぞき込んでくる。
(ち、ちかい!)
目と鼻の先に整った顔が近づいてきて、思わず顔を逸らす。
「何でもないの、心配させてごめんね。ただ、またクラピカ…とパイロに会えなくなるのが寂しいなって思っただけなの。」
努めて元気な声色を保つ。
笑顔を無理矢理作り、泣きそうになった心を納め今日は何しよっかと話題を変えようとする。
「…私だってミアがいなくなってしまうのは、寂しいさ。でもこれで最後ではないし、いつか…、いつか君が望むなら…」
クラピカは悲しそうに、けれそ決意のこもった顔で私を見つめる。
「望むなら…?」
なんだろう。望むなら…?
「……この続きはまた今度にしよう。」
ふっと笑って、呟く。
「えーー!!何それ、気になるよー…。」
不満げな表情の私をよそに、そうそう、といって鞄をごそごそする。
不思議な顔をして見ていると、クラピカの手には小さな青い石が埋め込まれた首飾りが握られていた。
「ミアの為に、これを贈ろう。これで寂しくないだろう?」
そう言うクラピカの手首には同じ石が埋め込まれたブレスレットがあった。
(おそろいってこと…?)
「嬉しい!ありがとう、クラピカ!大切にするね。」
先ほどまでの寂しさは消え、胸に温かいものが広がる。
「あぁ、またこうして話そう。」
色とりどりの花に囲まれて私たちは笑い合った。
”3人だけの秘密”というものに憧れていたからだろう。
ただ、私にはもう一つ大きな意味がある場所だった。
それはここでクラピカと過ごす時間は何にも代えがたい、特別な宝物になるということだ。
例えそれが肩を並べて他愛ないことを話し、些細なことで笑い合うというありふれたものであっても、ここの空気が、ここの景色が、ここの匂いが、それを特別で愛おしいものに変える。
そんな気がした。
ーーーー
私が出発する日まであと3日。
今日はクラピカと二人でここに来た。
残念ながら、パイロはお手伝いがあるから来られなかったのだ。
「ミア、今日はなんだか元気がないようだな。何かあったのか?」
そういってクラピカは心配そうに顔をのぞき込んでくる。
(ち、ちかい!)
目と鼻の先に整った顔が近づいてきて、思わず顔を逸らす。
「何でもないの、心配させてごめんね。ただ、またクラピカ…とパイロに会えなくなるのが寂しいなって思っただけなの。」
努めて元気な声色を保つ。
笑顔を無理矢理作り、泣きそうになった心を納め今日は何しよっかと話題を変えようとする。
「…私だってミアがいなくなってしまうのは、寂しいさ。でもこれで最後ではないし、いつか…、いつか君が望むなら…」
クラピカは悲しそうに、けれそ決意のこもった顔で私を見つめる。
「望むなら…?」
なんだろう。望むなら…?
「……この続きはまた今度にしよう。」
ふっと笑って、呟く。
「えーー!!何それ、気になるよー…。」
不満げな表情の私をよそに、そうそう、といって鞄をごそごそする。
不思議な顔をして見ていると、クラピカの手には小さな青い石が埋め込まれた首飾りが握られていた。
「ミアの為に、これを贈ろう。これで寂しくないだろう?」
そう言うクラピカの手首には同じ石が埋め込まれたブレスレットがあった。
(おそろいってこと…?)
「嬉しい!ありがとう、クラピカ!大切にするね。」
先ほどまでの寂しさは消え、胸に温かいものが広がる。
「あぁ、またこうして話そう。」
色とりどりの花に囲まれて私たちは笑い合った。