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こちらを見つめるミアの隻眼はクルタ族と同じ、緋色に染まっていた。

驚きながらも、何があったのか尋ねる。
ミア…、これは…、これはいったいどういうことだ?」

「…わっ……あっ…っく…あっ…」
ミアはパニックに陥った様子で、言葉を上手く発せないようだ。
それでも懸命に伝えようと、口を開いたり閉じたりしている姿を見て、まずは彼女を落ち着かせることが先だと判断した。

ミア、落ち着け。私がここにいるからもう大丈夫だ。…安心しろ。」
そう言ってミアを抱き寄せ、子供を寝かしつけるようにトントンとする。

「……っく…あっ……ごっごっ、めん、なさっ、……い。」

絞り出すように吐き出した言葉は、謝罪であった。

ミアは何も悪くないさ。謝ることなどない。」
「ごっ……ごごっ、めんっ……なさ……。」

それからミアは落ち着くまで、ずっと「ごめんなさい」と唱え続けた。
何度宥めても、繰り返し、繰り返し。

まるで私に懺悔するかのように。

ーーーー
落ち着きを取り戻したミアは、全てを語った。
時折辛そうに顔を歪ませ、言葉をつまらせ、涙を流しながらも、全て語った。

仲間への行為については、かなり断片的なものであったが、自分の見たものを考えれば、容易に想像はついた。

考えれば考えるほど、怒りが込み上げて、視界が赤く染まった。

全身の血が沸きあがるのではないかと思うほどに、憤怒し、腹の底から奴らを憎んだ。

絶対に、

絶対に許さない。

地の果てまでも追いかけて、殺してやる。

ミア、俺は奴らを絶対に許さない。みんなの無念を必ず果たすと誓う。たとえ、私の命が尽きようとも。」

彼女に向き直って、真っ直ぐに目を向けて誓う。

ー必ず成し遂げてみせる。
ーたとえこの身が滅びようとも。

クラピカの緋色の瞳は何よりも赤く、熱く、強く燃えていた。

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